見出し画像

大学サッカー、人が来ない。

今年のインカレは、法政が制した。昨年の夏も法政は総理大臣杯を制している。2年連続で日本一に輝いた。法政大学の皆さん、本当におめでとうございます!あっぱれでございます!

来年こそは早稲田が。


タイトルを獲得することが、どれだけ難しいことか。今シーズンの早稲田は、リーグ戦は制したものの、夏の総理大臣杯で初戦負け。そして、インカレも互いに手の内を知り尽くしている関東勢の順大にあっさり負けた。

「そういえば、リーグデビュー戦は法政だったな。てか、寒!雨最悪!コートも持ってくりゃ良かったわ。腹減った。」
そんなことを思いながら、小雨が降る浦和駒場スタジアムの観客席で試合を眺めた。

集客に悩む大学サッカーでは、“動員”がある。主に各大会の決勝戦やリーグ開幕戦などで、動員がかかる。動員とは、次のようなものだ。

これは、筑波大学蹴球部の藤尾悠河さんによるツイート。藤尾さんは、同大学のプロモーションチーム責任者さん!筑波は強いだけでなく、実に、様々な活動を行うチーム。スポンサーが入っているユニフォームには、憧れを抱く。詳しくは、レゾンデートル筑波大学篇(https://youtu.be/VB24k43Y8xU)をご覧下さい!

そして、藤尾さんは小学生時代に同じチーム(SCHフットボールクラブ)に所属していた直属の先輩。

このツイートを見て、
「悠河くんだ!いやー、いいこと言ってるなー。てか、やばい、フォローしてなかった」って思って慌ててフォローした(笑)

見ての通り、バズってる。これだけの人(きっと悠河くん推しの大学生)が拡散している。

個人的に考える動員の意図はこうだ。

一つは、“らしい雰囲気”を創り上げるため。決勝戦やリーグ開幕戦で観客席がスッカラカンだったら、さすがに寂しくなる。なんでこんな広いスタジアムでやるんだよって思う。

大学サッカーは、プロを目指す選手が多い。プロになれば、大勢のファン・サポーターの前でサッカーをすることになる。でも、大学サッカーには、人気がなくて集客は見込めないという厳しい現実。だから、動員をかけて、少しでも大勢の人の前でプレーできる貴重な機会にするために、動員があるんだと僕は思う。

きっと動員なんて本当はいらない。普通に、大学サッカーが見たい!という人で溢れてほしい。でも、チケットが完売するような状況は、今の大学サッカーでは到底難しい。その課題には、学連の皆さんや各大学の集客担当の方々が常日頃、必死に向き合ってくれていることだろう。

いや、いち選手も向き合っていかなければならない!!

悠河くんもツイートで言ってたな。
だから、ただただ座っていた僕が、こうしてnoteに想いや考えを綴っている。

いや、お前がnoteしても変わんねーよ!
客増えねーよ!

って思ったと思うけど、やらないよりはずっといい。やってみて、初めて色々な反応に出会える。それが批判的な反応であったとしても受け止めていくつもりだし、“主観的に自由に述べる場”としてnoteを活動する、と第1回記事に述べてある。

そういった意味で、このnoteは、大学サッカーに関することを少しでも知ってもらう、そして、発信する絶好の場なのかもしれない。

note始めました、という僕のツイートに対するツイートアクティビティがこれ。

(2018年12月23日 16:38時点)

こんな機能があることにビックリしたけど、こんなにも多くの人が!!っていうビックリのが大きかったかな。ツイートした日から少し時間が経ったものの、4万6千人が僕のツイートを見てくれたのだ。詳しく見てないかもしれないが、拡散されるたびに、その数は増え続ける。

「早稲田ア式の工藤がnoteっていうブログ始めたのか」
ってなったはず。最高にどうでもいいか(笑)

まあ、バズろうだなんて思っているわけではないけれど、かと言って誰にも見られないのは寂しい。多少の いいね!は欲しい。むしろ、バズれ!って思ってたりもしてる。いや、思ってんのかい。

誰かに共感を求めるであったり、認められたがるのは、人間としてごく普通の心理だ。

反応があるのは、本当に嬉しい!発信するだけの意味や必要性を十分に実感できる瞬間でもある。


話が少しどころではなく逸れてしまったが、僕の動員に対するもう一つの考えを述べる。それは、“会場でしか味わえない現実がある”、ということだ。今シーズンの早稲田はインカレが終わった翌日にチームが解散した。そして、オフが始まった。でも、22日にはインカレ決勝の動員がかかっていた。もし、動員がなかったら、地方の帰省組はより早く実家に帰れたことだろう。クソ!って思った人もいるはず。

