見出し画像

ファラオとともに「カイロ」 - 日本から飛行機移動

諸事情のやらなければならないことを消化するために、マレーシアから日本に一時帰国していた。
用事もすべて終わったので、世界周遊旅を再開することになった。
次の目的地はアフリカ大陸。日本から一番安く入れそうなエジプトにまず向かうことにした。
その後どう動くは全然決めていないのだけれど、気の向くままに進めば良いさ。


日本から飛行機でカイロへ

といっても飛行機移動だからあまり書くことはない。
地元の札幌から、上海経由でカイロに移動する中国東方航空のチケットを予約した。

チケット発券の際に、エジプト出国のチケットを見せてくださいと言われた。
「まだ決めてないから取ってないんですーーー」と言うと、カウンターの向こうでスタッフさんが色々確認を始める。
最終的に、「Visa on Arrival でビザを取れるけど、万が一その際に出国チケットの提示を求められたらその場で予約してください。」ということを念押しされてその場は発券してくれた。
出国チケットを取得しないままエジプトに向かう場合は念の為注意が必要だろう。

札幌発の便は定刻で出発し、少し到着が早いくらいだった。
中国の空港はWi-Fiをつなげることができるが、Google系サービスとかソーシャルメディア・サービスは大体使用できない。
Airaloの全世界対応esimであれば、問題なく上記のサービスを利用することができた。とはいえesimのデータ通信量はセーブしたいので、無駄なことはしないでおく。
何にせよ便利な時代になったものだ。simカードをいちいち買わなくてもとりあえずの通信は確保することができる。
深夜特急のような旅に憧れはするが、ぬるま湯に浸かってしまった私には最早不可能な旅なのかもしれない。

隙間時間はプライオリティパスで使えるラウンジで夕食やら酒やらを頂いて過ごすことにした。

ラウンジにて

その後、ほぼ定刻でカイロ行きの飛行機は出発。通路側の席だったのに、中国人のご婦人に席を代わって欲しいと言われ、断りきれない性格の私はそれを了承。三人席の真ん中というあまり嬉しくない席に変更になってしまったが、その道中をほぼ全て寝て過ごした。

カイロには定刻の2時間ほど早く到着。そんな早く着いてもやることないんだよなぁと思いながら、飛行機を降りる時の癖で預け荷物に付けたGPSタグの位置情報を確認する。

…1時間前にレバノン空港に位置していていることになってるだと……

ロストバゲッジの可能性を危惧しながら、今騒いでもどうしようもないのでとりあえず入国手続きに進む。

入国審査前の広場に銀行の窓口があり、そこでビザのシールを購入。25USD。100ドル札を渡したらちゃんと75ドルのお釣りをくれた。

こちらでビザを買う、パスポートチェックとかはない

シールを持って入国手続きに向かう。パスポートの写真と私の今の顔を見比べて、怪訝な顔をする審査官。そして遂には入国スタンプを押すことをせず「あっちの人のとこいってみて」と言われる。
すごすごと別の場所にいる男性のところに行くと、また写真との見比べが始まる。たっぷり30秒くらいは確認された気がするが、なんとか入国スタンプを押してもらえた。

パスポートの作成が2017年だから、7年くらいたったか。その間に色々あって、心労たたって顔も変わるよ。老けるよ。

そうこうしていると、預け入れ荷物の位置情報はカイロに変わっていた。飛行機飛んでる時にどっかで誰かのiPhone の電波に捕まったのだと予想。なぜレバノン空港というありそうな場所だったのかは不明…

とりあえず着いたので市内へと移動する。空港シャトルバスで行けるローカルバス乗り場から、市内方面にはバスが出ているので、適当に有名どころのタハリールまで乗り、そこから宿までは歩くことにした。
バスは言い値で13ポンドだったけど、もらったチケットには11.5と書いてあったからちょっと言い値盛っているのかも?まぁ1ポンド3円とかだから誤差レベル。

空港近くのバスターミナル

 1日目: 散策とラマダーン夕食

宿に到着し、少しチェックインまで時間があったので周辺を散歩することにした。

適当に歩いていたら、一人の男性が声をかけてきた。なんかオーストラリアにもいたことあるとか言う話をしつつ、最終的には店やってるから名刺だけ持っていってとか言われ、これは良くないやつかなとは思いながら暇だったのでついて行ってみることに。

