同調圧力に苦しむ人へ
日本は同調圧力が強いと言われる。
島国で、単一民族で、ムラ社会で、製造業で工場労働の効率化、など理由は様々だが、何となく決まりだから必要のないことをみんなでやる、あるいは小さな違いや、小さなミスやエラーを否定、批判したり、攻撃したりする、あら探しをし合うというような同調圧力に苦しんでいる人は年齢や性差なく少なくないはずだ。
同調圧力と聞いたときに思い出すのが、井上雄彦さんの描いたSLAM DUNK。
その中に福田というプレイヤーが出てくる。
福田は素質を期待され、監督から叱って伸ばそうという方針であたられるも、福田自身は繊細でプライドの高い男だったため、その違いにより、フラストレーションを抱え、ある日それが爆発し、バスケットをする機会を失っていた。
その後、監督も福田に対する理解を得て、気持ちよくプレーできる環境を手に入れると、福田は持ち前の素質と努力で凄まじい活躍を見せる。
そんな谷を経験した福田が試合で大活躍を見せて、場内が福田コール一色になったときの彼の台詞が上の画像だ。
もっとホメてくれ。
福田さんのおっしゃる通りだ。
もっとホメてくれ、そしてホメよう。
ホメ合おうではないか。
つまり同調圧力は、簡単には消えない。
なのでその同調圧力を、他者を否定したり、批判したり、攻撃する方向で使うのではなく、もっとホメるほうに使うのはどうだろうか?
そうするとホメる方は、よいところを探すようになるし、ホメられた方はもちろん気分が良くなってやっていることに精が出るし、他者のよいところも探すようになるし、またその人も別の他者をホメるようになるだろう。
ホメの循環は、あら探しの循環よりも明らかにご機嫌に過ごせそうな気がしないだろうか?
だから僕は思うのだ。
人よ、人をもっとホメてくれ、と。
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