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72-73マカロニ青春偶像五編(3/5)第18話「つかみそこねた夢」 おぼこい顔の竹下景子が出演。日本脱出の為に彼女は父の500万奪取計画を図った。淳は、浅はかなこの無謀な計画に共鳴しかねる。


1972.11.17放送
脚本:永原秀一
監督:竹林進
脚本の永原秀一は大都会、西部警察シリーズでは
お馴染み。



✅殿下は最初と最後のシーンだけ。
長さん、シンコは今回欠場。
✅沖田駿一が初ゲストの回。以降最多17回ゲスト出演。
最後は 太陽にほえろ!PART2 第1話「悪魔のような女」で、
金沢碧に惨殺される。

オープニング沖田俊一

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■ストーリーダイジェスト

CAST

笠原 伸(一ノ瀬健)
藤滝 薫(竹下景子)
貢(沖田駿一)


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真夜中の金庫破り。
ジャズのトランペットが間奏するなか、
四人の若者が金庫を苦労して開けた。
500万円あるはずが、50万円しかない。

一係では湘南で殿下が撮ってきた、
写真スライドが上映され、
皆が集まり殿下の説明を聞いていた。

野崎、シンコは居ない。


殿下の左眼の下に
殴られた跡が残り、男前が台無しに。

「これが問題のブーツ🥾です」
「殴られる直前に守衛が見たものと同一らしい」
「ご覧の通り特徴のあるブーツ🥾ですから、
 守衛の記憶も信頼度が高いと思われます」

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「ブーツの男、笠原しん」
「この街に居た当時はジュピターと呼ばれ、
 仲間の内では
 えらく人望を集めていたらしい」
「彼に言わせるとこの街は堕落仕切っていて、
 若者が住むには相応しくないとかで、
 今は湘南方面で
 気の合った仲間と暮らしています」

「現代のジプシーか?」と山村。

ちょっと休憩◆蘊蓄太陽にほえろ!18-A

※現在では、ジプシー、は放送禁止用語。
人を差別する用語として認識され、
地上波では放送できない、との事。

だから太陽!「第494話ジプシー刑事登場!」も
地上波での放送は不可。それに類する
「ジプシーとラガー」や「ジプシーの涙」
「さらば!ジプシー」「ジプシー再び」等も同じ。
もしくは、ジプシーと言う台詞そのものが
放送できないか?

となる?と、この回も放送出来ない。
山さんの台詞がそうだから。

但し、Rutubeでは日本でも視聴可能。
何故か?サーバーが、今戦禍のかの国だから?
Rとは、かの国を指す。

ミワカントリオの一人、
三田村邦彦出演した太陽にほえろ!関連
の動画は、現在では、
地上波では見ることは出来ません。
◆ミワカントリオとは、
ミ 三田村邦彦
ワ 渡辺徹
カン 神田正輝 


冒頭の殿下説明の続き ↓

「笠原が首謀者か?
 屯している四人が共犯者なのか? 以上。
 僕にはここまで撮るのが精一杯でした。」

と殿下は殴られ、傷を負いながらも、しかし
事件の一片がわかってきた感が。

「ご苦労さん」と藤堂

「色男が台無しだなあ」はゴリ
「いきなり袋叩きですからね」
「眼から火が出るとは本当でした」と殿下

「でもそれくらいで済んで良かった」とゴリ。

「よか有りませんよ!全く冗談じゃない」
かなりゴリに対して怒る男前の殿下。


「まあ、怒るな怒るな」
「さーて。どうしたもんかな?」と藤堂

山村は自らの人生体験からの持論を
持ち出す

「ドロップアウトした若い連中は
 外部の人間を全く信用していない」
「スピードとか犯罪とか、滅法危険な関係を
 手掛かりに結び合っている」

「だから一旦信用した人間は積極的に庇う」
「まあ、アリバイは中々崩せんだろうな」と山村

証拠もない、
アリバイもないとすると。
マカロニに視線を飛ばして
そーなると、
「打つ手は一つか?」と藤堂

「そのようですなあ」山村が被せる

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二人の視線を受けたマカロニが振り向く。

「なるほど、こりゃピッタリだ」と体育会系。

「島さんみたいになるのは俺りゃ嫌だよ」
「早見!」と鬼

「分かったよ、やるよ!」と
いつものように上司へのタメ口のマカロニ。

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「やりゃーいいんでしょ、やりゃあ」
「普段は軽薄だなんだと言ってる癖に」
「こんな時ばっかり、ちぇ!」と舌打ち。
警察手帳、拳銃、手錠をボスに預ける淳。
「どうせ、僕はフーテンですよ!」

