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TRPG制作日記(173) 基本ルール7

TRPGとはテーブルトーク・ロールプレイングゲームの略であり、日本語に直訳すると「卓上役割演技による遊戯」となります。物語の登場人物を演じる即興演劇です。

即興演劇ですが、シェイクスピアなどの演劇が舞台となる場所で全身表現による演技を行うのに対して、TRPGはテーブルを囲んで椅子に座ったまま台詞と行動指定による演技をします。

また、演劇がプレイのみを純粋に追求するのに対して、TRPGは六面ダイスを利用したボードゲームとして側面があります。

現在、新作のTRPGの基本ルールを整理しています。

昨日は、このボードゲームとしての側面である行為判定、衝撃、心理検査と自己肯定感というルールを導入しました。

今日は、役割演技、ロールプレイについてのルールを整理します。


現在制作中の『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは、宇宙都市で暮らす高校生が仮想世界でカードプレイヤーとなり冒険する物語です。そこでは妖怪と彼らが描かれたアマテラスカードによる対戦が待っています。

前回に整理したルールは以下です。

基本ルール「

■ルール12(行為判定) 探索プレイではカードプレイヤーの行動の結果がシナリオとキャタクターシートの情報から必然的に決まらないときに、あるいはシナリオに指定されている場合に行為判定を行う。行為判定はゲームマスターが宣言して開始される。行為判定が開始されるとゲームマスターは事前に目標値と参照される能力値を指定する。プレイヤーは六面ダイスを二回振り、その結果を指定された能力値に加えて達成値を得る。達成値が目標値以上である場合は行為判定は成功になる。

■ルール13(行為判定) 行為判定は交渉、購買、挑戦に分類される。ゲームマスターは行為判定の分類を事前に伝えなくてもよい。また行為判定に成功した場合と失敗した場合の結果を事前に伝えなくてもよい。指定する能力値はシナリオに指示されている場合はそれを尊重して、シナリオに指定されていない場合は交渉なら容姿か社交、購買なら経済、挑戦なら運動と状況から自然な能力値でなくてはならない。

■ルール14(衝撃) カードプレイヤーが何かしらの精神的負担を感じたと判断した場合にゲームマスターはカードプレイヤーに衝撃を宣言できる。衝撃には正の衝撃と負の衝撃がある。衝撃は状況の変化だけではなくロールプレイや行為の結果としても宣言可能である。衝撃は一度に何度も重ねて宣言することができる。

■ルール15(心理検査) 行為判定、衝撃、対戦が終了した場合には心理検査を行う。行為判定に成功、正の衝撃、対戦に勝利した場合は六面ダイスを二回振りその結果だけ自己肯定感を獲得する。行為判定に失敗、負の衝撃、対戦に敗北した場合は六面ダイスを二回振りその結果だけ自己肯定感を喪失する。自己肯定感がゼロになったカードプレイヤーはその瞬間に鬱状態になり経済、運動、社交の能力値がゼロになる。鬱状態はプレイ終了時まで回復しない。

」基本ルール


アマテラスカードゲームという対戦があるため、このTRPGは探索プレイと対戦プレイという二つのプレイに分かれています(また、特殊プレイを加えると三つです)。

どちらのプレイでもロールプレイを行うことができます。ただ、ロールプレイにはいくつかルールが必要でしょう。

以前制作した試作ルールを振り返ってみます。

試作ルール『

■ルール11 案内役が特定のプレイヤーにたいして「ロールプレイをしてください」と宣言すると、プレイヤーは自分が演じるカードプレイヤーのロールプレイ(演技)をしなくてはならない。このときに、他のプレイヤーはロールプレイを行っているプレイヤーを冷やかしてはならない。

■ルール12 キャラクターシートにプレイヤー目的が設定されている場合は、プレイヤーはその目的を達成するために努力しなくてはならない。また、禁止事項が設定されている場合は禁止事項を守らなくてはならない。

■ルール13 原則としてゲームマスターとプレイヤーはキャラクターシートの指示には従わなくてはならない。また、非公開情報はキャラクターシートの指示に従い、プレイ中に自由に開示できる。

』試作ルール

ルール11は非常に不自然だと感じるかもしれませんが、私がはじめてTRPGを行ったときにいつロールプレイをしてよいのかまったく分からなかったので書き出しました。

簡潔にして厳密、システムエンジニアにも分かる言葉で、そして古典の言葉を尊重するの三つを方針に以下のように整理します。

■ルール16 ゲームマスターは適切な機会に「それではロールプレイを行ってください」とプレイヤー全員に公平にロールプレイ(演技)を促さなくてはならない。プレイヤーは積極的にロールプレイを交えながらカードプレイヤーを操作する。このときに他のプレイヤーはロールプレイを行っているプレイヤーを冷やかしてはならない。

■ルール17 プレイヤーはシナリオ目的とキャタクター目的を達成するために努力する。また、自分の価値観ではなくて演じるカードプレイヤーの心を想像しながらプレイする。禁止事項を守り、キャタクター背景に書かれている内容を尊重する。また、プレイ中、ゲームマスターの指示にプレイヤーは従わなくてはならない。


ゲームマスターとプレイヤーの双方が、ロールプレイを促す義務があるようにルールを設定しました。また、公平に、も入れておきました。

尊重という不自然な言葉が使われていますが、これはキャタクター背景に描かれていることを厳密に守って欲しくないからです。ただ、参考にするというのでは弱すぎるので、尊重という単語を使いました。

TRPGはシナリオ目的やキャタクター目的を達成することよりも、楽しむことを目的とします。

このルールは後に設定することにします。

このルールは行為判定の前に設定しておいた方が良いかもしれません。位置が美しくありません。後で整理することにします。

今日整理したルールは以下です。


基本ルール『

■ルール16 ゲームマスターは適切な機会に「それではロールプレイを行ってください」とプレイヤー全員に公平にロールプレイ(演技)を促さなくてはならない。プレイヤーは積極的にロールプレイを交えながらカードプレイヤーを操作する。この時に他のプレイヤーはロールプレイを行っているプレイヤーを冷やかしてはならない。

■ルール17 プレイヤーはシナリオ目的とキャタクター目的を達成するために努力する。また、自分の価値観ではなくて演じるカードプレイヤーの心を想像しながらプレイする。禁止事項を守り、キャタクター背景に書かれている内容を尊重する。また、プレイ中、ゲームマスターの指示にプレイヤーは従わなくてはならない。

』基本ルール


『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』はあらゆる人々が未来について考えることができる環境を提供する。科学、文学、歴史の物語を結びつけることでそれを実現することを理念にしています。

今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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