見出し画像

全身全霊完全直球娯楽映画「オーヴァーロード」を見るんだ

 ドーモ、タイラダでんです。良くいらっしゃいましたね。

 さて、タイトル通りで申し訳ないのですが、まだ観ていない方はは今すぐ映画館に行って「オーヴァーロード」を観るべきです。ええ。絶対に。

 何故か。それはこの映画がこの記事のタイトル通りの代物だからです。

 この映画のストーリーにはひねりがありません。公式サイトに紹介されているあらすじ以外のことは一切起こりません。正直、同じ日に鑑賞したジャッキー・チェン主演の「フォーリナー/復讐者」のほうがよっぽどひねったストーリー展開だったと思います。

 そのかわり、この映画には「娯楽映画」に必要なものが9割がた揃っています開始五分人がバカスカ死んでいきます。そして銃撃戦。潜入作戦。ナチスのわるい兵隊。爆発。パラシュート降下。下水道からの脱出。モンスター。謎の血清。時限爆弾。不死身の兵士。脳みそぶちまける程度のグロ。ナイフファイト。ナチスのわるい研究者。デカイ音とともに驚かしてくる演出(4回も!)。おしゃべりな兵士。美女with火炎放射器(サイコー!)。拷問。子供が立てた音のせいで危機に陥る仲間たち。ジョン・カーペンタ―映画でよく聞く系のBGM(ベースが「ブンブン、ブンブン、ブンブン」ってなるアレです)。わるい兵隊に脅されていやらしいことをされそうになるヒロイン。そして超カッコイイベテラン兵を演じるワイアット・ラッセル!(気の利いたセリフと同時に爆破スイッチ!)以上順不同です。

 無いのはカーチェイス、おっぱい、カンフーくらいですかね。しかし、それ以外は上記のように過不足なく揃っています。もう観に行くしかありませんね?

 正直、今どきこんな「日曜洋画劇場」的な映画が見れるとは思わなかったので大満足しています。今2019年ですよ。来年は2020年。2020年なんて、昭和生まれの僕からすればもう車ぐらいは空飛んでいてもおかしくないような年代ですからね。そんな時代にそのまま「80年代アクションスター」ばりの映画を作ってくれた、その気概にまずは最大限のリスペクトを捧げたいと思います。

 何より素晴らしいのが、そういったいくらでも揶揄されたり「大した驚きもない、つまらない」と切り捨てられそうな映画を、何の照れも手抜きもなく、まさに全身全霊で作り上げたその姿勢です。どうしてそういったことができるのかといえば、それはもう間違いなくこういう「ジャンル映画」に対するラブとリスペクトがあるからに違いありません。

 そう、一切の疑いなく「こういうのがスキだからつくった」んですよこの人たちは! 絶対、場末のBAR(蛍光灯がやたらチカチカしている)でCORONAとか飲みながら、でも熱く真剣にどうやったら盛り上がるか過去の名作とかを引き出しながら大いに脱線しつつのアイデア出しとかしてるにきまってるんですよ! 僕には見えます。てか一緒に飲みたい。混ざりたい。

 それはともかく。

 そういうわけで、「オーヴァーロード」、間違いなく劇場に長くかかる作品ではないですが、画の迫力や音響的な理由で絶対に劇場で見たほうがいい作品です。もしも今週末、見る映画がなくてどうしようかなんて迷っている方がいらっしゃったら、ぜひ劇場に足を運ばれてください。

◇いじょうです◇

そんな…旦那悪いっすよアタシなんかに…え、「柄にもなく遠慮するな」ですって? エヘヘ、まあ、そうなんですがネェ…んじゃ、お言葉に甘えて遠慮なくっと…ヘヘ