捜査なんだが、
刑事と悟られぬよう個人単独で行動せよ、
との一係伝統のやり方を、
すでに身につけたマカロニ。
もはや藤堂チームの一員になっている事の証だ。

「頼むぞ」と鬼
「頼むよ」と体育会系。
「気をつけろよ」と元男前。

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井上堯之バンド♫「怒りのテーマ72」
このテーマ曲は 行動のテーマよりは、
マカロニによく似合う。

※昭和53年になって「怒りのテーマII」
作曲されるために、便宜上72とします。

スズキ250ccオートバイで滑走していく淳。
(当時は鈴木自動車が番組提供をしてました)

(ジーパンやテキサスは当時は免許を所持していませんから、
車運転はマカロニかゴリ、殿下の専売特許だったのでした)
(勿論、ボス、露口氏も運転はうまい)
(しかし長さんは運転できませんでした。
免許なしだったらしい)
※知らなかったでしょ、皆さん。

海岸沿いのスナック「グッド」で
例の笠原しんに淳は声を掛けた。
「お宅、面白いブーツ履いてんね」
淳はライターを忘れた笠原を追いかけていく。

竹下景子1

途中、藤滝薫(竹下景子)は浜辺で仲間と
手に入れて来た、次の襲撃目標、藤滝産業の
見取り図を見せて、
ここには1000万円以上が保管されているのは、
間違いないと。
給料日前日には必ずあるはずだと。
「私は社長の娘よ」

竹下景子

自分の父親の会社の金だから
娘が盗んでもいい、なんて。それは違う。
これは犯罪ですよ、竹下さん。
会社の従業員が稼いだ金であり、会社のもの。
貴女の父親のものでもありませんよ。
まして娘のものではない。


その後に追いついたマカロニは、
忘れて行ったライターの事でぐっと近づく。

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竹下景子1


しかし笠原と仲間たちはまだ
マカロニを信用しない。

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一方で
笠原にふられた女性が
自殺を起こした事件が発生。ゴリの捜査では、
「この女の言う事には、笠原が日本を脱出すると
 言ったから絶望していた」と言う。

藤堂は、日本脱出となると
「その費用稼ぎのため、笠原達がもう一度
 金庫破りを再度する」と睨む。

ゴリはこのことをマカロニに伝達すべく、
覆面車フィアットで風来坊の格好で湘南に向かう。

✅ここからは、内容をかなり端折ります。


Rutube 第18話「つかみそこねた夢」で
ご確認下さい。次回予告NAは小林恭治では
ありません。下手くそなNAで聞くに耐えない。

◆ウルトラセブンの第一話。
諸星ダン初登場の、風来坊風スタイルよりも
「かなりおっさん風で格好悪い」ゴリさん。

マカロニ曰く「どう見たってデカ丸出し」
「デカの臭いがしてどうも臭い」と笠原たちに
言われても仕方がないだろう。

別グループのリーダーの貢(沖田駿一)は、
警察やデカを嫌っていたが、
「俺は殺されるのは嫌だから、
 俺も殺しはしない」
仲間同士の殺しあいも嫌っていた。
それが、新しい仲間になろうと近づく
マカロニ、「早見淳」に仲間意識を持つ。
元々笠原たちとはソリが合わないのだ。

