見出し画像

インストラクションから見るドラクエビルダーズ2の魅力

こんにちは、ひつじめがねです。
本日で毎日ブログSeason3、4日目です。今日も15分頑張って書いていきます。

さて昨日は「ドラゴンクエストビルダーズ2」がMinecraftに挫折した人にこそおすすめな理由を書いてみました。今日は同じテーマでもう少し書いてみようと思います。

前回のまとめ

・最初の印象=ドラゴンクエストの皮を被ったMinecraft
・実際やってみた感想=これは「Minecraftに挫折した人のためのMinecraft」といっても過言ではない!
・ドラクエはMinecraftと比べてインストラクションが上手い

インストラクションから見るドラクエビルダーズ2の魅力

前回の記事でも書いた通り、ぼくは社会人教育領域で仕事をしていて、ちょうど今インストラクショナルデザインについて勉強をしています。その観点からドラクエビルダーズ2を考えてみようと思います。

今ぼくが受けているインストラクショナルデザインの講座によれば、インストラクションとはコミュニケーションの一部であり、あいさつや雑談などの内容に意味を持たないものを除く全てのコミュニケーションのことを指すそうです。具体的には、料理のレシピや操作説明書などがわかりやすくインストラクションにあたります。ゲームにおいては、一つひとつのミッションや操作方法がインストラクションと呼べるでしょう。

そしてインストラクションは全部で6つの要素でできているそうです。

- 使命:インストラクションの背景と意図
- 最終目的:具体的な最終形
- 手順:具体的なステップ
- 時間:実行するための予定時間
- 予測:実行時に起こりそうなこと
- 失敗:起こりうる失敗についての情報

この6つをベースに考えるとMinecraftとドラクエビルダーズ2の違いが見えてきます。

まずMinecraftはストーリーがあるゲームではなく、サンドボックス型と呼ばれるゲームで、プレイヤーはワールドの中で本当に自由に遊ぶことができます。敵を倒すもよし、建築をするもよし、でこれといったミッションはありません。

それに対しドラクエビルダーズ2は、ドラクエ2の続きという設定のうえで、ストーリーが流れているため、基本的にそのストーリーに沿ってプレイしていくことになります。

ここからドラクエビルダーズ2の場合は、一つひとつの操作についての「使命」がストーリーの助けがあることで明確なことがわかります。

またMinecraftで、例えば何か建築を行う際、「最終目標」として設定されるのはあくまで自分のイメージです。Minecraftでは特に建築を行うときの制約がないので、屋根が足りなかったり、壁に穴があいていても、自分さえ良ければOKです。

一方でドラクエビルダーズ2では、前回も書いた通り、家、というより部屋の定義が明確です。このゲームでは部屋とは、高さ2段以上の壁で完全に囲われていて、ドアがついているものを指していて、それ以外のものを作っても部屋として判断をしてくれません。見た目上は問題ありませんが、このゲームの醍醐味でもある、NPCが作ったものを使ってくれる楽しみを味合うことができません。

こういった点から「最終目標」もドラクエビルダーズ2では明確といえます。

また「手順」「時間」については、特に指示はないものの、「最終目標」が明確、且つミッションとして作るべきものを明確に指示されるため、どちらもそこまで複雑でない操作が可能です。「予測」「失敗」については、ゲーム特有の判定をかませることで、そもそも失敗をさせない。もしくは失敗していることを他キャラが教えてくれることで対策をしています。

このように、明確なインストラクションの元で建築をスタートできるために、いきなり自由な世界に放り出されるのではなく、誰でも簡単にまずは部屋を作り、徐々に難易度の高い指示をこなしながらスキルアップしていくことができるんです。このあたりはスモールステップの原則が適用されています。

と、ここまで15分です。そもそもMinecraftとドラクエビルダーズ2では、想定しているゲーム設計が異なるので、比較すること自体がグレーという見方もありますが、どうでしょうか。

とはいえ「なぜ自分にとってこのゲームが面白いのか」をメタ的に捉え直す機会としてこのブログはいいかもしれません。
それでは本日はここまで。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?