着いた場所はパピルスをたくさん売っているお店。Egyptian bazaarというところだった。

そこでは息子が出てきてパピルスの話を懇切丁寧にしてくれた。ところどころ買って欲しそうな感じを出してくるが、そこは無視していたらゴリ押しされることはなかった。
話の流れでラマダーンの夕食に誘われた。17:30に来てくれと言われ、ジャパニーズ指切りまでさせられてしまった。

あんまり行く気はなかったのだけど、宿に戻り時差ボケ解消の睡眠から起きるとちょうど良い時間になってしまっていたので、まぁ良いかと思い参加することにした。

ラマダーン時期は日の入りに合わせて街の至る所で無料の食事を食べ合うのが慣例らしい。
エジプトに半年住んでいるというフランス人(予想)の方もいらっしゃったので、少し安心して食事をする。

この時間は多くの食卓が外に並んでみんなでご飯を食べている
大体メニューは似たような感じだった

食事自体は本当に食べるだけで終わった。すると、昼もしゃべった青年から「お茶も飲んでけ」と招かれる。
少し喋っていると、途中から彼もビジネスモードになってきて、パピルス買ってくれと露骨に言い始めた。昼に会話していた時は、お金よりも人との繋がりの方が大事とか言ってたけど、結局はお金かって感じ。
食事はありがたかったが、言ってることとやってることがあべこべで微妙な気分になったのでそのまま退散し、宿に戻ることにした。

みんな食事しておるわ

2日目: 考古学博物館とマーケット

2日目は無理をせずに宿から徒歩で行ける範囲を観光することにした。
まずは、エジプト考古学博物館に向かう。ここはかなりの数のエジプト文明の出土品が展示されている。
学校資料集とかで見たような棺とかが所狭しと並べられてる様は圧巻であった。

外観
エジプトっぽいわ
棺?的な?忘れた
エジプトっぽいわ
なんかきれいな背景の前にいて心臓を捧げよ
門にしてて洒落てる
棺のバーゲンセール
ピラミッドの上のやつ
棺のショールーム

また、この場所の目玉はツタンカーメンの部屋。ツタンカーメンの黄金の棺の展示を見ることができる。残念ながら写真撮影は禁止だったが、黄金に光る棺は何とも言えない雰囲気を纏っていた。

さて、考古学博物館の見学を終えて少し時間が余っている。宿から近くも無いが、バザールがあるのでそこに行ってみようと思い立つ。
宿から大きな道を通っていくと、雑然とした雰囲気の路上マーケットが広がっている。

カオス これだよこれ

個人的に、こんな風景を求めていたような気がする。エジプトはインドに似ていると聞いていて期待していたのだが、カイロの街はきれいでクラクションの雑音も少ないことに少し残念な気持ちを覚えていたのだ。
しかし、それは街のきれいな部分だけで、少し離れるとこんなにもカオスな世界が広がっているのかと少しうれしくなった。

目的としていたマーケットは、かつては職人のエリアとして栄えていたらしい。今もそのような場所はあるのだろうが、大通りは観光客に向けた商売となっている感じだった。
「見るだけタダー」とか言ってくる感じがもうなんとも言えませんな。
でも、少し奥に行くと地元民がたくさんいるようなエリアに行き着くこともでき、ただ単の散策ではあるが結構長時間歩き続けていた。

TOSHIBA?いいえ、トシーバー
ここらへんは地元っぽい

3日目: ギザのピラミッド

この日は満を持してギザのピラミッドを見に行く。
地下鉄とバスを駆使して行くやり方もあるらしいが、めんどくさいのでUberで行くことにした。それでも20分ちょいの乗車を450円ほどで行けるので良いもんだ。

入場口で中国人カップルに声をかけられ(もちろん中国語で)、現金を渡すのでチケットをクレカで購入してくれないかと言われた。
エジプトの公営施設は基本的にカード払いしかできないのだ。
そんなに現金を使うことが今後なさそうなので丁重に謝り断ったが、VisaもMastercardも無しに旅行するのは結構無謀だなと思った。
エリア入場料とクフ王のピラミッド入場で1420ポンドだったかな。2024年3月にエジプト・ポンドが5円→3円くらいに下落したから、それ以前に行った人よりはだいぶ安いと思う。儲けた。

