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シゴトとワタシの接点を見つけるための3つの考え方

こんばんは、駆け出し眼鏡です。皆さんは仕事楽しいですか?新入社員の方はちょうど5月病真っ只中でしょうか。ぼくのいる研修業界では、新入社員研修の繁忙期が終わりかけており、少しずつ日常が戻ってきているような印象です。社会人2年目のぼく自身は、それなりに忙しいものの、仕事を楽しみながら日々過ごせています。

しかし周りの人と話していると、急に同期がやめていたり、いつ転職してやろうかと悩んでいたり、集まっては企業の愚痴を言ってしまうことも、やはり多いようです。特に「毎日週末を楽しみにしながら過ごしている」という人は、社会人の半数近いのではないかというくらい多い印象です。

こういった経験から、昨日こんな記事を出しました。「組織と個人の関係」というタイトルにしているものの、書いているのはワークとライフをどう捉えるかについて、5種類のタイプがあるよね、という主張です。詳しくは記事を読んでください。

ここで提示した5種類の一つに「組織活用型」というものがあります(青=ワーク、赤=ライフ)。記事でも説明していますが、この関係性がぼくに一番近いもので、最もおすすめの働き方です。

「組織活用型」の人は、仕事に自分との接点を見出し、いい意味で組織を利用している。自分のやりたいこと、好きなことと仕事を接続しているので、モチベーションを高めながら働くことができる人が多い。一方で、好きなこと・やりたいこと以外の業務が疎かになってしまいがちである。

「組織活用型」の関係性を築くために最も重要なポイントは、【仕事に自分との接点を見出すこと】です。とはいえ、「そんなに簡単に好きなことを仕事にできるわけじゃない」と思う方も多いでしょう。そこで今回は、シゴトとワタシの接点を見つけ出すための3つの考え方を紹介します。

1.自分の興味関心をシフトする

2.自分の興味関心を拡張する

3.組織の在り方を拡張する

それではそれぞれについて、簡単に見ていきましょう。


自分の興味関心をシフトする

一部の人を除くと、自分が元々持っていた「興味関心の範囲」と「仕事の範囲」はなかなか被らないものだと思います。実際ぼくも、就職して与えられた仕事はデジタルマーケティングで、これまで教育学一本でやっていたぼくにとっては完全に興味外の領域でした。

そこでおすすめしたいのが「興味関心のシフト」です。業務の側に自分の興味を寄せていくのです。例えば、意識的に業務に関連する本を読んだり、同業種の人が集まりそうなセミナーに参加してみてコミュニティを広げたりすることで、どの業種にも「面白い事例」や「凄い人」がいることが分かります。そういった自分のロールモデルを持ち、業種に詳しくなっていくことで、初めて「自分のやりたいこと」が見つかってきます。

一つ注意すべきことは、シフトの方向です。ここでは比喩的に方向としていますが、ただ業務に没頭するだけでは、まず「やりたいこと」は見つかりません。ぼくの場合は、ストレングス・ファインダーの上位に「収集」と「分析思考」が出るなど、データ領域に強みを持っていたので、まずはデータをひたすら収集するところから始めていきました。その中でそれまで興味がなかったマーケティング理論が、自分の持っているデータを利用するのに活用できそうだと感じたところから、今の仕事は「やりたいこと」になっていきました。

ここで例えば、売上について熱心に考えたりだとか、SEOについて勉強をし始めていたら、恐らくぼくは今の仕事を好きにはなれていなかったと思います。自分の強みの方向にシフトすることが非常に重要なのです。


自分の興味関心を拡張する

被っていない「興味関心の範囲」と「仕事の範囲」に接点を作る2つ目の方法は、【自分の興味関心を拡張すること】です。ちなみにこの方法と、次の方法は自分の興味関心がわかっていることが前提になります。

自分が持つ興味関心は、往々にして狭い領域に収まりがちです。特にその領域に詳しければ詳しいほど、ニッチな分野に興味を持っているものではないでしょうか。

例えばぼくの場合は、元々「eラーニング」に興味関心があったものが、大学4年間の勉強を通して「eラーニングの学習成果に影響を与える変数」という超ニッチ領域が自分の興味関心となりました。

また最初は音楽が好きだったものが、打楽器の魅力に取り憑かれた結果、大学までにその対象が和太鼓に絞り込まれ、さらに部活を通して桶胴太鼓という楽器を愛するようになりました。

少し極端かもしれませんが、人は好きなものを好きになるほど、どんどんと狭い領域に興味を示すものなのだと思います。

しかしそうなってくると、当たり前ですが仕事と自分の接点は持ちにくくなります。ニッチな自分の興味と仕事が接点を持てるのなんて、それこそ「好きなことで生きていく人」だけになるのです。

そこでおすすめなのが、一度狭まってしまった興味をもう一度広い視野に戻すことです。ぼくの場合、eラーニング領域の変数レベルまで落とし込まれていた興味を、今一度教育学までレベルを上げることで、社会人教育を専門とする学術分野に出会うことができました。

良くも悪くも「自分の好き」を追求していくと、視野が狭まってしまいます。結果として仕事と自分の興味は関係ないと思ってしまうのです。しかし実は、好きなものについてズームアウトしていくと、どこかで領域が被っている場合が多いのではないでしょうか。


組織の在り方を拡張する

最後の方法は、仕事の側を変えてしまう方法です。これはある程度業務に自由度がない方は難しいかもしれません。

まず具体例を紹介します。ぼくは社会人教育の会社にいるのですが、10月ごろから、ぼくの発案でメールマガジンを発行しています。週に2度ほど送付しており、取りまとめはぼくが全般行いながら、原稿は自分含め色々な人に書いてもらう方法をとっています。

このメルマガを始めたきっかけは二つあって、一つは従業員をもっと外に紹介したかったことですが、もう一つは【業務時間内に堂々と論文が読みたかったこと】でした。

そこでメルマガはセールス目的の商品紹介を減らし、人材育成に役立つキーワード紹介や、研究結果の共有などを中心としたナーチャリングメールを送付するようにしました。そしてこのネタ探しのために、ぼくは業務中に堂々と論文を読む権利を手に入れたのです。

これはぼくのいる会社が、教育オタクの巣窟のような会社であり、その知見を今まで内輪でしか活かせていなかったことに問題があった(とぼくが主張した)ために、従来の仕事を拡張し、ぼくの興味領域と接点を創り出した例だと思っています。

このように、会社のビジョンや強み、事業から考えて、その業務を拡張していくと、今はない仕事を創ることができます。その方向を、うまく自分の関心につなげてあげることで、「仕事の範囲」と「興味関心の範囲」に接点を作ることができるのです。

以上、仕事と自分の接点を見つけ出すための3つの考え方でした。皆さんはどんな接点を持っていますか?

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