閃撃女子高生まなか 天の巻

可変型重機動女子高生「タイプJ8」を予告通りキッチリ二十五秒でスクラップにした俺は、続いて魔犬女子高生「ヴァスカビル」に向き合う。

噛み合わせ悪そうな乱杭歯の隙間から炎を吹き出しつつ、この犬っころは俺を睨みつける。上等だ。「てめえは―――そうだな、三十秒ってところか。その汚ネエ歯、全部叩き折ってや」

瞬間、黒い矢が天から真っ直ぐ落ちてきた。矢は犬っころを落下の勢いで踏みつぶし(犬っころの歯は全部砕けちまった)、反動でまた空中に舞い上がる。そのまま華麗な空中回転を決めると、俺の目の前に降り立ち、不敵な笑みを浮かべやがった。

はは、つまりはテメエが次のお相手ってわけだ。おもしれえ。そうだな、四十五秒ってところ―――ん?

おいおいマジかよ、信じらんねえ。都市伝説の類じゃなかったってえのかよ。あまりの驚愕に、思わず口に出ちまった。

「女の―――女子高生だとぉ?!」

【つづく】




そんな…旦那悪いっすよアタシなんかに…え、「柄にもなく遠慮するな」ですって? エヘヘ、まあ、そうなんですがネェ…んじゃ、お言葉に甘えて遠慮なくっと…ヘヘ