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TRPG制作日記(167) 基本ルール

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』はあらゆる人々が未来について考えることができる環境を提供する。科学、文学、歴史の物語を結びつけることでそれを実現することを理念に運営していきます。

また、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』は宇宙都市で暮らす高校生が仮想世界アマテラスワールドで、アマテラスカードゲームのカードプレイヤーとして成長していく物語でもあります。

現在、オリジナルTRPG、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGを制作しています。

TRPGというのは参加者がゲームマスターとプレイヤーに別れて、ゲームマスターが物語を語り、プレイヤーがその物語の登場人物を演じます。ゲームマスターはシナリオを読んで、絵本を読むように状況を語り、プレイヤーはシナリオシートを参考に、自分が物語の登場人物になったつもりで台詞や行動を考えて演じます。

そして、参加者全員で物語を完成させることを目指します。TRPGの目的はシナリオ攻略ではなくて、物語を楽しむことです。


さて、昨日までは文学の復習と、文学をゲーム制作に活用するという考え方について書きました。

今日からは、ゲーム制作に関して完全に初体験ですが、頑張って『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGを実際に制作していこうと思います。


どこから制作するのかを考えました。TRPGを開催するには、ルールブックとシナリオ、キャタクターシートが必要です。

今まで色々と考えてきましたが、正直、マーダーミステリーを制作するようなつもりで例となるシナリオを一番初めに制作して、それを一般化するような方法も適切なのかもしれないと思っています。

まずは実際にゲームで使用するシナリオを制作する。

この方法ですと、そもそもシナリオ制作が困難になるようなTRPGを制作してしまう危険を軽くできるかもしれません。

TRPGはゲームマスターがシナリオを読んで物語を語り、プレイヤーがその物語に参加するゲームです。

なので、ゲームマスターやプレイヤーの個人の能力を別にすると、シナリオとそのシナリオの登場人物であるキャタクターこそがTRPGの面白さを決定します。

以前、最も簡潔な初心者向けとしてキャタクターシナリオを優先的に制作することを考えていましたが、『八岐大蛇の静かな森で』というある意味でこのTRPGのすべてが含まれているシナリオを優先的に制作すること、そしてこのシナリオを中心に全体を組んでいることも計画しています。

現在、方針そのものを検討中です。


シナリオを先に制作する以外に、ルールブックから制作する方法もあり、またルールブックを制作するにしても序章から徐々に書いていくか、あるいはゲームシステムを先に制作しておく方法があります。

すでに、試作ルールブックを制作しており、そのときに仮として基本的なゲームシステムに関しては制作しているので、このまますぐにルールブックを書いていくのも正解かもしれません。

しかし、今回ははじめに基本ルールを整理していきたいと思っています。

行ったり来たりしながら、最終的に、貴金属を磨くように制作するのが直感的には妥当な感じがします。


試作ルールブックにおいて、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGには21の基本ルールが存在しており、それが列挙されています。

ここに載せておきます。


■ルール1 参加者は2人以上であり、参加者の一人は【ゲームマスター】を担当して他の参加者は【プレイヤー】を担当しなくてはならない。

■ルール2 ゲームマスターは【シナリオ】を準備して内容を把握する。そして、プレイに必要な小道具を準備すると共に、他のプレイヤーに集合時間と場所を伝えて彼らに必要な小道具や筆記用具を準備させる。

■ルール3 邪魔の入らない静かな場所を確保して集まり、ゲームマスターが【概要と目的、そして注意事項】を参加者全員に説明する。それからカードプレイヤーの担当を決めて全員に【キャラクターシート】のセットを配布する。プレイヤーは二枚のキャラクターシートを読み内容を把握する。ゲームマスターとプレイヤーは、シナリオの注意事項に従わなくてはならない。

■ルール4 プレイヤーが演じるキャラクターシートに記された登場人物を【カードプレイヤー】と呼ぶ。また、ゲームマスターが演じて他のカードプレイヤーを補佐するためのカードプレイヤーを【案内役】と呼ぶ。

■ルール5 カードプレイヤーと案内役の情報が書かれたキャラクターシートは【キャラクターシートⅠ】と【キャラクターシートⅡ】の二枚が存在する。キャラクターシートⅡの内容はプレイ前に公開してはならない。

■ルール6 プレイヤー全員がキャラクターシートを把握したら、プレイヤーは自分が演じるカードプレイヤーの【自己紹介】をしなくてはならない。自己紹介のときに公開できるのは【キャラクターシートⅠ】の内容のみである。カードプレイヤー全員の自己紹介が終わると、最後に案内役の自己紹介を行う。

■ルール7 全員の自己紹介が終わると、ゲームマスターはプレイ開始を宣言する。プレイが開始されると、はじめにゲームマスターは【プロローグ】を読みあげる。それから状況についての説明と描写を行い【通常プレイ】を開始する。

