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民生委員活動ご紹介

大正地区社会福祉協議会副会長
大正東地区民生委員・児童委員協議会会長
川邉正子

皆さんは、ACジャパンのテレビCMで、民生委員・児童委員を広報するものをご覧になったことがあるでしょうか。

まず、楽しげな歌と映像が流れます。「となりの席の学級委員/となりのクラスの体育委員/となりの学校の美化委員/となりの家の父さん民生委員」。そしてナレーションが入ります。「クラスに学級委員がいるように、あなたのまちには民生委員・児童委員がいます。困ったときにはお気軽に。身近な相談相手、民生委員。」というものです。

「身近な」ということころを強調しているCMですが、残念ながら、民生委員・児童委員を「身近」に感じてくださっている方は少ないのではないでしょうか。

大正地区には、大正東地区民生委員・児童委員協議会(民生委員・児童委員28名・主任児童委員2名)と大正西地区民生委員・児童委員協議会(民生委員・児童委員18名・主任児童委員2名)の二つの民児協があります。
民生委員・児童委員の主な活動は、ひとり暮らし高齢者を最低月1回訪問し、お元気であることを確認し、困りごとがあれば行政や地域包括センターにお繋ぎするというものです。

また、主任児童委員は、保育園・幼稚園・小中学校と連携し、地域の子どもたちの健全な育成に配慮し、子育て支援活動などをしています。

それぞれの民児協は月1回の定例会で、活動報告や事例発表をして、地区内の現況を把握するよう努めています。

私自身は、民生委員になって19年経ちました。活動を振り返ると、人の命を救ったことが2回ばかりあります

お一人目は90歳の男性で、奥様に先立たれおひとり暮らしでした。ちょうど今のように、猛暑の続くある日、訪問すると反応が無く、おうちの中で朦朧とされていました。訪問看護ステーションに連絡し、その指示に従い、水分を取っていただき、保冷材で体を冷やしました。看護師さんがすぐに駆け付け、数時間遅れていたら命に関わっていたと言われました。

お二人目は70台の女性でおひとり暮らしでした。朝刊が郵便受けに残っていたことで、訪ねてきた友人から通報がありました。雨戸をこじ開け、中でかすかに動く姿がガラス越しに見えました。119番通報し、救急隊に助けていただきました。心筋梗塞で緊急手術を受け、一命をとりとめました。

仲間の民生委員の中には、残念ながら孤独死の第一発見者となり、辛い経験をした方が何名かいます。

担当地区内の皆さんが安心して、安全に生活されますように、私たち民生委員・児童委員は、地道な活動を続けてまいります。


民生委員・児童委員については以下のサイト(政府広報オンライン)でよりわかりやすく説明しています。参考にしてください。


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