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海外現地SIMと日本のSIMをデュアルで同時に使う - iPhone編


デュアルSIM。2つの番号をひとつの携帯で使うこと。

デュアルSIMとは、ひとつの携帯電話に複数のSIMカードを挿入し、複数の電話番号を同時に利用することができる機能です。

デュアルSIMを使用すると、通常の携帯電話では1つのSIMカードしか利用できない制約を回避することができます。通常、SIMカードは携帯電話番号と通信事業者の契約情報を格納しており、携帯電話の利用に必要です。しかし、デュアルSIMを使用すると、複数のSIMカードを同時に利用することができます。

デュアルSIMの利点はいくつかあります。まず第一に、仕事用と個人用の番号をひとつの携帯電話で使えるため、2台の携帯電話を持ち歩く必要がなくなります。これにより、荷物を軽くし、利便性を高めることができます。また、国際的な旅行や出張の際に、現地のSIMカードと自国のSIMカードを同時に使用することで、通信費を節約することも可能です。

待ち受けや発信に関しては、デュアルSIMの機能によって柔軟な選択が可能となります。通常、デュアルSIMの携帯電話では、どちらの番号で発信するかを選択することができます。また、着信時には、どちらの番号にかかってきたかを識別することもできます。一部の携帯電話では、特定の条件に応じて自動的に特定の番号で発信する設定を行うことも可能です。

デュアルSIMは、異なる目的や状況に応じて柔軟に電話番号を使い分けることができる便利な機能です。ただし、携帯電話のバッテリー寿命やネットワークの互換性には注意が必要です。また、デュアルSIMの機能を利用するためには、対応した携帯電話とSIMカードが必要ですので、ご利用の携帯電話の仕様を確認してください。

私の使っている、iPhone 12mini の場合は、SIMカードスロットがひとつです。ということは、2つ使えないのではという疑問が当然湧いてきますね。

その場合は、 2つ目のSIM カードとして、eSIMという、仮想的な電子SIMカードを使います。SIMカードスロットには nano SIM という、物理的なSIMカードを挿します。これでスロットは一つですが、合計二枚が使えることになるわけです。

iPhoneの場合はiPhone XSシリーズやiPhone XR以降の機種であれば全ての機種でデュアルSIM (物理 SIMxeSIM) に対応しています。なお、 iPhone13 以降の機種であれば、eSIM二枚、またはeSIMと物理SIMの二通りの、使い方が可能になります。

eSIMとは?


従来の物理的 SIM カード

eSIMは、物理的なSIMカードの代わりにデバイスに組み込まれた電子SIMカードです。通常のSIMカードは小さなチップで、電話番号や契約情報を保存していますが、eSIMはその情報をデバイス内にプログラムされた形で保存します。eSIMを使うと、新しいSIMカードを挿入する必要なく、デバイスの設定で簡単にネットワークに接続できます。例えば、旅行先で現地の通信サービスを利用したり、異なる通信会社のサービスを切り替えたりすることができます。

今回は、2つのキャリア、中華電信と楽天モバイルのeSIM申請の案内です。以下を御覧ください。もちろん、これらのキャリア以外でもほとんどが現在は対応しています。



楽天モバイルと台湾の中華電信をデュアルでつかう

私の場合は、楽天モバイルをeSIMにして、中華電信を、物理SIMで、iPhone 12 mini に2つの番号を収納しました。

理由は、台湾にいることがメインなので、中華電信の事実上使い放題の契約にして、たまに、日本に帰国したときに楽天モバイルを使うことにしたからです。

何かと日本では評判のよろしくない、楽天モバイルですが、月額1000円ちょっとで、海外から日本への通話が完全無料でかけ放題というのは、魅力です。この場合は楽天LINKというアプリ経由になります。それと海外でも2GBまでデータ通信が使えるというのも、なかなか太っ腹だと思います。ということで海外居住者にとっては悪くないサービスです。私は相変わらず、使っています。海外から日本の銀行とか、企業にかけると、かなり保留音ばかり聞かされることも多いのですが、楽天LINKなら気になりませんね。