■ルール8 ゲームマスターは状況を説明して、プレイヤーに語りかけて彼らを選択させたり行動させたりしなくてはならない。プレイヤーはゲームマスターが物語る内容に耳を澄ませて状況を想像して、それから自分が演じているカードプレイヤーの気持ちになり選択したり行動したりする。プレイヤーが自分が担当するカードプレイヤーを演じて台詞を言ったり行動したりすることを【ロールプレイ】と言う。

■ルール9 プレイは会話と六面ダイスを振ることにより進行する。この会話と六面ダイスによるシナリオ攻略を通常プレイという。カードプレイヤーが行動するときに、その行動が失敗する可能性がある場合に限り、ゲームマスターはプレイヤーに六面ダイスを振らせて結果に従い成功か失敗かを判定することができる(【行為判定】)。行為判定を行う場合にはゲームマスターは行為判定の成功が確定する達成値と参照する能力値をあらかじめプレイヤーに伝えなくてはならない(たとえば、能力値の社交の値と六面ダイスを二回振った結果の合計値が11以上なら成功など)。行為判定は【交渉】、【購買】、【挑戦】の三つに分けることができる。

■ルール10 カードプレイヤーには【自己肯定感】が設定されている。自己肯定感は案内役の指示に従い【心理検査】(六面ダイスを数回振る)を受けて変動する。自己肯定感がゼロになった場合は、カードプレイヤーは【鬱状態】に陥り、以降はプレイヤーは鬱状態が回復するまで鬱状態のカードプレイヤーを演じなくてはならない。鬱状態になると能力値の経済、運動、社交の値がゼロになる。また自己肯定感はゼロ以下にはならず、鬱状態はプレイ中には回復しない。

■ルール11 案内役が特定のプレイヤーにたいして「ロールプレイをしてください」と宣言すると、プレイヤーは自分が演じるカードプレイヤーのロールプレイ(演技)をしなくてはならない。このときに、他のプレイヤーはロールプレイを行っているプレイヤーを冷やかしてはならない。

■ルール12 キャラクターシートにプレイヤー目的が設定されている場合は、プレイヤーはその目的を達成するために努力しなくてはならない。また、禁止事項が設定されている場合は禁止事項を守らなくてはならない。

■ルール13 原則としてゲームマスターとプレイヤーはキャラクターシートの指示には従わなくてはならない。また、非公開情報はキャラクターシートの指示に従い、プレイ中に自由に開示できる。

■ルール14 アマテラスカードによる対戦を【アマテラスカードゲーム】と言う。プレイヤーは案内役が「対戦を開始します」と宣言したら、通常プレイを中断してアマテラスカードゲームのルールに従い【対戦】を開始しなくてはならない。ゲームマスターは独自の判断でアマテラスカードゲームのルールを変えることはできず、案内役を通してしか対戦に干渉できない。案内役が「対戦を終了します」と宣言したら対戦を終了して通常プレイに戻る。対戦中もロールプレイは行う。アマテラスカードゲームのような通常プレイ以外のプレイを【特殊プレイ】と言う。

■ルール15 プレイ中はゲームマスターの指示に従わなくてはならない。また、ゲームマスターはシナリオとキャラクターシートを尊重しなければならないが、それ以上にプレイヤーが楽しむことを重視しなくてはならない。

■ルール16 案内役が「プレイを終了します」と宣言すると、どのような状況であれプレイは終了する。プレイが終了すると、ロールプレイは解除されて案内役とカードプレイヤーを演じる必要はなくなる。

■ルール17 シナリオ攻略が終了するかゲームマスターの判断によりプレイが終了された場合は、達成されたキャラクター目的の点数を自己肯定感に加えて成績とする(【成績集計】)。これ以降はキャラクターシートの非公開情報の公開が許される(ゲームマスターの判断で成績集計を行わないこともできる)。成績集計が終わると結果を発表して、雑談の後に解散する。

■ルール18 ゲームマスターが許したときにはプレイヤーは自分が担当するプレイヤーキャラクターを改造したり自作したりすることが許される。【改造】とは既存のキャラクターシートの名前やキャラクター設定、デッキの一部などを部分的に変えることだが、シナリオ攻略が不可能になるか、あるいはプレイが成り立たなくなるほど容易になる場合を除いて奨励される。

■ルール19 シナリオとルールブックが異なる指示を出している場合は、ゲームマスターの指示に従いシナリオを優先する。シナリオとキャラクターシートの内容に矛盾が起きたときにはゲームマスターの判断で解決する。

■ルール20 ゲームマスターの指示をプレイヤーは尊重しなくてはならない。

■ルール21 差別及び暴力行為を肯定してはならない。


雑な作りなので、これから一文一文検討していきたいと思います。

検討する主な点としては、面白いのか、読んで理解できるのか、そして文学的な弱点はないかの三点です。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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