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壮絶な28歳の誕生日を迎えて #バンクーバー生活ってこんなハードだったっけ

プロローグ

前回の記事で書いたとおり、我が家のオーナー(オーナーと書いていますが、実際の家の所有者ではなく単なる借主の一人です)はなかなかの曲者でした。

・リビングに住んでるのにとにかく音に敏感
・母国語(多分ペルシャ語)でいつもなんか独り言言ってる
・いつもリビングに居る(外でろよ)
・22時以降はドライヤー使用禁止(うるさいらしい)
・些細なことでもとにかく犯人探しをして誰かのせいにしようとする

ざっと思いついたのが上記ですが、こういう細かいことが積み重なるとかなりうざいんですよね。

部屋の構成図

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↓リビング

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個室に住んでた日本人2人は一ヶ月で出てってしまいました。彼女らは結構オーナーとバトってましたね。

問題のオーナーはリビングで寝泊まりしてるわけなんですけど、リビングに住みながら、快適な生活を得ようとしてるほうがおかしいです。リビングは基本安いので、節約したい人が住むことが多いです。

なのにいい年のおっさんが、リビングに居座って、ノイズのない快適な生活を送ろうなんて何を言ってるんだお前はって話です。結局職もなくてお金もないけど、West Endに住もうとした苦肉の策がリビング居住。
勝手にすればいいけど、ごちゃごちゃ文句言うのはやめろよって感じでした。

発端

8/31、朝からFuckとかShitとか独り言言ってるのが聞こえ、自分がDenから出ると、「掃除機が壊れたんだけどお前使った?」と聞かれたので「No」と答えその場を後にしました。自分の部屋を掃除したことさえさえ一回もないので、どこに掃除機があったのかも知りませんでした。

8/31に出ていった、個室に住んでいたルームメイトからインスタでメッセージが来ました。どうやらオーナーは彼女たちを疑っているようで、$300請求してきていると。どんだけいい掃除機買うんだよ。
自分たちがやってないことにお金を払う必要はないから、壊してないなら絶対お金は払わないように、と返信しました。

彼女たちがその主旨をオーナーに送ったところ、最終的には自分が疑われました。23時頃帰宅し、自分は掃除機なんて触ったこともないし知らない、と言っても「でも絶対誰かがやったんだし、その誰かはお金を払うべきだ。絶対見つける。」と言い出しました。

逃走準備

もうそろそろやばいなこの人と思って、おもむろにAirbnbを開きました。
家を検索しつつ、この先どうしようかな、と考えていました。
この家にいてもストレスが溜まるだけで、辛いだろうというのは分かりきっていました。

そこで、オーナーが寝てるうちにいなくなってしまおうと思いました。

この家の賃貸は、契約書やデポジットがなく、単なる口約束だけで成り立っているものでした、家賃も現金手渡しです。なぜ銀行振込じゃないのかと聞くと、お金のトランザクションのレコードをつけたくない、と。明らかに税金逃れですね。
自治体に届け出をせず、勝手に家を貸す人はおそらく多くいると思いますが、この家もそのケースだと思います。
正直、バンクーバーの賃貸事情はほんと無法地帯なので気をつけてください。

返してもらうデポジットもないので、荷物さえまとめてしまえば引っ越せてしまうな、と思ったので、リビングで寝てるオーナーを起こさないように、しずか〜にスーツケースにパッキングしていきました。

想像してください。うっすい木の板の向こうではオーナーが寝ているんです。
寝返りうったり、なんかブツブツ言ってるときは、一旦パッキングを止めて5分間何もしない、を繰り返しながら、黙々とパッキングをするのです。
もう絶対経験したくない程スリリングでした。

同時に、そこまで高くもなく、なんとか払える範囲のAirbnbを見つけたので、予約しました。

魔窟からの逃走

日付は変わり、9/1、午前3時。元ルームメイトに一人は、すぐ近くのマンションに引っ越し、かつかなりの夜型なので、ためしに「今からこの家出るんだけど、手伝ってくれない?」と送ってみたら、すぐに着てくれました。ホント助かりました。ありがとう!

スーツケース2つ、リュック2つを持って、部屋を出、鍵を部屋の中に放って任務完了!だいたい午前四時頃。

なんだかんだで荷物を運ぶときに結構音がして、オーナーがブツブツ文句を言っていた気もしますが、まぁ気にしない。

約束の地Breka

荷物を一旦、元ルームメイトの家に置き、Brekaで予約したAirbnbのチェックイン時間まで待機。アイスチャイラテをSip…。
ちなみにBrekaはバンクーバーに4店舗ほどある24Hカフェで作業とか勉強に最適で大好きな場所の1つです。

元ルームメイトも一緒についてきてくれました。ありがたい。

Brekaでは午前10時ころまでいたと思います。

安息のニューハウス

ついに新しい家にチェックイン。
自分の新しい部屋を見ると、あの魔境はもう遠い昔のことのようにお思いました。

自分の部屋があって、音を気にせずNetflixが見れるってこんな素晴らしいことだったのか!、と2ヶ月ぶりに実感しました。

そんなこんなで気づけば、9/3を迎えいつの間にか28歳になっていました。

忙しくてなかなか自分を気遣えず、
ストレスや、辛ラーメンの食べ過ぎ、風邪等でかなり体調を崩していましたが、やっと心に余裕が持てる家に引っ越せたので、ここからいつもどおり個人開発とか英語とかもろもろ頑張っていこうと思います。

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自分の机があるって素晴らしい。

エピローグ

日本に住んでると、業者が入ってくるおかげで手数料かかったりで嫌だなーとか思いますけど、法整備の行き届いていない無法状態もかなり厳しいなと感じました。
家主と借り主の直接交渉、契約だと借り主が圧倒的に不利になりやすいかと。そういう意味では業者など第三者を置いた上での結局安心だよね、と思った次第です。

P.S.
ついに自炊始めました。
肉じゃが、生姜スープあたりを主力に生きていこうと思います。

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