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dot言語で教育学者の関係性を可視化してみるーートライ1日目

こんにちは、ひつじめがねです。
本日から毎日ブログは2週目に入ります。引き続きよろしくお願いします。

さて実はこの度社内勉強会で、自分の専攻であった教育学について2時間ほど時間をもらって紹介をすることになりました。テーマは教育史。社会人教育を主に対象とした企業なので、その取組みを改めて教育史の中に落とし込んでみようという取組みの一貫です。

ただ正直にいって、ぼくの専攻は教育工学であり、教育史でも教育思想でもないので、一般科目でデューイとかイリイチとかはやったけど、体系的に理解しているかというとかなり怪しい……。というわけで改めて勉強することにしました。

ぼくの大学では、卒業生でも年間2000円ほど払うことで図書館が使えるため、社会人利用申請をし、下記書籍を借りてきました。ひとまず体系理解のために。

今回は教育学系の取組みの初回なので、まずは議論の土台ができればと思い下記2点をやってみようと思っています。

1.西洋教育史と日本教育史の概略年表を作る
2.出てくる教育学者について可能な限りマッピングを行う

本当は東洋教育史で対応したいものの、今回は時間の都合もあり断念。西洋教育の影響を日本が色濃く受けているのは事実なので、そこはそのまま進めます。

そして今回は2のマッピングについて、dot言語を用いて利用していこうと思います。今度dot言語だけで紹介記事を書こうと思いますが、今回環境を準備したので、備忘録的に下記まとめます。Mac環境の方のみ。

dot言語とは
プレーンテキストを用いてデータ構造としてのグラフを表現するための、データ記述言語の一種である。コンピュータで処理しやすく、かつ目で見ても分かり易い、単純化された形式でグラフを記述することができる。DOT言語で書かれたデータのファイルは、拡張子として .dot を付けることが多い。(Wikipedia

まずdot言語を利用するには、graphvizというビジュアライジングツールを用意する必要があります。これにより、dot言語で書かれたプレーンテキストを画像に書き出せます。下記手順。Macではhomebrewを利用してインストールします。

//graphvizがあるか一応確認
$brew search graphviz

//graphvizをインストール
$brew install graphviz

//インストールできているか確認する
$dot -V
dot - graphviz version 2.40.1 (20161225.0304)

ここまできたら次にテキストファイルを作成して下記をコピペします。その後、sample.gvで保存してください。

strict graph {
  a -- b
  b -- a
}

保存まで終わったら、次にターミナルで下記を実行してください。このときディレクトリが、ファイルを保存したディレクトリになっているかは注意してください。

$dot -Tpng sample.gv -o sample.png

オプションとして-Tがついていますが、これは-Tの後に拡張子をつけることで、そのフォーマットで書き出すことがでいます。例えば-Tsvgとつければsvgフォーマットで書き出せます。実際に書き出したものは下記。

こんな感じでaとbが繋がりました。これをどんどんと教育学者についてやってみようと思います。正確には、上記で出した本から確認できた人名と、そこで関係があるとされている人物同士をどんどん紐づけていきます。見た目は後で整理予定です。

例えば、「教育思想の50人」では、一人目がサマーヒルが有名な「A・S・ニイル」です。ここから記載されている人名を書き出すと下記になります。

digraph {
  A・S・ニイル;
  ルソー -> A・S・ニイル;
  フロイト -> A・S・ニイル;
  ヴィルヘルム・ライヒ -> A・S・ニイル;
  ホーマー・レーン -> A・S・ニイル;
}

出力はこちら。

これをもう一つ追加して、二人目の「スーザン・アイザックス」を追加します。進歩教育主義に精神分析的手法を導入したことが功績として紹介されている人物です。

digraph {
  // 横書きだと限界があるので、縦に配置していく
  rankdir=LR;

  A・S・ニイル;
  ルソー -> A・S・ニイル;
  フロイト -> A・S・ニイル;
  ヴィルヘルム・ライヒ -> A・S・ニイル;
  ホーマー・レーン -> A・S・ニイル;

  スーザン・アイザックス;
  フロイト -> スーザン・アイザックス;
  J・C・フリューゲル -> スーザン・アイザックス;
  フレーベル -> スーザン・アイザックス;
  デュール -> スーザン・アイザックス;
  A・S・ニイル -> スーザン・アイザックス;
  ピアジェ -> スーザン・アイザックス;
  ホーマー・レーン -> スーザン・アイザックス;
  ヘルミーネ・フック=ヘルムート -> スーザン・アイザックス;
  ドーラ・ラッセル -> スーザン・アイザックス;
  エルムハースト -> スーザン・アイザックス;
  アウグスト・アイヒホルン -> スーザン・アイザックス;
  アンナ・フロイト -> スーザン・アイザックス;
  ジークフリート・ベルンフェルト -> スーザン・アイザックス;
  メラニー・クライン -> スーザン・アイザックス;
}

こんな感じ。一気に登場人物が増えてます。他にも話の中で出てくる関係性を簡単に整理してみるとこんな感じ……?

2人目でこれだと、最後はどうなるんだ……?むしろ分かりにくいかも?ただここから各人物のグルーピングを行う必要があるので、もう少しはましになりそう。あともっと横に広がりだすと予想できるので、歴史年表とあわせてみたら何か見えてこないかなー。ひとまず作ってみようと思います。

結局また1時間ちかく描いてしまった…。それでは本日はここまで。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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