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東京大学大学院の合格体験記

こんにちは。たいです。
2019年に早稲田大学の先進理工学部に入学し、2023年に東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻を受験して入学しました。学部在学中は、電気系や情報系の勉強をしていました。成績に関しては、真面目に取り組んでいましたが、時折落単も経験し、GPAは約2.8程度でした。私は絶対に天才の類ではなく、計画的にコツコツと勉強する凡人です。こうした経験から、私自身の体験が大学院受験を考えている皆さんにとって有益な情報となると思います。私が東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻の受験に際して使用した参考書や情報について、以下でまとめます。

最初に、私が本格的な受験勉強を始めたのは大学3年生の1月でした。当初は東京大学院の情報理工と新領域を迷っており、幅広い科目を勉強していました。進路選択は2月下旬にし、3月からは新領域の科目に集中的に取り組みました。基本的な勉強法として、同じ参考書を3周して、過去10年分の過去問を解きました。過去問はTwitterやnoteなどで入手しました。また、英語(TOEFL)の勉強も1月から始め、3回の受験を経て最高得点は75点でした。英語の勉強はやはり毎日の継続が重要で、特にリスニングは耳を慣れさせるために毎日行いました。TOEFL対策については、リスニングとリーディングは一般的なもので大丈夫です。スピーキングとライティングは自分の型を持つことで平均20点は取れるでしょう。具体的には典型文を作成し、各試験の内容に合わせるだけで出来ます。ウェブ上には対策方法も多く紹介されていますので、参考にしてください。

次に、私が筆記試験で選択した科目は線形代数・微分積分・電磁気学の3つです。当初は電磁気学ではなく解析学も選ぶ予定でしたが、解析学の出題範囲が私の予想していたものと全く違っていたため、急遽電磁気学を選びました。そのため、複数の科目を事前に準備しておくことをおすすめします。以下に、実際に使用した参考書を紹介します。問題集については都度記載します。
1,線形代数

この科目は3周することが必要です。
2,微分積分

この科目も同様に3周することが必要です。
3,フーリエ変換

こちらも3周することをおすすめします。変換の式だけでなく、自分で導出できるようにすることも重要です。
4,常微分方程式

3周をおすすめします。巻末の1,2単元は過去問を見て判断しましたが、3周目は省略しました。公式の暗記よりも理解と導出を重視しましょう。
5,偏微分方程式

同様に3周をおすすめします。巻末の1,2単元は過去問を見て判断しましたが、3周目は省略しました。公式の暗記よりも理解と導出を重視しましょう。
6,複素関数論

正直に言うと、1周もしませんでした。解析学や微分方程式で必要になる内容を抑えるために購入したものです。ウェブで調べて入手できる情報もありますので、購入は検討してみてください。
7,電磁気学

この科目も3周することが必要です。
8,英語

TOEFLの単語帳はこちらです。私は2周半ほどしか行えず、完全に覚えた単語は2/3程度でしたが、それでも75点を取得できました。単語の勉強量については、自己判断で調整してみてください。
9,数学

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これはマセマシリーズを全て3周した後に、3周しました。問題数が多く、新領域の問題から見るとやや難し目ではあるので、この問題集を解けると自信になります。


最後に、東京大学院以外の大学院を受験する方は、その大学院の過去問に関してもしっかり解くことをおすすめします。私は早稲田大学も受験し、合格しました。東京大学院の受験問題には早稲田大学の過去問の類似問題が含まれていたため、急遽電磁気学を選択しても解くことができました。また研究計画書の提出が求められると思いますが、これは非常に手間がかかります。研究室訪問時には、研究室のメンバーとコミュニケーションを取り、研究室内部の情報を収集することをおすすめします。私はLINEの交換を通じて、学部での研究と将来の研究テーマを結びつけ、解像度の高い研究計画書を提出することができました。
今後受験勉強をされる皆さん、現在受験勉強をされている皆さん、大変な時期かと思いますが、私は友達と楽しく勉強していました(毎日12時間は大学にいた記憶がありますが笑)。楽しむことが受験を乗り越えるカギだと思いますので、応援しています!もし質問があれば、Twitterで@sugar_boooyと検索していただければ、進路に関する相談などもお気軽にどうぞ。ただし、Twitterはあまりアクティブではありませんので、返信にはお時間をいただくかもしれません(笑)。

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