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Ideaflow part13 【読書ログ】

前回を振り返る

  • 市場の欲求を確かめるためにテストを実施するべき

  • より安価でより迅速なテストを実施するため前提を見直すべき

五章三節|テストを設計する

前章からずっと言っているが,大々的なテストを行うべきではなく,自らの足で動き回り,欲求を調べるべきだ.実際に取引を行うために大掛かりな費用は必要ない.

テストが簡単すぎるような気がしても心配はいらない,できるだけ簡単で小規模なものを実行してそれを続けるのみだ.レベルを上げるのはいつでもできる.

テストにおいてすべきなのは,問題を抱えた人たちのところで直接提案することだ.条件付きの言葉「〜があったら嬉しいですか?」などは使わず,クレジットカードリーダーを持っていくべきだ.

五章四節|仮説を構築する

何を証明するのかを明確にするべきだ.どの指標を負うのか,どの変数を変えるのかを決め,消費者の行動のハードルを揃えるべきだ.(何回クリックするかなどの)

五章五節|データを収集する

科学の実験と同様に何かを変えるときには基準値を設けるべきだ.
新しい看板が来客数にどのような変化をもたらすかを検証するときに変更前の来客数を参考にするように

五章六節|ループを閉じる

ひっきりなしに実験を行っていると,結果同士で比べることを忘れてしまう.事後検証を行わなければ,デーアを分析したり,それに基づいて行動できることは決してない.
実験効率はどうだったか?,結果は決定的だったか?重要なデータを得るためにはどうするべきだろうか?
確認することは山ほどある.
実験の前提や,検証すべき項目が間違っている可能性を考慮し,他者にこき下ろしてもらうこともいい手法である.

五章七節|修正,反復,方向転換

きちんと設計された実験は,多くの場合,より良い実験を可能にするタッめに必要なデータをもたらす.
目的のための実験でなく,方針のための実験が良い実験となる

明確なイエスが得られるのがいいが,そうでない場合でも多くの学びが得られる.有用性が得られないアイディアではなく筋のいいアイディアにリソースを割けることや,微妙な反応から得られる方向性などだ.

実験が新規事業にもたらす価値の半分はアイディアをボツにすることで生まれる.

ミシュラン(タイヤメーカー)ではセンサによる空気圧アラートを提案したが,ミシュランユーザは空気圧の扱いを熟知しており,それは問題にしていなかった.こうしたドライバーが本当に知りたがっていたのはオフロードコースそのものについての情報だった.
馴染みのコースの秘密の攻略法や探索すべき新しいコースを血眼になって探していたのだ.
そこでミシュランはオフロードドライバー同士の位置情報の共有を可能にするアプリの試作品を作ったところ,熱烈な歓迎を受けた.

このように間違ったアイディアを現実のユーザに示すことで,貴重な洞察を得られることができる場合もある.

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