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夏の贈り物

クリスマスの時期は贈り物を選ぶのに、こういうものがあったら欲しくなるのになぁという種類の苦労はあまりしないように思う。
プレゼントする、またはプレゼント交換する慣習があり、誰かへの贈り物の需要が高いため、街中至るところに並ぶ商品もどこか贈り物になるべくおすまし顔で凛としている。


わりと困るのは夏という季節。
祭りや解放感やバケーション、色合いも「涼」といったキーワードだったり、デザインで、プレゼントする人にその雰囲気がないときは夏という季節を生かすことが今までできていなかった。



でも先日青山のスパイラルマーケット(https://www.spiral.co.jp/shoplist/spiral_market
)でいいものないかなぁと物色していると、素敵なものに出会えた。

あげてもらって終わりでなく、もらったものを使う時に誰かを、そのシチュエーションを、その人らしく想像できる、そのらしさをまた誰かへの贈り物にできるものが良いと僕は思っているので、それはピッタリだった。





『筒井時正玩具花火製造所』さんの(線香)花火だ。

http://tsutsuitokimasa.jp/

年齢も国籍も性別も関係なく、多くの方にプレゼントができると思うし、もらった人は『花火をやる』というイベントができて、その花火は一人でやるかもしれないし、誰かとやるかもしれない。


そしてやった場合、その花火は消えてなくなってしまうということ、けど『花火をやる』というイベントの記憶はわりと消えにくいように思う。

だってどこで誰とどう花火をするか、きっと想像したり、悩んだり、ドキドキしたから。

そしてそういうものが思い出であり、そういう思い出が人を支え、思い出という記憶の連なりこそが人であると思う。

この夏の贈り物で、そんな思い出を作るきっかけに、助けになるのでは?と思い、僕以外にもいいじゃんと思ってくれる人がきっといるはずだ、と思い、今日は紹介しました。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
岩盤を砕いたり、人を殺傷する使われ方が大半の火薬を、人を楽しませるために美しいものに、花火という形に仕上げたかつての日本人の美意識を、繊細さを、僕は尊敬しています。


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