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触媒化学のテストが終わり、気が張るテストはほぼ終了した。友達とおしゃべりして、ラーメン食べて、大学を後にした。来週にまた1つテストを受けたら、縛りのない夏休みが始まる。

帰り道、羽田空港に寄った。何かの区切りの度に空港には寄る。今日の場合は大学の春学期が終わったからだ。


今日は普段行かない羽田空港第2ターミナルに行った。第2ターミナルはANAがメインである。私はJAL派であるため、第1ターミナルばかりの利用していた。だから人生初の第2ターミナルデビューかもしれない。

第2ターミナルでも行くところは迷わず展望デッキ。5階までエレベーターで一気に登った。第2ターミナルの展望デッキは目の前が離陸用の滑走路になっている。第1ターミナルや第3ターミナルでは着陸用の滑走路であるため、新鮮だった。

着陸は機体と共に轟音がやってくるが、離陸は静かだ。フワッと飛んでいくイメージがある。

ぼーっと飛行機を眺めていたら、おっさん、いやおじいさんに話しかけられた。腰が伸びており話しぶりがしっかりしているが、推測では70歳。年齢の割に元気な感じが伝わる。


話していくうちにこのおじいさんについて分かったことは元陸上自衛隊の方であることだ。北海道出身で、北海道の駐屯地を中心に色んなところに行ったらしい。

陸上自衛隊に所属したが、第1志望は航空自衛隊だったと。飛行機が大好きで、退職後はよく空港に来て飛行機を見ていると。千葉に住んでいるから成田空港に行くかと思ったが、現在成田空港では飛行機があまり飛んでないらしい。


自衛隊の話を色々聞いて新しい視点が手に入った。特に新鮮に感じられたのは、沖縄の基地をマイナスでなくプラスに捉えていたことだ。

沖縄の基地にあるF-15に乗りたいと、純粋な気持ちを持っていた。地元民から見たら迷惑かもしれないが、飛行機好きにとっては素晴らしい基地かもしれない。

おじいさんは自衛隊勤めであまり色んなところには旅できなかったらしい。私に良かった旅先を聞いて感動していた。しかし私が聞き返したところ、返答がなかった。ちょっと気まずくなった。


おじいさんはとても楽しそうにいろんな話をしてくれたが、旅行に関しては何か後悔を感じていた。


この時、もっと色んなところに行こうと思った。

これまで行った中で、素晴らしかった旅行先は?

という質問に沢山のレパートリーを持って、答えられる大人になりたい。話し過ぎて相手が困るくらい、旅したいと感じた。


50年後、自分がどうありたいか。
静かに答えを求められていた。

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