見出し画像

キシナウと周辺(モルドバ) - ブラショフから夜行バスで移動

ブラショフを後にして、今回のヨーロッパ旅最終目的地であるモルドバへと向う。
ワインを飲む以外やることが無いとも言われているこの国だが、まぁワイン飲むために行くのも一興だろうと思い向うことにした。


ブラショフから夜行バスでキシナウへ

ブラショフ散策を終え、宿泊していたホステルのコモンルームで少し休ませてもらってから、バス停に向かう。
バスは22:30発。事前にGal Transという会社のホームページから予約しておいた。

バス自体は当日行っても乗れると思うが、早めに予約することで大分値段が安くなっている感じだったので、よっぽどのことが無い限り事前予約がおすすめ。(多分30%くらいは安い)

バス停までは3kmあるが、これまたなんとなく歩いていくことにした。
夜の人気のないブラショフを一人歩く。バス停に着くまでの道で歩いている人は5人くらいしか見かけない。

歩いてると結構怖い

途中、ある家の前に仁王立ちをし、こちらを見ているおそらく飼い犬だろうかを見かける。怖いので反対の歩道に移動してやり過ごす。
けっこう怖いがなかなか楽しい経験だった。

ただ、いきなり襲われるとか何が起こっても文句を言えない雰囲気だったので、安全に気を使うなら絶対にバスとかで向かったほうが良い。

バスステーションに着いたが、この場所は本当に稼働しているのかと思うほど静かで誰もいないが、たしかに予約したバスだけがそこにはあった。

指定された席は後ろが出入り口になっていたため気兼ねなく背もたれを倒すことができる。

バスは時刻通りに出発し、深夜に国境超えで起きることになるのだが、割と快適に過ごすことができた。

4時位だろうか、国境にたどり着きパスポートチェックを受ける。

朝6:20分頃にキシナウ北バスターミナルに到着。ホステルまで散歩がてら歩いて行こう(4km程)と思っていたので、明るくなるまでフリーWifiに繋げネットサーフィンで時間を潰す。

1日目 - キシナウ散策

ホステルに荷物を置かせてもらい、夜行バス後で疲れる体そのままに市内散策に出かける。
何もないとの噂ではあったが、それでも首都。一応見どころと言われている場所が結構広い範囲に点在しているので、見て回るのはそれなりに時間がかかる。
注意点としては、結構野犬が多い。耳に印がついてて管理されているのもいるだろうけど、こちらからすればよくわからないから注意は必要。

なんか心を惹かれる像
滝の階段(上の方)
野良犬と親子とチェス
ショッピングモール「モール・ドバ」
なんか中心っぽいん所
キシナウ凱旋門

キシナウの凱旋門は、だいぶ小さい。パリ凱旋門行ったこと無いけど、それをイメージするとかなりがっかりすると思う。

ビックベンイメージして札幌時計台行くよりは多分良い。

2日目 - 沿ドニエストル共和国(ティラスポリ)散策

国も一応違うと宣言しているところもあるので、別記事にまとめる予定。

3日目 - クリコバワイナリー見学

クリコバワイナリーへ

この日はキシナウ近郊のクリコバワイナリー見学へと向う。
といっても直前まで色々あって事前予約ができていなかった。当日の朝にお問い合わせメールアドレスに本日の英語ツアーに参加可能か聞いてみると15時からのツアーに参加可能とのこと。
人数が少なければ開催されないこともあるかもしれないので、なるべく予約するようにしたほうが良いだろう。オンラインの予約システムが公式HPに存在する。