実際、会場に行っても、
「早く帰りてー」「さみー」の声が聞こえてきた。雨も降ってたし、お馴染み関東勢の対決だ。関西のチーム見たかったかも。
動員される学生側としては、なかなか悪いコンディションではあった。

試合が始まると、なんだか余計に悔しくなってきた。寒いとか腹減ったとか気にならなくなった。今から大学日本一が決まる。ゾクゾクした。寒かったからゾクゾクしたわけではもちろんなくて。
この決勝のピッチに立てなかった者として、来年あそこに立つためには、この試合をこの目で見なければ、きっとインカレの悔しさなんて忘れてしまう。そう思った。


もし、動員がなかったら。
ツイッターかなんかで、
「あ、法政が優勝か。オメデトー。」で終わってたはず。

どういう試合展開だったのか。どうやって点が入ったのか。世代別代表の上田は、やっぱりスゴかったのか。とかを知らないで終わってたはず。

試合は、法政がボールを握る時間が多かったが、駒澤も“らしさ”を出し尽くし、法政を苦しめていた。カウンターからの速攻やロングフィードからの激しいプレス。前半のバー直撃のシュートは痺れた。対する法政も、さすがの強さだった。一人一人の能力が高く、やっぱり日本一だった。得点は、ミドルシュートのこぼれ球をMVPに輝いたディサロ選手が決めた。

そして、途中出場の上田。やっぱりスゴかった。会場が沸いた。えぐいな、って早稲田の席で話してた。


この日の観客動員数は6,012人。写真を撮り忘れてしまって、ツイッターでも探しましたし、早稲田ア式officialカメラマンさんにも尋ねましたが、見当たらず。

大学日本一が決まる試合。
6,012人は、果たして多い?少ない?

冬の風物詩、高校サッカー選手権決勝は毎年、ハンパじゃない賑わいを見せる。ハンパないって!が生まれた大会だもんね。
昨年の決勝(公式記録→ http://www.jfa.jp/match/alljapan_highschool_2017/match_report/m47.pdf)での観客動員数は、なんと4万1377人!!もう一度言う、ハンパないって!
そして、そして、ここには「田部井悠」の名前が!!田部井さんもハンパないんです。まあ、後輩だけど。飲みもん買ってこい!!


僕のサッカー人生で最も大勢の人の前でプレーしたのは、今年の早慶戦。大学サッカー最大規模の試合!!
1万7872人の皆さんに等々力陸上競技場まで足を運んでもらいました!!

たぶん、一生忘れない試合。僕史上最大の試合。死ぬ前に思い出すのは、宿敵慶応を逆転勝ちで沈めた7月7日の七夕の夜だ。
興奮した。鳥肌が立った。不思議と緊張はそんなにしなくて、カラダがいつもより動いた。というより、動かされた?アドレナリンぎゅんぎゅんに出た。観客に、この雰囲気に、良い意味で飲まれた。動かされてる!って感じた。
1万8千人近い観客の声でピッチ上では何を叫んでも聞こえなかった。センターバックを組んだ桃くん(大桃海斗・帝京長岡)にすら声が届かなかった。

(うわぁ〜人やべ〜😃ってバックスタンドを眺める工藤)


先日、同期である山田のブログ。内容は、集客に関することだった。彼も「なぜ?」の壁にぶつかっていた。なぜ、集客するのか、という根本的なテーマに対する彼の考えに共感した。まさに、僕は早慶戦でこれを感じた気がした。

(山田のアメブロ全容はこちら→https://ameblo.jp/mt-gky/entry-12427279276.html)


僕が考える動員の2つの意図。
“らしい雰囲気”を作るため。
“会場でしか味わえない現実”があるから。

そして、大勢の観客によってハンパじゃない瞬間を体験できるということ。

大学サッカーを変えていけるのは、他でもない大学生自身だと思う。たかが大学生が出来ることは山ほどあると思う。

早稲田ア式は、社会貢献×集客×広報という主な事業部がリンクするような活動を目指していきます。
それが1日に上手いこと凝縮されるのが早慶戦なのかなと。そして、僕史上最大の試合を自らの手で更新!!ピッチ内外で。早慶戦の価値をより高めて、面白い!と思われる存在に早慶戦がなればいいなーーーーー。来年、いや、もう半年ちょっと後、ぜひ遊び来てくださいね。エンジを身にまとって。

言わずもがな、大学サッカーに注目してほしい。それに尽きる。

集客という最大の課題に、早稲田ア式も事業部が中心となって必死に取り組んでいる。
早慶戦というビッグマッチ。関東リーグやインカレ、総理大臣杯。
スタートはここから。
こういった小さな発信・発進でいい。

悠河くんのツイートに感化され、動員についてダラダラと述べ、早慶戦が僕史上最大の試合でした!って話でした。長々とすみませんでした。

では、また!!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?