北側の入口から入ったので、ゲートを通るとまずはクフ王のピラミッドがお目見えする。

でかいよ

でかい。そして積み重なる石の多さよ。一つ一つの石のデカさよ。
これを建築しようと考えた人は何を思っていたのだろうか。
「かっこいい墓造りたくね?」「石積み重ねたら”美”じゃね?」「アグリー!」
みたいな感じで決まったのかしら。謎は深まるばかりである。

クフ王のピラミッド内部も入場する。
写真撮影禁止となっていた気もするが、みんな撮っている。

細い、蒸す、暑い

中は一応階段的なものは設置されているが、道の幅とかは当然当時のままなのでとにかく狭い。
それを行きと帰りの人がすれ違いながら進むもんだから進みも遅い。
そして上に上がるにつれて急激に暑い。湿度も上がる。

それでいて最終的に行き着く先は棺が置かれた小さな部屋。他に壁画とかがあるわけではない。
とは言っても、これだけで当時建設していた人たちはこれ以上に過酷な状況下で仕事をしていたのであろうことは想像に難くないし、いい経験になったと思う。

ピラミッド内部散策のあとは、他のピラミッドをの近くまで行って眺めてみたり、もう一つの出口の方に向かいスフィンクスを眺めてみたり。
ラクダ乗りの客引きが意外と大したことがなかったことにも驚きである。

スフィンクスさんも
ピラミッドをバックに
3ピラミッドとスフィンクスと

ピラミッド観光を終えたあとは、ネタ作りのためにトリビアに出ていた「スフィンクスが見つめる先にはKFCがある」の2階にあるピザハットで、特にお腹も空いていないが昼食。
窓から見える景色は絶景だった。もっと観光客が来てもおかしくないと思うのだが、海外ではそこまで有名ではないのかな??

ここが一番の絶景スポットだろ

その後は宿に戻り、今後の旅程を考えたりしていたら時が過ぎていった。

4日目: オールドカイロと暇の持て余し

宿はこの日まで取っているがやることも無いので3日目の夜行バスに乗ってしまおうかと考えもしたのだが、結局は予定通りの工程にすることにした。
特にやることもないので近郊で何かあるかなと調べていると、オールドカイロ方面が目についたので行ってみることに。(しかし写真は撮り忘れていた)

オールド

まぁ特に感想は無いのだが、最大級のモスクがあったのが印象的。(写真はない)
中はかなり広く、多くの人がコーランを読んだり昼寝をしたりと思い思いの過ごし方をしているようだった。
ここは靴を脱がなければならなく、持って入ろうとしたら入口にいた靴預けのオヤジがヘイヘイヘイと言ってくる。
持っていけるから大丈夫と言うものの、ノーノーノーとなんか怒ってくる。仕方なく預けたのだが、案の定受け取りのときにチップを要求された。
チップという言葉の意味がよくわからなくなるなぁ。
現地の人はみんな靴を持って中に入っていたので、靴預けのオヤジに止められても構わず持っていけば良いと思う。

あとは本当に昔ながらの路上マーケットみたいなのも開かれていてただただ現地の人の活気が見ることができた。
こちらの少年はけっこうフレンドリーで、結構投げキッスとか飛ばしてくれるからこちらも負けじと連続投げキッスをお見舞いしてやった。

本当はもっと散策したかったのだが、この日は結構日差しが強くて散歩も大変だったし、そのまま夜行バスに乗る予定であまり汗をかきたくなかったこともあり、ダウンタウン側にもどりマクドナルドでゆったりとすることにした。
ドリンク買って宿の共用スペースにいても良かったのだけど、そこは蚊が多く出るためあまり落ち着かなかった。

バスは予想に反してほぼ時間通りに出発。一度カイロからは出ることになった。

あとがき

今のところウザさはインドの方が勝っている。

エジプト行ったし、滅びのバーストストリームでも覚えて過去の全てを破壊してしまいたい。


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?