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就活生は幻想を捨てて勝てるレースで戦うべき

こんばんは、駆け出し眼鏡です。一昨日、昨日と組織と個人の関係性について書いてきました。そういえばちょうど就活時期だろうということで、今回も引続き組織と個人について、「就活の観点」から書いていこうと思います。

大学4年6月から始まった就職活動

まずぼく自身の就活について、簡単に紹介します。ぼくの就活スタートはかなり遅く、4年生の6月でした。それまでは大学院進学を考えていたのですが、大学のカリキュラムを見て「これは違う」と思いたったのが5月。その後手続きをしながら、6月に急遽、就職活動を始めたのです。

このときまでぼくは、自己分析をもしていなければ、SPIについても何も知りませんでした(SPIについては今も知りません)。そのときぼくが感じたのは自分の無力さと、「このゲーム、無理ゲーだな」という感覚でした。あまりにも自分のレベルがゲームに対して低すぎたのです。

ただ大学時代から「eラーニング・オンライン教育」という分野にのめり込んでいたので、それに関わる仕事をしたいと思い、就活を始めました。そして「無理ゲー」は、さっさと諦めて「別のゲーム」に挑戦しました。

結果は全部で3社受けて、2社から内定をいただきました。そして今は内定をいただいた片方の企業で楽しく働いています。

今日書きたいのは「『就活』とかいう幻想はさっさと捨てて、勝てるレースを見つけたほうがいいのでは?」という話です。あくまでぼく個人の意見ですし、上の経緯を見てもらっても分かる通り、ぼくの場合は特殊ケースだったのであまり応用は効かないかもしれません。ただこの話は就活にかぎらず色々なところで応用ができそうなので、書いておきます。ぜひ一意見として、参考にしてみてください。


就活には幻想が存在する

まずこの記事最大の主張として、就職活動には「正攻法がある」という幻想が存在しています。この正攻法を守らないと、就活に失敗するという不安を煽り、全員が同じようなセミナーを受け、同じような受け答えをする【地獄】が作られているのです。

例えば、自己分析の方法、面接での受け答え、OBOG面談の仕方、山のように出すESに、企業分析。これらの一つひとつに「正攻法」があり、それをやらないと落ちるかのような言説が多くあります。

実際ぼくも「OBOG訪問行ったことないの?それはやばすぎるでしょ……」「いや、特技とかはこういう風に書くんだよ、そんなことも知らないの?」などと不安を煽られたことが多くありました。「みんなやってるのに、あなたはやってないの?」といった具合です。

しかしはっきり言って、これは幻想です。実際はみんなが考えている「就活」なんてものは存在しません。一つひとつ別の企業があって、一人ひとり別の人間がいて、そのマッチングを行う取組みが「就職活動」なだけです。

そこには「企業×人数分」の方法があるはずです。しかし就職支援業界は、業界として食べていくためにも、それらの多種多様な方法を「一つのレース」のように見せているのです。ここからはこの「一つのレース」としての就活を「幻想としての就活」と呼んでいきます。


「幻想としての就活」レースに乗るとどんぐりの背比べが始まる

「幻想としての就活」レースでは、自己分析や面接、グループワークなど、就職活動で出会う様々な取組みに正攻法があります。自分を振り返るためのフレームワークや、面接で逆質問をするときの鉄板フレーズなどが決まっているわけです。

では、これらのツールを使うと何が起きるのでしょうか。簡単にいえば、周囲と自分の差が埋まるのです。みんな同じレースに同じツールを持っているのだから当然のことです。だからこそ、評価される差は「感じの良さ」「元気の良さ」「従順さ」になります。ぼくは圧倒的に、第一印象が良くないですし、元気でも従順でもありません。年功序列はくそくらえとまで思っているので、まずこのレースでは勝ち目がないのです。

もちろん優秀な採用担当者がいれば、上記のような「全員に支給された武器」を持ってレースに挑んだ人をふるいにかけることが出来るかもしれません。


「幻想としての就活」レースでは勝てないから、勝てるレースに出場する

ぼくが6月に就活を始め、最初に感じたのは、このままでは勝てないなということでした。他の人は「幻想としての就活」レースに備えに備え、たくさん武器を持っています。一方ぼくは丸腰です。さして優秀なわけでもありません。

そこでぼくは勝負するレースを変えました。具体的には、「eラーニング業界」に対象を絞り、マイナビもリクナビを使うのをやめ、大学の就職支援サービスには登録せずに、自分のやり方で企業を探しました。今振り返れば、使えるサービスは使えばよかったと思いますが、「みんなやってるよ」というノイズには惑わされずに済んだのは良かったと思います。

結果として、ぼくはニッチな業界を選択し、「みんな」がやっているテストもグループワークも経験せずに就活を終えました。これはひとえに、出るレースを選んだおかげだとぼくは考えています。

ただし逆に言うと、ぼくが戦うのをやめたような、大勢が勝負するレースの上にある企業に入りたい場合は、盛大な武装をする必要があります。あくまでそれは必要条件として設定されているのです。しかしそれが、就職支援で叫ばれる「王道」とイコールなのかは真剣に考える必要があります。

途中にも書きましたが、就職活動は、一つひとつの個別の企業と、一人ひとりの顔のある人間がいて、そのマッチングを行う仕組みなのです。ぜひそのことを意識して、就職活動を行ってもらえればと思い、今回の記事を書いてみました。何かの役にたつことを祈っています。

またこの「幻想としてのレース」に惑わされず、きちんと自分の出るレースを選ぶことは今後生きていくうえでも非常に重要な考え方だと思います。人が多いレースはレッドオーシャンです。自分の価値を最大化できる「勝てるレース」を探して、挑戦していきましょう。

本日も最後までありがとうございました。

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