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note始めました

終わってしまった。それも、ベンチから。呆気ない終わり方だった。4年生は涙を流していた。それだけ勝ちたかったんだろう。積み上げてきたモノが崩れ去って悔しかったんだろう。サッカーを離れることになるから寂しくて泣いていたのだろう。

終わってしまった今だからこそ考えるべきことが山ほどある。というより、色々なことに思考を巡らせるべきだ。これから長いオフに入るわけだし。たくさんやりたいことがある。行きたい場所がある。一度サッカーから離れるのもアリ。身体はしっかりと動かすけど、頭はフレッシュにする。リセット。

あ、今年成人式だ!!!
同窓会に当時気になっていたあの子が来ることを切に願っています。既に楽しいです。

とりあえず激動の2018シーズンを振り返ってみるとする。

この1年を振り返ってみる。1年目の悔しさをぶつけようと新チーム始動から必死にやってきた。「圧倒的に個人として突き抜ける」を自分の中で掲げて。それでも桃くん(大桃海斗・帝京長岡)とスギ(杉山耕二・三菱養和Y)、ヒロ(坂本寛之・横浜FMユース)の壁は高く、開幕戦はベンチ外だった。怪我もして1ヶ月くらい離脱した。チームは開幕4連勝。桐蔭、筑波、流経、明治。スゲえな〜って感じで完全に他人事だったな。もちろん、悔しかったけど。その後、駒澤に0-2で負けて、初黒星。次の東国も0-2から土壇場で追いついて2-2で引き分け。なんか嬉しかったな。いち早く快進撃止まってくれないとチャンス回ってこないからね。チームが負けても何とも思わなかったね。ニヤついてた。ひどいやつだって言う人もいるでしょうね。果たして本当にそうなのかな?そういう奴は、きっとオレだけじゃなくて他にもいるでしょ。そういう奴も必要じゃない?むしろ、早稲田ア式みんなそうなんじゃないかな。エゴイストの集まり。クセの塊さんたち。プライドのぶつけ合い。主張の戦争。でも、それで良いと思うんだよね。ピッチ内で証明できれば。色々思うことをちゃんとピッチ内でプレーで表現できれば。

リーグデビューは突然だった。スギが練習でヒョンジュ(梁賢柱・東京朝鮮)と接触して膝やったんだったな。その週末のTRMベルマーレでそこそこの出来で、翌週の法政でデビューした。雨のアウェイ@法大Gはラッキーだった。デビュー戦で@西が丘とか緊張しちゃうし。ピッチ濡れてて、ボールコントロールとか誤魔化せたし。オレらしいデビュー戦だった(笑)

やれる、って思った。自信を掴んだ。なんかイメージしてたのとは違くて、“球際”の戦いだった。もちろん、技術的な要素も重要なんだけど、そんなんじゃなくて。いかにして、戦えるか。それが問われていた。意外にも単純だった。球際、切り替え、運動量。大切なのは、当たり前と言われていることだった。

デビュー戦の後、順天、国士、専修、東洋にスタメンフル出場した。いつスギが復帰してくるのか。ヒロが調子上げてくるか。そっちばかり気にしちゃってた。それが弱さだと今も思う。自分に自信がないということは、自信を持てるだけの取り組みをしていないってことだ。誰かに目がいってしまうのは、自分にフォーカスして極められていないからだ。

工藤の消費期限切れは近づいていた。不思議と長いことサッカーやっていると、ベンチになりそうな感じって分かってしまうもので。

早慶戦は憧れの舞台だった。2年目の今年、ピッチに立っていられたのはとんでもなくラッキーだ。1万8千人の等々力は身震いしたな。学生で創り上げるレベルを超えていた。もっと関わりたいと思った。選手で出れて幸せだった。出れない人がたくさんいた。運営に回る部員たちにとっては、悔しかった7月7日だったに違いない。去年の自分もそうだった。試合出れないのに親とか友達が観に来てくれる。余計に苦しめられた。悔しさに拍車がかかった。でも、あの日から本当に毎日意識してきた。努力してきたんだ。
あと2回、なんとしても出たいな。それだけじゃなくて、早慶以外の学生や社会人、子どもたちも巻き込んでいきたいな。もっともっと早慶戦の価値を高めたい。特別な一戦にしたい。大学サッカーを感じられるイベントにしたい。

