Research25〜資材集め+滞在〜

調査時間:2019.1.17(木) 13:30〜17:30 / 24:00〜9:00
場所:狛江市+多摩川河川敷
天気:晴れ(8〜12 / 2〜4°C)

今日も日中の活動時間は資材集めに費やしたいと思う。まだ木材が足りない状況は変わりないので、ここから2日間ひたすら自転車を漕いで木材を集める。Research23でチェックした建設現場中心に資材を集めたい。

超大物との出会い

まずは自転車を西に走らせてチェックしていた現場を回る。Research24でもマークしていた現場のうち、まだ声をかけていない方の現場の大工さんは現在休憩中だった。若くてヒゲを生やしたコワモテ大工さんだったので、結構ビビったが、なんと予期せぬ大物をぼくにプレゼントしてくれた。

資材をまとめて運ぶときに使われるパレットだ。しかも2個。これはリビングルームの土台になる。2個並べると1畳分のスペースが取れるので、想定通りのちょうどいいサイズだ。

しかし想像よりも大きく、自転車で運ぶのは至難の技だ。ヒモを使って結びつけるも、現場まであと1kmくらいの場所でパレットが崩れてしまった。これ以上自転車で運ぶのは困難であったため、急遽車を使用させてもらい、現場まで運んだ。

綺麗なボードとブルーシート

その次に訪れた現場は狛江駅から徒歩3分ほどの好立地にある戸建住宅だ。外装工事以外はほとんど完成に近そうなこの現場は、前々からボードがたくさん廃材置き場に捨てられているのを確認していた。ちょうど玄関付近で休憩をしている大工さんがいたため、声をかけると廃材置き場のものならなんでも持って行っていいとのこと。

廃材を漁ると、ボードにもたくさんの種類のものがあることがわかる。吉野石膏のタイガーボードの端材の中にツルツルとした加工がされている大きめのボードがあった。正直どこに使われているものなのかわからなかったが、テーブルなどに活かせそうだ。
そしてボードを漁っていると、思わぬ出会いが。ブルーシートである。粗目なので、生活空間の雨を防ぐことはあまり期待できないが、それでも何かにカバーをするときに使えるだろう。本来の使われ方通りに、地面に敷いて使ってみてもいいかもしれない。

このようにふたつの現場からこういった材料が手に入った。今までは木材の端材が多かったが、新しいテイストの材料が加わったことによって、新しい案が生まれそうだ。

取引先との出会い

これらの荷物を資材置き場に整理していると、もう太陽が沈みかけていた。ダメもとで河川敷から近い2つの現場を回ることにした。一つの現場は大工さんが中で作業をしていたため、捕まえることができなかったが、もう一つの現場でいい出会いが生まれた。この現場はResearch23で写真を載せていた現場だ。

快く廃材を譲ってくれたのはもちろんのこと、ぼくが廃材で家を建てると言ったら相当面白がってくれた。そんなこと考えるやつがいるんだな笑、と言い、来週くらいに来たらもっと廃材が出てるからまた来なよ、と教えてくれた。

風の音と睡眠

今晩はいつもより風が強く感じた。家の中に風が入り込むことはないのだが、草木を揺らす風の音が気持ちよくもあり、うるさくもある。珍しく睡眠中に2回も目が覚めた。寒さではなく、音のせいだ。寝室と河川敷を隔てているのは、四重にしたブルーシートだけだ。これでは全く遮音できるはずがない。

ただ、遮音することが本当にいいことなのだろうかという疑問はある。もともと人間は睡眠中でも獣の足音とかを聞き、防衛して過ごしていただろう。それがこの堅牢な住居に住むようになってから、どんどん人間の感性が鈍くなっていった。一方で、獣の足音を聞くような自然に戻るわけにはいかないが、自分の最寄駅のアナウンスで目が覚めるという都市の睡眠術のようなものは存在するとも言えるだろう。
都市の音には自然の音とは違う人間との関係性がありそうだと、気付かされた。

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