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[#3]虫は顔ではなく??を撮る

自宅の庭に出没する昆虫の撮影をライフワークにしています。はや3年続けていますが、おかげでMF使いとしてはフォーカス技術が磨かれたように感じています。
最近撮ったお気に入りはこれ。

ヒメオビオオキノコ

キノコに集まるキノコムシの一種でヒメオビオオキノコといいます(たぶん)。体長は1cmくらいの小型の虫で、意識して探さないと見つけられないサイズですね。虫を撮るときのレンズはよっぽど大型でない限りは7artisans 60mm f2.8 iiを使用します。

等倍マクロでカメラがAPS-Cなので換算90mmの1.5倍マクロということになります。90mmというとそこそこ中望遠域ですが、虫が相手になるとかなり接近戦になります。カマキリなど好戦的な虫の場合、レンズに攻撃を仕掛けてくる距離になりますが、それはそれで絵になるときもあります。警戒心の強い虫にはすぐに逃げられてしまうところが苦しいところですが。
このレンズのいいところは2代目からインナーフォーカスになっていて、フォーカスを動かしても鏡胴が伸びたりしないところです。なんで全部のレンズをこうしないんだろう。虫が逃げないように慎重にレンズを近づけていざ、撮影体制!となってもフォーカスの調整でみょーんと伸びるレンズに虫もびっくりして逃げられてしまいます。これはそういうことはなくてよい。

もともとオートフォーカスでの撮影もしていたのですが、ざっくりとAF任せでフォーカスを決めたあとはどうせ、マニュアルで微調整するハメになっていたので最初っから手動でいいや、と気づいたのがMFにハマり始めたきっかけでした。
フォーカスのポイントは9割がた、虫の複眼にフォーカスを合わせられるかどうか、というところです。

目の部分を拡大するとこんな感じ

これがバッチリ決まると、虫を撮ったなーという達成感に満たされます。引いて見たときも複眼さえ決まっていればいい感じに締まりのある写りになることが多いです。あとはF値の調整でフォーカスの範囲をどのくらい広げるといい塩梅になるか、というところでしょうか。
でも、これは虫に限定したことじゃなくて、人の場合も迷ったら目を中心にフォーカスを追い込めば割りといい感じになると思います。顔ではなく、目です。小さいものを撮り続けていると運動会など距離と動きのある現場でも堂々とMFで乗り込んだりできるようになります。

では。


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