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中古車購入時の注意事項2(ヘッドライト)

自動車で一番インパクトのある部分といえば、やはりヘッドライトでしょう。真正面から見たら人間で言う目の様な雰囲気を醸し出し、非常に目立つかつ自動車全体の表情を印象付けるといっても過言ではありません。

しかし、中古車販売店で長期間ずっと外に置いてある車両は太陽の紫外線に晒され、ヘッドライトの透明なプラスチック部分(大抵はポリカーボネートで出来ている)が新車時は無色透明だったものが、次第に曇って行きます。そして曇り始めたら曇りの進行度合いが急激に早くなり、そのうち白っぽい曇りから黄色っぽい曇りに変わっていきます。黄色っぽく曇っているヘッドライトを想像してみて下さい。古臭さ爆発です。10年越しで10万kmくらい走っている中古車ってイメージです。

ヘッドライトが黄色く曇ってしまったら、研磨剤を使って30分間程ひたすら磨けばキレイになりますが、全く新車と同じ状態までは復活しません。曇りは取れても何処となくクリア感に乏しい透明色。といった感じにまでしか復活しないのです。ベスト通商が販売しているファインコートという商品を使えば布に染み込ませて3分間ほど磨けば透明でピカピカになりますが、それでも新車と全く同じってわけには行きません(かなり新車に近い状態にはなりますが)

話が横道に逸れましたが、ヘッドライトが曇っている車は例え走行距離が少なくてもあまりオススメしません。なぜなら屋外の直射日光が当たる所へ雨ざらしになっており、コーティングもされていない状態という訳ですからメンテナンスがほとんどされていないと見るべきです。特に走行距離が3万キロくらいなのにヘッドライトが黄色く曇っている車はヘッドライトだけでなく、色々なところにトラブルを抱えていると考えて間違いありません。

逆に走行距離が8万キロくらいでもヘッドライトが透き通る様な透明色で全く曇っていない車は、ちゃんとメンテナンスが適切にされているので、検討に値すると思います。

俺の目の黒いうちは・・・みたいなセリフがありますが、車の目(ヘッドライト)が透明なうちはエンジンの元気も良くトラブルの少ない中古車なのでしょう。逆に曇っている場合は要注意。特に自分でヘッドライトの曇りを除去できる人は「曇っていても自分でキレイに出来るから気にしない」と思いがちですが、それは大きな間違いです。本当の問題はヘッドライト自体ではなく、その自動車の保存方法とヘッドライト以外の所に潜んでいるのですから・・・


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