✅井上堯之バンド♫「怒りのテーマ72」
別演奏バージョンが披露される。
よく聞いてみて下さい。

怒りのテーマ(M9C)
大野克夫作曲。怒りのテーマバリエーション。

スロー、ギターアドリブ、ハモンドオルガンアドリブあり。

笠原の仲間に殴られたゴリが、死んだと思い、
笠原の指示で、

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マカロニが突き落とす


マカロニがゴリを海に放り投げた、のを見て
そう思い、感じた。

殺し合いは、結局自分の身の安全の為。
仲間を大切に思うのなら、それはダメだと。

笠原への抗議が、最後のゴリの熱き血潮に
共鳴して、ヨットハーバーへの道を譲ったのだ。

「名前を教えてやろう。ジュンだ!
奴はデカだ。しかしお前たちの仲間だろう。
奴を見殺しにしても、お前ら平気なのか?
それでも仲間か!」

勾引されるマカロニが

「平気だと言い張るなら、
   俺も覚悟を決める!」

流石は、青春ドラマの走り「これが青春だ!」
「元高校教師、大岩竜太先生」役だった、竜雷太。

東京バイパス指令2

太陽にほえろ!前身の番組「東京バイパス指令」の特命刑事、
槙竜次警部補(潜入捜査官)役を経て、

東京バイパス指令3

今では七曲署一係の新人刑事教育係を
藤堂俊介を演ずる鬼から拝命している、
男の中の男石塚誠。

✅ここから50年経た2022年。
最近のゴリさんの写真。
体育会系はテキサス含めて長生きします。

竜雷太

ゴリ年取った

マカロニ、ジーパン、ボン、スコッチ(自殺)、
長さん、ブルース(自殺)、そしてボス。
この7人はこの世にもういない。

今回の沖田駿一は、良い役回りのゲスト。
彼も現在76歳。

内容は、上記Rutubeで見てください。
太陽にほえろ!18話「つかみそこねた夢」

最後の格闘
ゴリがフィアットでヨットハーバーに到着。
救助しようとした時、乱闘が始まっていた。

闘いを終え、
マカロニに対して
「お前縛られてたのか?よく抜けられたな」
「ちょっと水使いましてね」
「オシッコ」
「何ーっ?」とゴリ

井上堯之バンド♫「エンディング(テーマ1C)愛のテーマ」

フィアットを追従した男。貢(沖田駿一)。

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「今度また遊びに来いよ」
「今度は遊びだけでな」
マカロニも
「遊びだけでねー」
「ゴリさん俺もうちょっと遊んでこかな?」
「バカ、ボスが待ってるよ」

※この二人は
「第36話 危険な約束」で共演します。

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一係。ボスが出迎える。
「ご苦労だったマカロニ」
「よくやったよ、マカロニ」山さんまで。
「お前だからこそ出来たんだな」と殿下
「本当に立派だよ、マカロニっい!」とゴリ

「僕だってやる時はやるんです、
 よねボス」
「本当によくやった、大変なもんだ」と
         またゴリ、山村。

最後には、何回も褒め称えることが、
またまた、全員で自分を小馬鹿にしていることが、
理解できたマカロニだった。

それでも、無事に帰ってこれた。
ラストは、信頼した最若年の部下、
早見淳の苦労を労うボスの滅多に見ない
笑顔でエンディング。


次回は、

72-73マカロニ青春偶像五編(4/5)
「第36話 危険な約束」
不倫中のある女との勝手な約束を果たそうと、
チンピラ沖田駿一が居合わせたマカロニに
これまた危険で勝手な約束を押し付ける。

ほぼマカロニの独壇場の地下スナック。
監禁された9人の中で
淳への協力者は誰もいない。
◆皆自分が可愛いのだ。早くここを脱出する
ことだけを考えている。

チンピラヤクザだと思われ、危険な約束を
頼まれたマカロニは、店に戻った時には
刑事と言う事がバレていた。

しかし殴られても、
店を出る前に交わした「男と男の約束」を
忠実に果たしてきたマカロニに、
犯人はシャッポを脱いで謝罪した。
「あんな女は忘れてしまえよ」と淳。

だって男と男の約束だろ?
男が連行されたそのあとに、
それでもボスの前で、マカロニはこう言う。
「○○○」と。





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