トリィ_アスラン_キラ

キラとアスラン -戦争に振り回された2人の強い絆-

- シリーズ 趣味を語る #1-

そういえば、10月5日はアニメ「機動戦士ガンダムSEED」が放映開始されてちょうど17年だったそうですね。

あの頃の私は今ほどガンダムにのめり込んではいませんでした。やはりあの物語は、弱冠小学生だった私には些か難解すぎました。なぜ難解なのかと言えば、「戦争」という、子供にとってあまりに現実離れした状況下において繰り広げられる、人間たちの愛憎劇が介在するからでしょう。確かにモビルスーツ同士のバトルシーンには子ども心をくすぐるものがあります。ですが、そのバトルシーンも、単なる機械と機械のぶつかり合いではなく、それに搭乗するパイロット同士の意地のぶつかり合いでもあります。それがよく分からないから、没入することもなかったのでしょう。

さて、数多くのガンダム作品に触れてきた私ですが、この「ガンダムSEED」という作品はそれが顕著に表されているような気がします。

「SEED」と言えば、キラとアスランの最後のバトルシーンだと思う人も多いと思います。ですが、私が個人的に好きなのは、キラとアスランが再会するシーンです。命のやり取りが行われる「戦争」という状況下で、個人的感情と社会的立場が2人の心の中で密かに、そして激しく衝突する。その苦悩や葛藤がほんの数分しかないこのシーンに強く現れているような、そんな気がするんです。

当然、そんなことは小学生にはわかり得ないことです。少しばかり人の痛みがわかるようになり、物の見方が養われた今でこそわかる奥深さがそこにありました。

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ア 「君…の?」

キ 「うん…ありがとう…。」

イ・ディ・ニ「おーい!行くぞー!」

2人「…」

キ 「昔…!友だちに!」

ア 「!」

キ 「大事な友達にもらった…大事なものなんだ…!」

ア 「…そう……」

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2人とも再会できたことが本当に嬉しいはずなのに、それを押し殺して、精一杯他人のフリ。でも、それもお互いを守るため。そこにまた2人の強い絆を感じることができます。
このシーンは思い出すだけで目頭が熱くなりますね。

SEED、もう1回見返そうかな。

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