見出し画像

筒井真理子さんという女神

筒井ロスだ…

この2週間はワクワクしながら書面を作り、ドキドキしながら返事を待って、いよいよという局面になるとハラハラするような緊張感もあった。そして昨日は朝からソワソワして落ち着かない。
とにかく楽しかった。

4年ぶりの天神祭。
五代友厚船として参加していたのは、『天外者』上映前、どころか撮影前だった。映画完成後は、天神祭の船渡御は中止。映画の完成報告をお客様にも、菅原道真公にもお伝え出来ぬまま、時が過ぎていた。
だからこそ、今年の船は、盛大にその場を盛りあげたかった。
天神祭のスケールや船渡御の優雅さだけではない、天外者を応援くださった皆さんへの、サプライズとなるようなプレゼントを贈りたかった。

「筒井真理子さんを呼んでみてはどうでしょうか」
天外者の共演者としての端くれとは言え、まったく絡む場面もなく、撮影所で一緒になることもなかった。
ま、一面識もない。だから、呼べる確証もなければ、その方法さえ思いつかないが、そこは吉松家の家訓〝非常識の美学〟だ。ひとまず行動する。

五代友厚プロジェクトの窓口となって、交渉する大役を仰せつかった、というよりは、自分で買って出た、と言うべきだろう。

ま、その日からワクワク、ドキドキ、ハラハラ、ソワソワの毎日が続いた。
日増しに来ていただける公算は強まっていたように思ったが、
「当日の本番直前の16:30迄待ちます」
と誰の許可もなく、独断でそう言っただだけに、催促は出来ない。
急かすことは、言葉の力を失ってしまう。この局面が一番ハラハラした(笑)

正式にお越しいただく返事を頂戴したのは5日も前だったけど、僕以外のスタッフは、一日も早く出欠を知りたかっただろうから、それ以上、引き延ばすとこちら側の限界が訪れていたかもしれない。

もしお越しになれない場合は、廣田稔先生と鈴木トシ子さんに申し訳ないし、時限が限界に達したときには、言葉の力を全て失うところだった。

新大阪駅の改札で、筒井真理子さんのお姿を拝見したときの感動と興奮、そしてマネージャーと初めて対面して、直接、声を聞いたときの安堵は、なかなかの快感だった。

そこからは廣田代表自身にアテンドをお願いした時点で、2023天神祭の僕の仕事は終わった気がした。
もちろん、船上でのイベント司会や、筒井真理子さんとのトークショーでマイクを握らないといけないが、もう気持ちは切れてたな。
幸い玉秀斎がいてくれたし、若手たちも4人同乗していたので、みんなが、僕のフォローをしてくれた。

筒井真理子さんは、打上げも最後までお付き合いいただき、廣田代表、鈴木トシ子さんをはじめ、五代友厚プロジェクトメンバーと時間を共有してくださったのは、至福の時間になったはずだし、宝物の思い出になったと思う。それくらい、筒井さんは親しみやすくみんなと宴席を囲んでくれました。

感謝です。

そして今回、このような一流の女優さんとの交渉窓口を任せてくれた廣田代表、鈴木トシ子さんにも、感謝するばかりです。
僕自身、50歳になってプレーヤーとしてだけではなく、若手たちのマネージメントも勉強したいと思っていました。そんな際に、マネージャーさんとの交渉は、たいへん学びが多く、また結果にも繋がったことで自信にも変わりました。
何分、教養なく育ってきただけに、こうしたことを得手としているわけはなく、探るほどの見聞はないし、見通すような先見性もない。だから、とにかく言葉の力と熱い心を、素直に伝えることだけに重きをおきました。
素晴らしい、経験でした。
マネージャーさんも、寛容な人で良かったです。

感謝、感謝の天神祭でした。


今朝、目覚めたとき、心が静かだった。
「あっ、筒井ロスや」

明日からなにを求めて、ワクワクするか。競馬講談書籍化、長澤まさみ、そして新たなミッション…意外とあるな。

写真は左から廣田稔代表、鈴木トシ子プロデューサー、筒井真理子さん、そして、筒井さんの演じた五代友厚の母やすから数えて4代目の末裔の稲岡さん、僕。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?