楊露禅の 訓戒。


「わしがこの道を習い、他人にも教えているのは、けっして人を敵とするためではなく、身を守り、ひいては国を救うためなのだ。

いまの教養人は、わが国の病根が「貪」にあるのみに思い「弱」にあることを知らない。「弱」の積み重さなりが「貧」となる。すなわち、「弱」こそが「貧」の源なのだ。国中が病人ばかりだとしたら、どうして救国という重任をになうことができようか。

 また、ひとりの人間が教えうる範囲には限りがあるように思うかも知れないが。しかし、「愚公、山を移す」という古くからの故事をおまえも知っていよう。たったひとりのひとつひとつの動作が、いかに世を動かす原動力となっているを、この故事はよく教えているのではないか」


楊露禅が、孫の楊澄甫に、武術をする理由を教えたときのことば。

なんなら、「太極拳を「健康体操」として使っても、良い!」という、覚悟と自負と、健康効果に対しても深い自信もあった。

簡化太極拳は、その近代太極拳の祖の意思も、受け継いでいる。

私のブログも、非力ながら、「愚公、山を移す」を願いながら、続けているって面もある。


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