嗜好と思考の変化

嗜好(趣味)と思考の変遷を追っていったら、意外なことがわかったり。

■中学時代(1998年~2001年)
【嗜好】
 ・アニメ
 ・漫画
 ・ゲーム
 ・読書
 ・ラジオ
 ・カードゲーム

超インドアでオタクな中学時代というのは認識している。
その当時、オタクカルチャーは市民権が無く、肩身の狭い思いをしていた。
こうした趣味が堂々と好きと言えるようになるのは、00年代後半くらいからだと思う。
読書は「電撃文庫」「角川スニーカー文庫」といった、ライトノベルを中心によく読んでいた。
最近またアニメ化されたが、ブギーポップシリーズはその世界観に嵌った。
ラジオは深夜ラジオを、勉強しながら聞くのが好きだった。
文化放送の「アニラジ」、声優さんがパーソナリティをしているラジオが好きだった。
声優と言う職業を知ったのもこれが最初。
声優のご本尊など、今やグーグル検索でわかるのだが、当時はそんなものも無く、
声優専門誌(voiceアニメージュや声優グランプリ)などでお顔を拝見するのであった。
タレントの伊集院光氏がTBSラジオでやっていた「深夜の馬鹿力」が凄く面白かった。
カードゲームは中学2年の一時期、5~6人くらいの友人とやっていた。
モンスターコレクション。通称「モンコレ」。
当時角川が版権を持っていて、アニメやゲームにもなっていた。
ルールはもはや覚えていないのだが、学校に持ち込んで遊んでいた。

【思考】
中学校は嫌いだった。
小学校のぬるい感じから世界が一変した。
部活も勉強も好きではなかった。
人間関係に苦しみ、居場所が無いと思っていた。
塾での勉強をがんばった。
学校は内申書をとるとこだと思っていた。
高校は偏差値とネームバリューだけで選んだ。
父親が当時学習塾に勤めていたので、そこも考えてしまったのかもしれない。
自分自身が何をやりたいか、本質的なところを見なかった。

■高校時代(2001年~2004年)
【嗜好】
 継続
 ・漫画
 ・アニメ
 ・ゲーム
 ・読書
 ・ラジオ
 追加
 ・音楽
 削除
 ・カードゲーム

音楽はMDプレーヤーにレンタルしたCDを入れていて登下校の時によく聞いていた。
好きなアーティストは「YMO」「TM NETWORK」「電気グルーヴ」。その他声優ソング。
周りのクラスメイトとは相容れないものだったが、
当時の流行歌を聞くと「聞いたことがある」となるのは何でだろうか。街にはまだ音楽が流れていた。
本はライトノベル以外にもジャンル問わず、3年間で555冊借りて読んだのは誇れることのひとつ。
ラジオ・アニメ・ゲームは継続していたものの、熱量は中学時代より大きく下がっていった。

【思考】
高校は3年間クラス替えが無かった。
人間関係はクラスと部活でほぼ固定された。
リセットしようにも、リセットする方法がどこにも無かった。
正直、高校入試だけで全精力を使い果たし、高校は何もしていなかった。
今思うと勿体無いことをした。
中学のときに抱いていた怒りをベースとした活動が出来なくなっていた。
ただ流されるかのごとく、3年が経過した。
高校時代のクラスメイトとは誰一人、その後会っていない。
大学生になり、携帯電話を替えたタイミングで全員分の連絡先を消去した。
新しい番号とメールアドレスは、誰にも教えなかった。
人間関係をリセットするのは、実は簡単だった。
将来は新聞記者になりたかった。そのための大学を受験し、合格した。

■大学時代(2004年~2008年)
【嗜好】
 追加
 ・草野球
 ・草ソフトボール
 ・携帯電話/ガジェット類
 継続
 ・漫画
 ・アニメ
 ・ゲーム
 ・読書
 ・音楽
 削除
 ・ラジオ

