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足りないことができることを生む

スペイン バルセロナに今も未完のサグラダ・ファミリアやグエル公園、カサ・ミラの設計で有名なアントニ・ガウディは幼少期リウマチに悩まされ、他の子どもたちが遊び回る中、不自由な思いをして過ごした。

そのときしていたのは、小さな生き物や植物を観察することで、彼の建築にあらわれる独特な曲線や装飾はこのときの経験が活きている。


1829年、タイワードレスという小さな村の農家に一人の男子が生まれた。男子はその後落馬により足に障害を得、そのためか農業を継がずに靴修理職人となった。1851年に彼は徒歩でロンドンに向けて旅立ち、トーマスという靴職人に弟子入りを申し込み、奮闘努力の末に一流の靴職人へと成長した男性はロンドンのリージェント・ストリートに注文靴店を開く。店は大成功し、英国王室御用達(ロイヤル・ワラント)を授けられる。

彼の名はジョンロブ、現在では世界最高のシューズブランドとなり、世界中で愛されている。


二人に共通しているのは身体に不自由な部分があったということ、しかしその中で自分ができることに取り組んだり、楽しんだ結果、他の人が持ち得なかった技術や感性や美意識を手にし、それによってみんなを喜ばせる作品を生み出したということ。


今あなたはもしかしたら何かが出来なくて、足りなくて、不自由で苦しんでいるかもしれない。
でもそんな不自由な中、自分には何もないなぁと思っている中で、それでも気になったものや、始めたことは、現時点ではなんでもないちっぽけなものかもしれない。

けれど、未来は誰にもわからない。

今気になっていること、今やっていることを大切に。
気になることも、やりたいことがあるのも、今やれているのも生きている証です。


ガウディがそうであったように、ジョンロブがそうであったように。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
日本だと中村久子さん(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E4%B9%85%E5%AD%90
)を尊敬しています。


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