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人を笑顔にするような体験を作りたい

昨年の3月ごろwithIDという会社を創業しました。IDという社名の通り、僕らは既存の物理的な運転免許証やパスポートなどをデジタル化し、人が自分のことをもっと簡単に証明する仕組みを作ることを目指しました。キャシュレスのように物理的な身分証を持ち歩かず、アプリやスマホだけで、銀行口座を解説できたり、海外にパスポートを持たずに行けたり、クラブや居酒屋(の年齢確認)もスマホだけで十分、そんな世界を実現しようと思いました。

なぜ起業なのか?

本題に入る前に、なぜ僕が上記の事業を起業という形でやろうとしたのかについて自分の考えを今改めて考え直してみました。素直に書くと次の3点です。

- 新しいことを発明して、多くの人に広め、体験させ笑顔にさせたかった。
- 何者かになりたかった。(リプレース可能な存在になりたくなかった。)
- 自分ならできると思った。

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まず、新しいもの発明は研究者でもやれると思いますが、それを普及させよう、広めようと思うと会社という形態をとるのが一番良いと思いました。二番目の理由は、一番目の理由に近いのですが、より多くの人に良くみられたい、認知されたいという思いに近いと思います。このような思いから、会社を作ることが自己実現のために最良であるかなと漠然と思っていました。また、なんとなくうまく生かせる自信がありました。(今でも自信はなくしてません。笑)

事業の内容

次に、どうして身分証関連の事業に取り組もうと思ったかについて説明をしておきます!

- 自信の経験で困ったことがあった。
- 具体的なユーザーとなりうる人の声を聞いた。
- 壮大で大きなことができる予感がした。

上から詳しく書いていきます。

その日は、新宿に買い物に行ったのですが、ルミネのクレジットカードを作ると、5000円分の買い物券がもらえるということで、進められるがまま発行に必要な資料の記入していきました。記入後に身分証の提出を求められました。その時点で僕は、身分証を携帯しておらず、身分証がないと発行はできないと言われました。こんなに技術が発展しているのに、銀行口座の番号を記入したのに、僕は自分の名前も住所も相手に信頼してもらえる形で伝えることができないことに驚きました。

ちょうどそれと同時期(仮想通貨がバブルになっていた時期)に、オンライン上での本人確認に関しても、問題が起きていました。ツイッターなどに仮想通貨の取引所のKYCをいくつもやらなくては行けないのが面倒、書類を提出してからもう1ヶ月待たされていると言ったような投稿が増えていました。

このような体験から、自分自身の証明の際の体験UXはもっと改善できるのではないかと思っていました。

ピボット

前置きが長くなりましたが、ピボッドしました。ピボットした理由はいくつかありますが、結局はうまくいかなかったからです。

うまくいかなかったら何度も試せばいいのでは?と思われると思います、僕もそう思います! 続けることが大事で、やめなければいつか成功するは本当にそうだと思っています。が、やり続けるには、その事業に何かしらの自分が好きなポイントがあるからやり続けられるのだと思いました。

僕の場合は、本人確認という主にリアルな場所での体験を新しくしてより良いものしたいともいました。だから、まずはリアルな場所であるクラブなどの年齢確認で導入してもらうようにしました。

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では、これを人生をかけて一生やり続けられるかという問いをたてられたときに、やり続けれれないなと思う自分がたまにいました。もちろん、勝手に社会的な意義や、必然性も感じていました。また、同じようなゴールを描いていた、国内外の競合企業もいて、いつか誰かが達成するだろうと思ってました。

その事業に意義があったり、価値があり、やっている本人が課題を感じているものであっても、その課題の大きさが大きくなかったり、好きでないこと、自身の欲が満たされないことは、どこかで転んだときに会社の代表としてはやり続けられないということを個人的には感じました。

社会的な意義があることは、やっていかなくては行けないと思います。流行りは必要だと思います。しかし、起業をする身としては、自分の素直な欲(例えば、お金が欲しいとかモテたいとかそうゆもの)が反映されている方が続くと思います。僕が欲していたのは、ユーザーの心を動かせるような体験でした。

もちろん、起業してある程度うまくいく場合は、成功体験を積み重ねられるので、やっていくうちにそれ自体が楽しく、自分の欲に変わっていくのかもしれません。しかし、うまくいかなかった時でもやり続け、成果を出すためには、自分の好きなことで自分の欲が満たされることをやっていないと、続かないと思いました。

何をするか

初めにも書いたように、体験を通して人を笑顔にしたい! が僕らのやりたいことです。それを実現するのに今一番向いていると思っているVRという新しいメディアを通して表現したいこと、見せたい世界を作っていければと思います!!

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最後に

これまでに多くの人からサポートをいただき、助けてもらい、進めてこれました。年末年始に、多くの方から、メッセンジャーや事業の調子はどうですかというようなメッセージをいただきました。何も報告せずいるのは良くないと思い、今回思っていること、学んだことをここに書くことにしました。

少し遅くなりましたが新年あけまして、おめでとうございます!
去年はお世話になりました。今年もよろしくお願いします!!!



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