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男だけど、髪の毛を切らずに4年間。伸ばし続けてたからこそ得られた素晴らしい世界の話し

初めまして。都内でカメラマンをしている@taisho_jpです。

髪の毛を伸ばし始めてちょうど4年が経ったので、ロン毛への愛情を語っていきたいと思います。

出会う人に大体聞かれる最初の質問をまず先に答えを書いておきます。

・今は何年くらい伸ばしているのですか?
→一切髪の毛を切らずに今日でちょうど4年
(刈り上げくらいから始めて、現在お尻くらいの長さ)

・どこまで伸ばすのですか?
→足元につくまで目指している

目次
 -なぜ髪の毛を伸ばすのか
 -メリット
 -デメリット
 -世の中のロン毛たち
 -ロン毛の目指す先
 -最後に

【なぜ髪の毛を伸ばすのか】

僕は小学生のときからロン毛が好きで、意識的にロン毛にしていたのは小学4年生くらいの時だったと記憶しています。(界隈一般的なロン毛歴だけでいうと17年ほど)

小学生のときの僕。(かわいい)

そして、中学/高校と短い時期はありつつも高校を卒業したあたりから再びロン毛へ自然と戻って行きました。

最初、髪の毛を切らなかった大きな理由はこんな感じでした。

・ロン毛が好き
・美容室で上辺だけの会話をするのが嫌い
・美容室でどうしますか?って聞かれても困る(話したくない)
・美容室に行くのが面倒
・お金がない

そして、実際に伸ばし始めると沢山のメリットがあることがわかりました。

【メリット】


1.「カメラマンとしての"それっぽさ"」

高校を卒業してからカメラマンとしての道を歩んで行った訳ですが、駆け出しの頃は見た目が若いと大変な思いをすることが往々にしてありました。
(いわゆるって感じですが当時はそういう感じのことも多々あり)

そんな中で、写真をやっている人はロン毛が多いという古い認識にそのまま当てはまるような長髪は現場に行く度に"それっぽさ"を演出してくれるようになっていきました。

今では、どの現場に行っても「なんか見た目も巨匠感があってすごそうだし安心して任せられそう...!」と言っていただくことも多く、良い意味でハロー効果があり、それによってこっちも全力で挑めるので結果として良いお仕事になることが多いです。

そんな見た目よりも中身(写真)で勝負しろよ!!って思う方も多いかとは思いますが、見た目が中身を形成していくことも往々にしてあると思っているので、個人的には見た目の老け努力は大切だと思っています。


2.「モデルさんとのコミュニケーション」

写真のお仕事をしていると女性を撮影する機会も多いです。
その際にヘアケアの話しをすることが多く、ネタに困らない+自分の髪の毛を使ってポージングの実践出来るなどといった最高なメリットがあります。

3.「プレゼントにヘアケア用品がもらえる」

世間一般のロン毛のイメージは「不潔」という思われている人も多いと思いますが、僕と会ったことのある方はロン毛に対する負のイメージは払拭されると思っています。

・シャンプー(2つ)
・コンディショナー
・トリートメント
・洗い流さなくて良いトリートメント
・ヘアミスト
・ヘアオイル(3つ)
・ドライヤー(2つ)
・ブラシ(2つ)

頂き物もありますが、基本的にはこれらを使い分けながら手入れを行っています。
(例えば、風呂上がりのドライヤーとブラシ、ヘアオイルをつけた後のドライヤーとブラシをそれぞれ分けるなど)
手入れに関しては短髪の頃から欠かさず行っているので、恐らくちょっとやそこらの方よりも相当美しい髪の毛をキープしていると自負しています。

【デメリット】

1.「風当たりの強さと周囲の眼」

僕は基本的に周りの目は気にしない方ですが、やはり街の人の目や、銭湯に行ったときの全員の視線を浴びたり、企業の方とお話するときの周りの目など、耐えられない方は難しいと思います。笑

また、正月などに親族の家に帰るとやはり凄い髪の毛について批判的に言われたりもしました...笑

2.「お風呂の長さ」

ロン毛を目指すにあたって、2~3年目くらいまではそこまで大変ではなくスムーズに乾かす時間も短く出来ますが、そこから先はお風呂時間が圧倒的に長くなり、現在では乾かす時間も含めると1時間は確保しないといけません。

それをデメリットと思う方も多いかもしれませんが、DJの「スティーブ・アオキ」もドキュメンタリーで言っていましたが、ロン毛のお風呂の時間は"禅"の時間の様に「自分と向き合う時間に最適」だと思っているので、この時間も僕は苦ではありません。

3.その他

あとは、電車の扉に引っかかったり、満員電車で吊り革代わりに掴まれたり、トイレでお爺ちゃんに「お嬢さん女性トイレははあちらだよ」と言われたり、後ろ姿だけでナンパされたり、道端を歩いてるだけで女性に走って逃げられたり、細かい部分はありますがメリットの方が大きいと感じています。