幸せだ。早稲田背負って戦える幸せを宿敵慶応との試合で感じられるなんて。


消費期限はアミノ杯までは何とか持ったな。ア式OBである鈴木修人さん率いる明治学院に負けて、東海との敗者復活戦に勝って総理大臣杯を決めた。ジャイアントキリングとか騒がれていた明学だけど、普通に強かったし、完全にやられた。尚己(石坂尚己・日大藤沢)との試合は本当に楽しかったな。

その後、夏休みに入って、高麗定期戦で韓国行った。ベンチだった。あれ?元通りに戻ってた。夏ってやっぱり、暑くて消費期限とかも早まるんだよな、きっと。なんとか気を紛らわそうとしてた。誤魔化した。なんとかなるよなって。その後の金沢遠征。やっぱり、ベンチだった。それで、2日目から体調崩して途中で帰るっていう始末。総理大臣杯は、大阪まで観光しに行ったも同然。ベンチにも入れずに、グチグチ言いながらチーム付きをやらされてた。帰りたくて仕方なかった。大阪まで来てベンチにも入れないのかよ。ふざけんな。負けちまえ。また、そう思ってしまった。案の定、大逆転負け。はい、ここから頑張ろう。これがダメなところ。分かってても直らないダメなところ。いつでも頑張れよって言いたい。出れない時こそやらなきゃダメだろって。消費期限とかうるせーよって。

迎えた後期開幕戦、対明治。スタメンに抜擢された。キターーーーー!!!あれからオレは頑張ってきた。よっしゃ。でも、選ばれて満足してた。夏の王者明治に圧倒された。球際で。前半で0-3、交代。情けなさすぎて自分に呆れた。あの日だけは忘れられない。言葉で表現できないほどの悔しさ。吐きそうになる。

またベンチ外の生活。練習にも身が入らない。あんな負け方して頑張らなきゃいけないはずなのに、頑張れなかった。そういえば、この頃、爺ちゃんも死んだ。流経戦は爺ちゃんの葬式で行けなかったんだ。メンバー構想外になる理由ができてホッとしてた自分が怖い。それなりに追い詰められていたんだろう。今のオレはついてないだけだ。そう思いたかったけど、それでは何も変わらないんだよな。負の連鎖、同じ過ちを繰り返すだけだ。なんとか踏ん張って頑張ろうと思った。爺ちゃんにもなんか怒られてる感じしたし。

またしてもチャンスは突然訪れた。駒澤戦ボランチ出場。鍬先(鍬先祐弥・東福岡)が怪我したんだよな。また怪我人の穴埋めかよ。試合に出れれば何でもいいわ!!必死だった。ボールに食らいついて走り回った。もちろん、ミスもあったけど。収穫はあったな。自信を取り戻しつつあった。1-1引き分け。


国士戦はベンチで控えた。出場なし。

翌週の東洋戦は1-6悪夢の再来。ボランチ出場。駒澤みたいにできると思ってたけど、20分くらいで交代した。狂いそうになった。これもまた、吐きそうになるほど悔しかった。いや、吐いた。思い出したくもない。

そこからの1週間。1-6で精神的にやられてる状況で次の相手は2位筑波。こんな試練与えてくるか。正直、試合に出るのが怖かった。ド緊張。天候もピッチコンディションも後期開幕戦の明治にそっくりで。また前半で変えられるんじゃないか。3点くらいぶちこまれんじゃないか。色々な不安が頭をよぎる。

2度目の1-6の翌週の試合だよ?大一番の筑波戦だよ?20分で交代した工藤だよ?外池さんはオレを使ってくれた。大一番で選んでくれた。危ないシーンは何度もあった。硬い試合になったけど、焦れることなく必死に耐えた。なんとか失点0で終えた。達成感があった。結果にも。そして、プロセスで逃げなかったこと。あの1週間は成長を実感できた。それなりに追い込まれていたおかげで成長を実感できたのかもしれない。次の東国戦に勝てば、他会場の結果次第で優勝だ。

