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中古車購入時点の注意事項3(各種サビ)

自動車というのは外を走るものですので、基本的にはサビには強いはずなのですが、それでもサビている場合はそれなりの理由があります。今回は注目すべき部分のサビとその深刻さ加減についてご紹介します。

1.ワイパーアームのサビ

一番最初に見て頂きたいのはワイパーアームのサビです。ワイパーアームとは自動車のボディとワイパー(フロントガラスと接する部分)をつなげる部分ですが、平たく言うとワイパーの根本部分と表現すれば良いでしょうか。通常、ワイパーやワイパーアームは黒色に塗装されておりサビが出る事は考えにくいのですが、長期間ずっと太陽に晒されていたりすると塗装が剥げて下地である金属部分が露出し、そこから茶色くサビてきます。ワイパーはホームセンターで売っているため簡単に交換できますが、ワイパーアームは簡単に交換できない為、ワイパーはキレイでもワイパーアームがサビているという事が大いにしてあるのです。

ワイパーアームはコーティング剤を塗ったりといったメンテナンスを行う事ができないので、ワイパーアームのサビは自動車の保管状態をダイレクトに表します。炎天下にずっと放置されていたり、鳥の糞が付いても長時間除去されていなかったり、海が近かったりすると、その状況は如実にワイパーアームのサビとして現れるのです。

2.下回りのサビ

下回り(自動車の裏側)にあるサビにも注意が必要です。一番サビるのはマフラー周りです。マフラーはご存知排気ガスの通り道ですが、高温多湿といった劣悪環境に耐えている部材の為、内側からのダメージと外側からのダメージとでサビの進行も早く、サビがひどいと走行中、マフラーに穴が空いてしまい急に爆音を轟かす事となるので注意が必要です(私の知り合いも走行中にいきなり爆音が鳴り出したのでビックリしたそうです)

下回りがサビる原因は雨の日に走行した時の雨水の跳ね返りや、海風による塩害といったものを容易に想像出来ますが、実は道路に撒かれた融雪剤の存在も大きかったりします。道路を走っていると白い粉が道路の端の方に白い粉が撒かれているのを見たことはありませんか?それが融雪剤です(ヤバい粉ではありませんが、サビを誘発するという所はヤバいと言って良いかもしれません)融雪剤をタイヤが巻き上げて下回りに付着すると、そこからサビの進行が急激に進みます。洗車時に下回りも掃除をしていればサビを比較的抑える事が出来ますが、そもそも下回りがサビているという事は下回りを気にしないオーナーであったか、下回りを洗車していない状態で長期間放置されていたという事が考えられます。

3.ボディのサビ

ボディーがサビている。という自動車を買うのはかなりオススメしません。なぜなら、ボディは鉄の上に色を塗装していますが、更に塗装の上からクリアー層という透明な保護ペイントがされています。それでサビているというのはクリアー層を突き破り更に塗装層も突き破って鉄の部分が露出してしまっている状態です。つまり、その部分は相当なダメージを負っているのです。一部分が集中的にダメージを受けるというのは鳥の糞が原因という場合が多いのですが、それを長時間放置していた自動車への思いの無さや保管方法に問題があると考えられます。直径数センチくらいのサビであればカーコンビニ倶楽部や町の安い板金屋さんへ持っていくと数万円くらいでキレイに直してくれるものの、そこがサビているのが問題ではなく、そこがサビる様な扱いをされた自動車という事が問題で、まだまだ隠れたトラブルを抱えている可能性が高いのです。

以上、3点のサビを気にかけて上質な中古車をゲットして下さいね。


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