さて、市内から出発する2番路線バスに乗れば良いという情報があったので、その乗り場へと向う。

乗り場はいくつかのブログで見たように、すでに中央バスターミナル発ではないようだ。ピンを刺した以下の場所が出発場所。


バス停に行くと、丁度出発するときだった様子。チケット販売のおばちゃんにクリコバワイナリーに行きたいことを伝え乗車。

料金は6 lei。

一応グーグルマップで場所の確認をしていたが、降りる場所でおばちゃんがここだよということを教えてくれた。ジェスチャーでここからの歩き方も交えて。

進行方向右側のこの建物が降りる目印

10分~15分程歩くと、クリコバワイナリーに到着する。

おそらくワイン畑
入口

ワイナリーツアー

クリコバワイナリーは、世界で2番目の長さを誇る地下洞窟貯蔵庫を持つワイナリーで、見学も専用の電動カートに乗ることになる。

熟成用の樽が地下通路に置かれている。

そして一番の売りであるというスパークリングワインを発酵させる部屋へと案内される。

その後地下に作られたシアタールームへと移動し、モルドバ・クリコバワインについてのムービー鑑賞。この時点でスパークリングワインが一杯提供される。

ちょっとしたワインのミュージアムや、ワインの貯蔵庫も見学。
貯蔵庫にはかなりの年代物なのか、かなりホコリを被ったワインも多くあった。

地下洞窟はまさに迷宮

そして、最後にはおしゃれなテイスティングルームでテイスティング。白・ロゼ・赤・スパークリングの4種類(時間の限り飲み放題)が提供される。飲もうと思えばかなり飲み続けられるラインナップになっている。

頼めば余った分のワインはもらえるかも(大きな声では言えないけど…)


帰りは、同じバス停から2番バスに乗れば市内まで行ってくれる。ツアーで一緒になったスペイン人と談笑しながら帰ることとなった。

4日目 - オルヘイヴェッキ岩窟教会

4日目は少し郊外へと旅立つ。行き先は、評判の良いオルヘイヴェッキという場所。
ここには、岩窟修道院という場所があり、不思議で恐ろしげな雰囲気の岩窟教会の中に、老人が一人済んでいる。その雰囲気がなんとも怪しげな雰囲気を放っているという場所らしい。

バスでBUTUCENIへ

まずはキシナウからバスでBUTUCENIという都市まで向かう。
このバスはキシナウの中央バスターミナルから出ているという情報があったので行ってみる。

少し徘徊して様子を見ていると、見たことのある顔を見つけた。同じゲストハウスに宿泊しているイギリス人だ。
話をしてみると、彼もオルヘイヴェッキに行く予定だという。10:20分発で、チケットはオフィスで買うことができたと教えてくれた。

BUTUCENIと伝えると、バスのナンバーを教えてくれるのでそのバスにとりあえず乗車。時間になるとチケットの確認もなくバスは出発した。料金は41lei。

とりあえず、先程出会った彼と隣に座る。
彼の名前はMaxというらしい。なぜかまでは詳しく聞いていないが、ウクライナに住んでいたことがあるとのこと。

ただその彼、ずっとゲホゲホしていて気になる。彼は空気が悪いからとか言っていたが、自己診断やめろ。てか胃が痛いとか言ってる割に空気のせいにするのはやめろ。

バスを降りる場所が良く分からなかったが、途中で先程確認されなかったバスのチケットを運転手に見せるとまだ乗っていろとのこと。
Maxはロシア語を話せるので現地の人ともある程度会話できるらしいが、「もう少しもう少し」「意外と時間かかるなぁ」とかなんとか文句ばっかり言っているのであまり信用がならない。

運転手がここだよと教えてくれた場所で下車する。そのときに帰りのバスの時刻も紙に書いて教えてくれた。

帰りは15:45に同じ場所からバスが出ると言う。それまでゆったりと散策することにしよう。

バス降り場はGoogle Mapでは以下。クローズした建物だが、建物自体は存在していて目印になる。

オルヘイヴェッキ散策

あまり下調べせずに来たため、どこに何があるかもわからない。Maxも同様らしい。
とりあえず歩き始める。坂の上が目的地と聞いたので、とりあえず登る。

途中で建物を見つけるが、ランドマーク的なものだろうかと思い、その横の景色が結構良さそうだったので写真撮影。

そのまま進むと、教会のようなものを見つける。中に入ってみるが、これまで見てきた教会に比べるとやはり見劣りする。

あれ、これが岩窟修道院か??と思いながら、進行方向右に見えるButuceni村の向こう側の崖に洞窟みたいなものがあるのを見かけたのでそれが目的地かと考えそちらに向うことにする。