物理SIMが一枚、eSIMが一枚の組み合わせとなるので、楽天モバイルをeSIMにしました。その逆でもいいのですが、楽天モバイルの場合、ネット上で契約が比較的簡単に完結するため、そのようにしました。

逆に、楽天モバイルを物理 SIMで、中華電信をeSIMにしても結果は同じだと思います。その手続の問題で、どちらにしたらいいいかという問題だけです。

私の場合、台湾にいて、楽天モバイルを物理SIMからネット上の手続きで、eSIMに変更手続きをしました。当初はアクティベーションがうまく行かなかったので、すぐに電波をつかめなかったので、諦めかけていました。日本でやらないとダメかと思っていたのです。しかし、数日後、ローミングモードで有効になりました。そのときのキャリアは中華電信(台湾のメジャーな通信会社)でした。楽天のホームページによると、台湾では中華電信とFareastone の二社とローミング契約をしているようです。なぜか、Fareastone  ではうまく電波が掴めなかったのです。

運用に関して

2枚の SIMカードが、有効になっている前提で話を進めます。

モバイル通信の項目で、日常の運用で設定あるいは変更する部分があります。

ひとつは、モーバイルデーターを現在使うキャリアを選ぶことです。iPhone 12 mini の場合ですと、設定>モバイル通信 にして、一番上の表示、つまりモバイルデータ通信の表示がどちらかになっているか確認することが必要です。つまり、今のiPhone のインターネット通信のキャリアがどちらになっているかということです。

これは、データ通信を担うキャリアのどちらを使っているかということで、パフォーマンスも費用も変わってくるからです。

キャリア(モバイル通信プラン)に名前をつける

eSIMを含めて、 SIM が2つ利用できる状態になった場合、キャリアごとに名前をつけたほうが、わかりやすいです。デフォルトでは仕事、モバイルデータ通信、個人、主回線、副回線、旅行から選べます。それだけだと、不便なので、「カスタム名称」を選んで、好きな名前をつけます。

私は、キャリアの名前そのものズバリをつけました。「楽天モバイル」と「中華電信」です。下記は「楽天モバイル」と名前をつけたところです。


また、通話モードでどちらのキャリアで発信するかも、設定できます。通話開始のときに簡単に変更もできます。

同時に2つの、キャリアが使えていることは、スマフォ画面で確認できます。iPhone 12 miniの場合は、画面右上の表示が、simカード一つの場合とことなり、2つ上下に、点々の破線が見えると思います。

iPhone 12 mini  のホーム画面で右上をタッチして、下にスライドすると、様々な設定画面の一覧が出てきます。

(楽)中華電信 ----楽天がローミングで中華電信を利用
(中)中華電信

左上の部分に、2つのサービス名が見えます。同じ中華電信を実際のインフラとして使っているので、混乱しますが。楽天は台湾では実際のインフラを持っていませんから、中華電信など、台湾のキャリアをローミングとして、借りて使っているのです。それで、中華電信の表示が現れるのです。

データ通信モードの切り替え

現在利用する、データ通信モードを切り替えるときは、設定から、モバイル通信を選びます。

下の例では「中華電信」になっていますが、ここで「楽天モバイル」を選択すると、データ通信サービスを「楽天モバイル」に変更することができます。


楽天モバイルを通常のデータ通信モードに選択します。

以下のような表示になります。なお、音声回線をどちらを優先するかも、決定できます。デフォルトの音声回線で選択すればよいです。下記の例では「楽天モバイル」が選択されています。

この選択にかかわらず、待ち受け受信モードは両方が待機していますので、どちらの番号にかかってきた通話も受けることができます。


まとめ

デュアルSIMを装着することで、日本と現地。あるいはメインのSIMとサブの SIM などというぐあいに、2つのSIMカードを利用することができます。

ただし、この機能をつかうには、機種やキャリアの制限を調べることが必要です。今回はキャリアは、台湾の代表的なキャリアの中華電信と楽天モバイルの組み合わせを紹介しました。

海外居住の方々には、現地SIMと日本のSIMを同時にあるいは切り替えて利用することができて、幅広い利用ができて便利になります。空港に到着してSIMカードの差し替えの手間が不要になるだけでも、かなり便利です。

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