カンボジアの子どもに無限の可能性を
こんにちは。国際協力NGO CBBスクールで短期インターンシップをさせてただいています、嶋根です。
今回は9月2日に行われるクラウドファンディングに向けての想いを書きたいと思います。
私が国際協力に興味をもったのは大学に入ってからです。
もともと教育について興味があり、海外の教育や途上国の現状などに目を向けだしたのがきっかけです。
その後も大学の講義やサークルのスタディーツアー、募金先から届く活動報告書などを通じて、世界の様々な現状と課題(特に子どもを取り巻く環境)について知りました。
そして私は、同じ地球に生まれた同じ人間なのに、生まれた場所が違うというだけで差が生じることに対しておかしいと思うようになりました。
とはいっても、生まれた場所は誰にも選べません。子どもは与えられた環境で生きていくしかないのです。
だからといって差が生じるのを仕方ないこととしてはいけません。
差が生じているなら差を無くす努力をすればいい。
生まれる場所は選べなくても、生まれた環境を変えていくことはできます。
しかし、生まれた環境を変えるといってもそう簡単なことではありません。
負の連鎖を止めるには何かしらの変革が必要で、変革を起こすには知識や技術が必要になるからです。
知識や技術を習得するためには支援が必要であり、支援を行うには資金が必要です。
そして、資金を集めるには協力が必要です。
私は今、国際協力NGO CBBスクールでインターンシップをさせていただいています。
プノンペンから車で2時間くらいの村にあるCBBスクールでは、現在数名のインターン生と現地スタッフ一名、住み込みスタッフ三名で暮らしています。
CBBスクールでは主に授業と住み込みプロジェクトを行っています。
授業では、村の小中学生に日本語と英語を無償で教えています。日平均で約30人くらいの生徒が毎日学びに来てくれます。この授業に来てくれる子どもたちは学校に通っている子ども達です。
住み込みプロジェクトとは、CBBスクール周辺の村から、お金がない、もしくは家業を手伝うためといった家庭の事情で学校を退学せざるを得なくなった子どもたちを対象としています。
ですからこのプロジェクトにあてはまるのは、学校に行きたくても行けない状況にある子どもということです。
カンボジアでは教育の重要性に対する認識がまだまだ薄いのが現状です。そのため、生活が厳しく家庭に働き手が少ない場合には、子どもも労働力として捉えられ働かされます。これにより、特に都市部以外の農村地域では学校を辞めざるを得ない子どもが多いのです。
また、カンボジアでは、中学校から学校の授業外でエクストラクラスというものに通うのが普通になります。
エクストラクラスでは、重要なポイントの解説や授業の補足が行われます。
しかし、このエクストラクラスは有料なので、生活が厳しい家庭や兄弟が多い家庭ではそのお金を払うことができず、エクストラクラスに出席できないという子どもが多くいます。
もうわかると思いますが、エクストラクラスに参加できないと当然学校の授業にもついていくことができなくなります。
置いてきぼりになったらそりゃ辞めたくなるのも当然です。
実際に、カンボジアでは小学校の就学率は90%台と高くなっていますが、中学校、高校と上がるにつれて就学率は下がっていっているのが現状です。高校の進学率に至っては10%台という水準です。
住み込みプロジェクトとは、そんな学校に通いたくても通えない子ども達の復学支援(再び学校へ通えるようにするための支援)を行うプロジェクトです。
このプロジェクトに参加した子どもは復学することが第一の目的ですが、住み込みスタッフとしてCBBスクールで私たちと共に生活しながら、日本語や英語の勉強もしています。
彼らは、住み込みスタッフになることによって、学校へのアクセスが容易になり、エクストラクラスにも通え、家にいる時よりも勉強に専念することができます。
これにより、教育を継続して受けることができ、将来の選択肢が増え、彼ら自身や彼らの家族が貧困から抜け出すチャンスに繋がります。
また、カンボジアには良くも悪くも外国の企業が多く、観光業も盛んなため、日本語や英語といった語学を学ぶことは人並み以上の賃金を得られる可能性をもつことにも繋がります。
それだけでなく、彼らが日本語や英語を習得すれば、住み込みスタッフとして生徒に授業をすることも可能になります。
これにより、クメール語で授業を行うことが可能になり、現在よりも効率的で効果的な教育を安定して提供することができるようになります。
まさに、CBBが提唱する「カンボジア人自身の手による教育支援」(国際協力NGO CBB ホームページより)が実現可能なものとなります。
これが実現すればカンボジア自体がよりよく発展していくのではないかと思います。
私は、このプロジェクトを通じて、住み込みスタッフだけでなくすべての子どもが夢や希望を持ち、それに向かって頑張っていけるような無限の可能性を与えられることを願っています。
このプロジェクトを行っていくには資金が必要です。
NGOであるCBBスクールは、ほぼ寄付金のおかげで成り立っていますが、このプロジェクトを進めていくとなると資金が足りません。
そこで今回クラウドファンディングを行うことになりました。
クラウドファンディングを成功させるにはできるだけ多くの方の協力が必要不可欠です。
しかし、実際のところ、支援や国際協力と聞くと「なんとなくハードルが高い」「私には関係ない」と思う人もいると思います。
確かに、支援や国際協力はあまり身近なものではないと思いますし、「そんなことをしなくても私は何の影響も受けない」と思ってしまうのが普通だと思います。
しかし、同じ時に同じ地球に住む同じ人間が困っているのであれば、手を差し伸べるのは何ら特別なことではないと思います。
目の前に困っている人がいれば助けるのは普通のことではないでしょうか。
とはいっても、私も何か大それたことをしているわけではありません。
一人ひとりができるときにできるだけのことをすればいいのです。
そうすれば、一人ひとりの力は微量でも、たくさんの人の力が合わさり、きっと大きなものになるはずです。
今回のクラウドファンディングで寄付することは難しくても、このプロジェクトについて知り、それをSNSで発信したり、友達や家族に直接話したりすることはできると思います。
今回のクラウドファンディングの目的は資金援助を得ることですが、それだけでなく支援の輪を広げることも目的としています。
ですから、できるだけ多くの方にこのプロジェクトを知ってもらう必要があります。
そのためには多くの方の協力が必要です。
どうか応援よろしくお願い致します。
世界が少しでも良くなりますように…
https://readyfor.jp/projects/NGOCBB
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?