「スマート化」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか？
スマート家電を使用して、リモコン操作は全部スマートフォンにまとめてみたり、スマートウォッチを自分の健康管理に役立てたり。
みなさんの身の回りでも、急速にスマート化は進んでいるのではないでしょうか。

中でも今回注目したいのは、交通のスマート化です。
超満員の電車や、解消されない渋滞による交通インフラのパンク。
とくに都市部で生活されている方はいつも目の当たりにしている、こうした問題をIotで解決するのが交通のスマート化です。

スマート化によって、より便利に社会が変わっていく。
この動きは、もちろんお隣台湾でも急ピッチで進められています。
世界中で、交通手段の分散化や、交通機関同士の接続をスムーズにする施策が計画されていますが、台湾では他国・地域に先駆けての運用事例があります。

有名なのは、自転車やバイクのスマート化。
利用情報をデジタル管理することで、自転車シェアを可能とした「YouBike」は、台北市を中心にすっかり台湾都市部の日常風景として定着しました。

さらには電動スクーターのシェアサービスや、「スマート駐車場」の導入、ドローンや自動運転車を使用する「スマート物流」のための法整備などが進められています。

着々とスマート化に向けて土壌が整いつつある台湾。
今回の特集では、台湾のスマート化を実現するために役立てられている、台湾エクセレンス賞受賞製品をご紹介します！

トレーニングもAIで管理！見た目も性能もスマートな電動電動アシストグラベルロードバイク

見た目もスマートな電動アシストグラベルロードバイク「eSILEX」。
モーター、バッテリー、可変速ブレーキケーブルは本当についているの？と思ってしまうほど、通常のロードバイクと何ら変わりはありません。
デザイン面が評価され、ドイツの「2021デザインイノベーション賞」を受賞。

特徴は見た目だけではありません。
Bluetooth経由でシステムに接続するEbikemotionコンパニオンアプリを使用すると、3つのサポートモードの強度を調整し、オンボードナビゲーションが使用可能。
アプリは走行データを表示するだけでなく、前回のライドで使用したアシスト量を評価して通知します。
そしてもう1つ賢い機能が…。
なんと、アプリを心拍数モニターに接続すると、モーターが作動して走行をサポートしてくれます。
これにより、起伏のある地形での走行も、心拍数をモニタリングしながら適切なトレーニングが可能となります。

コンパクトで信頼性の高いMahle X35+リアドラムモーターを採用。
ワンタッチでアシストレベルを切り替えることができ、拡張バッテリーも追加できるので、走行距離に合わせてカスタマイズすることができます。

シンプルさと機能性を両立させた名作です！

スマホ不要！快適な走行をアシストする電動バイク

1998年創業のAEONは、主にスクーター、ATV全地形対応バギーカー、UV多機能スポーツ車両、電動UTV等多様な製品の開発に注力していて、近年は電動バイク市場への参入に意欲的です。

「Ai-1 Ultra ABS」は、革命・イノベーション・テクノロジーの3つの理念を持つスタイリッシュでスマートなバイクです。
「今日の限界を超えて、未来の原点に出会う」ことをコンセプトに、より目を引く、よりスマートな、より安全な、より革新的なモデルの実現を目指して開発されました。

最大の特長は、新型スマートメーターCROXERA 6を搭載し、「ワンタッチナビ、目的地でバッテリー交換」を実現。途中でスマートフォンを使う必要はありません。
走行習慣や距離を計算し、バッテリー残量が少ないときに知らせてくれます。
さらに最寄りのバッテリー交換所に自動的にご案内！

また、「DAPS死角予防システム」により、方向指示器点灯時には後方の映像を表示させ、カーブやUターンによる事故率を低減させることができます。

スマートシティ実現のための重要インフラ、「スマート街路灯」

都市化が進むにつれ、世界各国が電力の逼迫、交通渋滞、情報通信、環境汚染などの課題に直面。
それらを解決するために、さまざまな革新的技術や手法を用いて、スマートシティの開発を推進しています。

そのなかで注目されたのが「街路灯」。
街路灯はスマートシティの重要なインフラになるのです。都市部で高密度なネットワークシステムを形成でき、センサー技術を組み合わせれば多数の使い方を生み出すことができます。

「スマート街路灯」は、こうした考え方に基づき、輝度分布画像とスマート照明制御技術を組み合わせて開発されました。
画像認識技術で周辺の照明と路面の輝度を確認し、照明の電圧を最適な水準に自動で調整。
さらに環境によってライトパターンを直ちに変更できるため、天候が大きく変化しても最適な照明で視認性を維持でき、道路利用者の安全性を高めることができます。

遠隔でもリスクを回避！ハイスペックドライブレコーダー

MiTAC「MioEYE K Series」シリーズは、市販のドライブレコーダーとは異なり、フロントカメラの録画に加え、車内カメラや車両コンピュータとの接続機能も備えています。

AIアルゴリズムにより、車内環境、運転手の行動、運転状況、ルート、車体情報などをネットワーク経由でバックグラウンドに記録することができ、とくに公共交通機関などで管理者が運転手の状態をモニタリングしたり、リスクを運転手に通知したりするのに役立ちます。

また、車体管理だけでなく、自動車保険業界への応用も可能です。
AIにより車が事故に巻き込まれた可能性を検知した場合、直ちに映像をクラウドにアップロードするだけでなく、保険会社の担当者にすぐに連絡を取り、状況を確認できる双方向通話機能も備えていて、事故原因の究明や解決に役立ちます。

あらゆるものがインターネットを通じてつながり、データがクラウド上で共有される時代。
中小企業によるものづくりと、積極的な海外進出で経済成長を遂げた台湾では、次々とIotビジネスが誕生し、生活がスマート化されています。

交通にかかわる分野だけでなく、機械工業、医療、教育、食品、など様々な分野で改革が行われ、その技術は今まさに発展中です。

発展があるところには革新的な製品あり！
今後もどんな製品が台湾エクセレンスを受賞するのか、ぜひご期待ください！

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