【世の中のロン毛たち】


特に芸術や音楽、写真の世界では多いので全ては書ききれないですが、その中でも特に感銘を受けたものを一部ご紹介。

1.ロン毛と坊主とニューヨーク

2009年よりNY在住で、共にファッション業界に身を置くロン毛(Wataru Shimosato)と坊主(Ryo Miyamoto)が綴るブログ
@longebose さん

» 私がロン毛になったわけ — ロン毛と坊主とニューヨーク
http://longe-bose.nyc/longebose/2015/7/6

(本文より引用)
今からロン毛にしようとしているニューヨーク在住日本人男性の皆様、ロン毛が増えると私のキャラが薄れていくので、目指すならほどほどのロン毛でご勘弁願います。


2.ザ・ロングヘアーズ

» 長髪男子クラブ「ザ・ロングヘアーズ」ご飯や目に入ったりするけどやっぱ好き。男のロン毛ケア結び方髪ゴムetc | HEAPS

http://heapsmag.com/the-longhairs-community-of-men-with-longhair-hair-care-product-tie-advice-advocate-educate-celebrate

この「ザ・ロングヘアーズ」の記事は非常に感銘を受けた一つで、彼らはカリフォルニアに住むロン毛が結成したロン毛コミュニティ。
彼らはいままでになかったロン毛男専用のヘアプロダクトを開発している非常に面白い会社です。

彼らの理念に共感して、プロダクトを実際に購入してメッセージを送ったり、Instagramのストーリーで彼らの特徴でもあるロン毛遊びをしたりして交流しています。笑

どの国に行ったって、どんな言語を喋っていたって、どんなルールが敷かれていたって、そこには必ずロン毛がいる。俺たちは、すべての長髪男子に「ヘイ、ここには君たちの居場所があるよ」って言いたい。道の向こう側からロン毛が来たら「(ロン毛であることの苦悩と喜びが)わかるよ、ブラザー。わかるよ。That’s my guy(俺の仲間だぜ)」って、自然とお互いにうなずく。これが暗黙の了解になっているんだ(笑)。
(本文より引用)

3. @bennyharlemさん

家族で髪の毛を統一して写真を撮っている方。
愛がすげぇ...


【ロン毛の目指す先】


1.幼少期の経験から学んだこと

小学生の頃に転校する人や、転入する人が沢山いて、よく黒板に名前を書かれて自己紹介をする、というシーンはほとんどの人が見たことあると思いますが、「この人はどういう気持で前に立っているんだろう...」ととても疑問に思ったことがあり、小学5年生の1年間をお婆ちゃんの家に引っ越して実際に引っ越して体験するということをしたことがあります。
(良く家族も許してくれたし、この頃から非常に変わり者だったなぁ...笑)

そこでの一年間は非常に貴重な体験として今でも鮮明に覚えていて、実際にその立場にならないと見えない世界があるのなら結果がどうであれ覗いてみたい。という風に思うようになっていきました。

たまたまどこかで見つけた一枚の写真ですが、この写真を見て衝撃を受けたのを今でも覚えていて、「ここまで伸ばした先に感じるモノ」を見てみたい。と思うようになっていきました。
現在髪の毛を伸ばし続けている要因の一つです。

2.アートとロン毛

2019年は髪の毛を使ったアートとして、水墨画/水彩画を髪の毛で描いたり、髪の毛を使ったインタラクティブアートの領域にも手を出していこうと思っています。
(これは別で記事化しようと思っています)

3.髪の毛の寄付

下記にも書いてある通り、髪の毛への想いを適切な方法でキチンと届けて行けたらと思っています。

4.YouTuber?

最近「100kg超えのデブ3人YouTuber」というキャッチーなユニットを見て非常に面白くて、その方々にしか見えない世界があるんだろうなって思って感動していたのですが、これを男性のロン毛のユニットとしてYouTubeで情報発信していけたら非常に面白いのでは?
などと最近は考えています。
(世のロン毛の方々どうでしょうか?笑)

【最後に】

ここまで色々書いてきましたが、髪の毛に対する情熱は伝われば幸いです。

最初からこういう想いがあって伸ばし続けたわけではなく、伸ばしているうちに様々な世界を知り、より思想が固まっていったという感じです。

少し話しは変わりますが、「光」という映画をご存知でしょうか?
眼が見えなくなる写真家の話しですが、僕は眼がとても悪く、写真を撮る者としてもしいつか眼が見えなくなる日が来ると思うと非常に怖く思っています。

だからこそ眼が見えなくなった日のことを想像することもあるのですが、もし眼が見えなくなったら身体的に時間の経過を知る術ってあるのかな?って考えたときに、髪の毛しかないんじゃないかなって思ったんです。

僕は「髪の毛は時計だ」と良く言っており、良いことも悪いことも地層の様に髪の毛に蓄積されて伸び続ける髪の毛は、とても美しいと思っています。

自分が好きで伸ばしている部分もあれば真面目に伸ばしている部分もあり、世界のロン毛たちを見れば見るほど面白い世界が広がっているので、これからも髪の毛を大切に伸ばしてロン毛の良さを発信していこうと思っています。

もし質問や感想があればコメントやTwitterのDMなどお待ちしております!笑

2019/01/12
taisho.

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