東国戦は開始早々に町田ブライトにがっちり抑えられて先制された。あぁ、もうこれは終わりだ。積み重ねてきたのに。最悪だ。立ち上がりだって言ってたじゃないか。

逃げそうになったけど、ここで頑張れなかったらもう本当に次はないと思った。いつも必死になるのが遅い。最初から継続してやれよって。やってるつもりはやめろって。

残り5分。足が攣って交代した。失点には絡んだものの、切り替えてやれることをやった。パフォーマンスは良かった。身体が動いた。ん、失点して自分自身に動かされたのか。

試合が終わった。2-1。
岡ちゃん、相馬くんが決めてくれた。今年の早稲田を象徴するかのように2人が決めてくれた。その2人が決めた時にそれは決まっていたのかもしれない。突然だった。
他会場の結果が入ってきた。
みんなが騒ぎ出した。泣きながら抱き合った。叫んだ。走り回った。

優勝したんだ。。。!!!

理解できるまでに時間がかかった。
最高だった。頑張ってきて良かった。少し報われた。涙が出た。
支えてきてくれた4年生の嬉し涙が見れて幸せだった。瞬く間に幸せが伝染していった。微力ながら貢献できた。ありがとう、4年生。早稲田ア式、最高だ。

残り2節。来季に向けて3年生以下でやるらしい。お、これはスタメンで出れそうだ。3バックでやるらしい。なるほど。4バックよりもボール触れるし、機動力活かせる!!

あれ、ベンチじゃん。しかも、めっちゃ内容良い前半じゃん。外池さんは、順天戦の前半を今季最高と評した。やばい。危機感しかなかった。3バックはビルドアップがポイントになる。ボールを動かして、保持して、ドライブ(前進)していく。だから、ベンチだったのか(笑)ビルドアップな。課題の1つだ。チャンスと捉えた。出れないこともそうだけど、苦手を克服する作業は好きだし、この1年で自分と向き合うことを覚えたから大丈夫。逆境が得意になった。はいはい、この感じね、這い上がってやるよ。もう逃げねーよって。

笑ってるけど、心は泣いてて、焦ってて、ワキ汗やばかったよ。

リーグ最終戦は動員の中、4年生だけで挑んだ。大声で応援した。これまで支えてきてくれた4年生だ。早稲田の4年生だ。結果は残念だったけど、4年生から学ぶモノはあった。優勝、降格、優勝、優勝の4年間だった先輩たちだ。経験値は半端じゃない。それに伴う、言動は今年の新生早稲田にとって重要すぎたと思う。

閉会式で今季のasicsジャージに袖を通して優勝カップを掲げる4年生たちは輝いていた。4年生でリーグ優勝か。最高だな。2年後、そうなっていたいな。

インカレに向けての戦いがすでに始まっていた。練習からバチバチでやった。TRMでも各人がアピールすることに必死だった。少しずつ3バックが形になってきた。コンディションも良い。

初戦の北海道教育大学岩見沢校戦、スタメンだった。1-0と厳しい戦いを制した。トーナメントの初戦はそんなもんだろ。次は順天か。旗手とマッチアップか。楽しみだな。


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なう。note始めました。インカレ準々決勝vs順天をベンチにて敗戦で終え、悔しさに浸っている今、noteの第1回記事を書いています。深夜2時になろうとしています。これは、ただ自分の想いや近況を自由に述べていく場として活用していけたらと思っています。今年、外池早稲田は情報発信に力を入れてきました。「日本をリードする存在になる」という果てしないスローガンのもと、大学サッカー界を盛り上げていくため、早稲田が中心となって牽引していくべく、様々な活動を行なってきました。外池さんの影響を受ける学生も多く、現に私もその1人です。noteを始めようと思ったのも影響を受けたからです。ただし、あくまでも自分の想いや近況を述べる場として活用していこうと。主観的でつまらないモノになっても構いません。

大学生活も残り2年となった今、残りの時間を充実させるために、何かのきっかけを掴むために、自分自身と向き合うために、noteを始めたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします!!!

早稲田大学 ア式蹴球部 工藤泰平


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