Maxはちらちらこちらを見ながら着いてくる。ていうかお前も調べろ。俺に道案内させようとするな。なんだったら俺はところどころ止まりながらゆったり写真撮影とかしたいんだ、と頭の中では文句を言いながらまぁ旅は道連れと言うしと思い一応歩調を合わせる。(ここらへんの写真がないのはそのせいである)

村の方に降りて一通り歩いてみるが、先程見ていた洞窟の方への道は特に見当たらない。
道なりに歩いていると、バスを降りた場所まで戻ってきてしまった。

Maxはつかれたとかなんとか言いやがる。うるせ。

もうよく分からなかったからとりあえずググるを発動。するとどうやら、先程スルーしてしまった建物の通らなかった側に岩窟修道院の入り口があるらしい。

一応Maxにそのブログ記事の写真を見せ、「ここ行って、その後まだバスまで時間あるからまだ歩こうと思う」と伝えてみたが、彼は人の話は半分に聞き私が見せたスマホも見ずに「まだ歩くのか。帰るわ」とか言って、どのような道を辿って帰路についたか分からないがいなくなった。

一番の見所を見ずに彼は帰ることになった。私としてもめんどくさかったのでバイバイといい一人行動と相成った。
清々したぜ。

そして私は再度坂を登り先程の建物へとたどり着く。たしかに逆側には扉があった。

ここが入口。最初はこの裏側の少し高い方を通って気づかなかった

最初からMaxがいなかったらここもダラダラと散策していたんだろうなと思うとなんだか… いや、その時点で何も言わなかった自分が悪い。

中に入ると雰囲気は厳か、階段を下るとそこには確かに美しい修道院があった。
そして「The老人」という老人がそこにはいた。あまり写真を撮るのは失礼かなとも思い一応内部の写真を撮るだけにとどめておいた。(最後に軽い動画を埋め込んでいて、微妙にその老人が映っている)

ここがメインだろう
寝室かな

そして、修道院からは崖側に出ることができる。ここからの景色を眺めると、この修道院がどれだけ異質な場所に位置しているかが分かる。

わかりにくい写真になったけど、ここは崖
窓もくり抜いたのかな
生活感はある

この土地は少し特殊な形状をしていて、高地に囲まれた平地の中央をぶった斬るようにもう一本小高い丘が走っている感じ。その丘の中にこの岩窟修道院が位置しているということになるらしい。
本当に、すごいところに作る。宗教はすごいし恐ろしい。

さて、麓の村でランチをとり、景色などを眺めて散策しながら時間を潰すことにした。やはり私にはこのスタイルがあっている。

最初に岩窟教会と思い込んだロシア正教会
遠くの山(丘)が周りを取り囲み、教会が建つ丘が分断する。
丘の崖に見える小さな穴が岩窟修道院
分断すると書いた丘も、左に蛇行して別の村まで歩いて行くことができる
BUTUCENI村スナップ
BUTUCENI村スナップ
BUTUCENI村スナップ
BUTUCENI村スナップ
BUTUCENI村スナップ

最初に教えてもらった15:45にバスが来たのでそれに乗ってキシナウへ帰ることにする。
歩いて自然を眺めたりすることが好きではない人におすすめできる場所ではないが、雄大な景色と異質な修道院を一度に楽しめるよい場所だと感じた。

あとがき

モルドバは見どころがないと言う記事をよく見るが、それなりに充実した滞在になったと思う。
なにより自分はお酒好きなため、ワインも安ければビールも安いこの国は結構楽しめた。
飲食店はそんなにすごく安いわけではないので、自炊しながらワイン楽しむのがおすすめ。

飲んだワインは以下(+クリコバテイスティング+初日ビール)

あと、なんとなく撮っていた動画を少し繋げた。完成度とかは考えずとりあえず記録用に。
まぁあんまり動画撮りとかに集中してないからなぁ…


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?