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アスワン/アブ・シンベル神殿 - ルクソールから電車移動

エジプトでもかなり南側に位置するアスワンへと移動する。
ここは、第一号世界遺産としても有名なアブ・シンベル神殿の玄関口として有名な街。


ルクソールから電車移動

アスワンまでは大型バスが運行していないため、電車で行くことにする。

ちなみに、ミニバスとかでも一応行けるらしい。中間地点の街で乗り換えをする必要があるらしいけど。
アスワンからルクソールにミニバス乗り継ぎで来た中国人は300ポンドくらいで来れたと言っていた。

さて、電車だとしてもエジプトの人は料金をふっかけてくるので、宿のオーナーに事前に外国人の2等電車の値段を聞いておいた。
20USDと言われたので、まぁそうなもんなんだろうなと思い、当日駅の窓口でチケットを購入。

21USDだった。実は前日も駅に行って聞いてみたら21USDと言われたので、1ドル増えたのかそれは手数料として取っているのか…
そうこうしながらチケットを購入していると駅員風の格好をしてよってくるおっさん。
日本人だと言うと「おしん、おしん」と言い続ける。「俺は駅員だから安心しろ」とか言って来る安心できないやつ。

案の定、プラットフォームまで案内してもらったところでマネーをよこせと言ってきた。
正直誰かに聞かなきゃどのプラットフォームだかわからなかったからまぁ良いのだが、あまり楽しい気分ではない。
5ポンドだけあげといた。めっちゃ不満そうにしてた。

指定席の電車だけど誰かが座ってたから、適当に空いている席に着席。
途中車掌がチケットの確認に来る。

「いくら払ったんだ」と言われたので、「レシートくっついてるやろ」ていうと無事に終わった。
昔は緩かったらしいが、今は外国人料金以外で乗ることがけっこう厳しく取り締まられてるらしいからおそらくその確認だろう。
エジプト人に頼んでチケット安く購入して乗るということができない。

電車はだいたい定刻どおりにアスワン駅へと到着。
今回は市街から少し離れた場所に宿を取っており、オーナーが駅まで迎えに来てくれることになっていた。

アスワン駅

Whatsappで連絡をとりながらオーナーと合流し、宿へとチェックインした。
その日は宿で遅いWi-Fiと格闘しながらゆったりとしていた。

1日目:カイロ行きバスチケットの購入

到着の翌日になるが、体調もあまり良くなかったのでこの日は街中の散歩とバスチケットの購入に充てることにした。
アスワンが終われば一度カイロに戻る予定で、そのバスを事前に抑えておきたかったのだ。

まずは宿から駅方面へとずいずいと歩く。その距離はだいたい5kmくらいである。

途中かなり地元感あふれる雰囲気の場所を通ったりしながら1時間少しで駅に到着。
宿のオーナーからは、駅の前にある店舗でカイロ行きの直通バスが買えると教えてもらっていた。

青とピンクの看板のとこが目的のバス会社

思ったよりも小さくて見逃したが無事に発見し、そこに座っていた少年にカイロ行きのバスはあるかと尋ねると、無いと言われる。

いや、正確には無いと言われたわけではない。人差し指を左右に振り、首を横に振りされただけ。
普通に考えたらカイロ行きのバスが無いと言われたと思うだろう。

はて困ったということで、宿のオーナーにメッセージ。
バスが無いなんてことは無いと再度言われたので、少し時間を置いて再度聞きに行く。

今度は先程の少年とは違う青年が座っていた。
カイロ行きのチケットが欲しいというと、どうやら予約できそうな流れ。
あの少年は英語を介してないか、予約とかできる立場の人ではなかったのだろう。

本当は2日後のバスを予約したかった(宿の予約がそこまでとってあるので)のだが、どうも噛み合わない。
彼の言いたいことを想像するに、おそらく次の日までの予約しか基本はできないから、2日後のが欲しければまた明日来てくれということを言いたいのだろうと推測。

それでも粘っていたら予約できそうなところまで言ったのだが、不意にめんどくさくなったのかいきなり「No Bus」と突き放されてしまった。

明日また来るのもめんどくさい私は、もう滞在を早く切り上げて良いやという気分になり、明日のバスでいいから予約してくれと方針を変更する。
ということでとりあえずバスの予約が完了した。料金は500ポンドでした。毎日運行で、20:30発らしい。

なんやかんやで疲れたので、宿に戻ることにする。
帰りはローカルミニバスに乗ろうと、大通りに止まっているミニバスの運転手に、宿から近い目印的なものに行くか聞いてみる。

行きそうなミニバスを見つけたので、何ポンドか聞いてみると10ポンドと言われた。
宿のオーナーからは5ポンドという情報を得ていたので、多く取ろうとするなぁと思いながらとりあえず乗車(料金は乗った後)

車が走り出したところで、隣にいた乗客に5ポンドで良いよね的なことをジェスチャで聞いていたら、後ろの女性が英語で声をかけてきた。

「3ポンドでいいのよ」

3ポンドで良いのかよ!ということで3ポンドを運転席へと渡し(バケツリレー方式なので、誰が払っているかは把握できていないと思う)、降車するときも特に何も言われなかった。

その女性はどこで降りるかも確認してくれて大変優しかった。エジプトでマネーを介さない優しさもあるのだなと実感した。

2日目:アブ・シンベル神殿

当初は自力でローカルバスとか使って行こうかと思ってたけど、あまり体調が芳しくなかったので大人しく宿から出ているミニバスで向かうことにした。お値段は15USD。
朝4時に出発して昼過ぎに帰って来る感じ。

楽なもので、4時に乗り込みさえすれば何も考えることなくアブシンベル神殿まで到着してくれる。

現在のアブシンベル神殿は、アスワンハイダム建設時に沈みそうになったものを、現在の高さまで移設したもの。
このプロジェクトを実現するために、UNESCO世界遺産という制度ができたのだとか。

ご対面。

正面から

大きいし立派。左から2番目の像はかつての地震で崩れてしまい、再建時もそのまま再現されたのだとか。

顔が崩れておる

中も立派。ラムセス2世の像が立ち並ぶ中、壁画もしっかりと残っている。

隣には、ラムセス2世が最愛の妻ネフェルタリ妃のために建てたハトホル神殿。

ハトホル神殿正面

こじんまりとしているけど、それでも立派。
そんな古代でも仲が良い夫婦だったんですな。相手のことを非難したり、そんなん言っているくせに裏では他に意中の人ができたりとか無かったんでしょうな。素晴らしい。
いや、一夫多妻のご時世か。

奥がアブ・シンベル神殿、手前が角度的に見えにくいけどハトホル神殿

1時間半ほどゆったりとした見学時間を終えて、アスワンへと戻りました。

宿でゆったりした後、夜行バスに乗ってカイロへと戻りました。
よくわからないバス会社で不安だったけど、一応しっかりと運行して良かった良かった。

あとがき

他にもイシス神殿とかヌビア村とかにもアスワンから行けるのだけれど、まぁパスしてしまった。
アブシンベル神殿からの帰りで途中下車とかしたらおそらく行きやすいし、興味があれば行ってみても良いのかも。


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