草野球と草ソフトボールを地元で始める。
草野球は、長く続いている趣味のひとつとなっている。
携帯電話/ガジェット類は、当時のDDIポケット(後のウィルコム)が出していたPHS「京ぽん」と運命の出会いを果たしてしまうのである。
この京ぽんは、携帯電話を含め、初めてインターネット(iモードやezwebといった携帯電話会社の閉ざされたネットでなく、パソコンで見るのと同じようなサイト)
が閲覧可能になった画期的なPHSである。
MDプレーヤーを捨て、ipodが音楽の相棒になった。
ゲームアニメ漫画系の趣味と、大学の立地条件(秋葉原の近く)というのがうまくマッチングしていたため、
非常に楽しく過ごせた。
アニメ・漫画では「らき☆すた」が面白かった。
ゲームではアダルト作品だが「戦国ランス」が超名作で何周も遊んでいた。
趣味ではないが、インターネットを通じてのオフ会等にも参加していた。
mixiでネットと現実が融合していった。
youtubeは違法サイトで、30分前に放送されたアニメがすぐにアップロードされた。
ニコニコ動画もまた同様だったが、ニコニコ動画で見る違法アップロードされたアニメを見る、ある種の共犯関係にいるような一体感があった。
インターネットがアングラなものから、誰もが使えるツールへと変貌を遂げていった。
企業化がどんどん進んでいき、怪しげな個人サイトは徐々に姿を消していったのである。

【思考】
大学時代は非常に落ち着いていた。
自分のやりたい学問を究められる。
中学時代から抱いていた、世の中との距離感は離れていった。
深い人間関係を形成できない。うわべだけの関係。
人と人の距離感がわからなくなった。男女ともに。
自分は新聞記者にはならなかった。
というより、先輩や後輩を見るとなれる人間はもっと学問に対して貪欲であるし、それ以外の人間性も優れていた。
なるべくしてなる人が、ジャーナリストの道に進んでいった。

■社会人(2008年~2011年※広島以前)
【嗜好】
 追加
 ・バイク
 ・プロレス観戦

 継続
 ・漫画
 ・アニメ
 ・ゲーム
 ・読書
 ・音楽
 ・草野球

 削除
 ・草ソフトボール
 ・携帯電話/ガジェット類

草ソフトボール、人が増え試合に出られなくなるようになり、面白くないので退団。草野球一本に絞る。
携帯電話/ガジェット類は、広義の意味で自分の仕事になってしまったこともあり趣味でなくなってしまう。
好きなことを仕事にしてはいけない。趣味が減る。という先人たちの意味をようやく理解した。
新たな趣味としてのプロレス観戦は、新日本プロレスに嵌ったため。
当時のIWGPチャンピオンは真壁刀義で、凄くギラギラしていた。ラフファイトが魅力のレスラーだった。
橋本真也の息子、橋本大地のデビュー戦を機に、ZERO1も見るようになる。
他の回でも書いたが、バイクによって世界は広がった。

【思考】
第一志望の会社ではなかったが、希望していた業界に入った。
社会人になって人と人との距離感がよりわからなくなった。
そもそも、自分との成長とかそういうのを望む前に、
「終わりはいつなのだろう。これがずっと続くのだ」と思ってしまった時点で、社会人ガチ勢ではないことに気がついてしまった。

■社会人(2011年~2013年※広島時代)
【嗜好】
 追加
 ・酒
 ・クルマ
 継続
 ・バイク
 ・草野球
 削除
 ・プロレス観戦
 ・漫画
 ・読書
 ・音楽
 ・アニメ
 ・ゲーム

広島に行って草野球は継続も、活動機会は少なくなる。
プロレス観戦は後楽園ホールが無いため、オタク系カルチャーも秋葉原が無いため離れていった。
読書も、首都圏では「何かのついでに本を買う」という購買行動だったが、「本を買うために本屋に行く」という環境になってしまい、本屋に行くことがほとんど無くなってしまう。
広島ではクルマとバイクと酒。これで趣味がまわっていたような気がする。

【思考】

右も左もわからない営業。
本社の目が無いのでやりほうだいのブラック無双。
会社を辞めようかと思い、転職コンサルタントに会うも、
関東への就職活動は金銭的にも時間的にも厳しいので諦めた。
上司が変わると、今までのはなんだったんだと言うくらい仕事が楽になった。
人間関係ひとつで、命運が分かれるのかとも思った。
中学高校大学と人間関係には悩み苦しみ続けていたが、社会人になっても悩み苦しめられるのである。

■社会人(2013年5月~2018年12月※広島以降)
【嗜好】
 追加
 ・スロットカー
 ・広島カープ

 継続
 ・酒
 ・クルマ
 ・バイク
 ・草野球

 復活
 ・プロレス観戦
 ・読書
 ・漫画
 ・音楽

広島から戻り、精神的に余裕もでき、これまでの趣味も復活した。
スロットカーは大学の師匠(ゼミの教授)に誘われはじめたが、意外と面白いので継続している。
広島を離れて、改めてカープのファンなった。
草野球は、元のチームに戻った。代表は変わっており、チーム方針も変わっていた。
チームのメンバーは鈴木が戻った2013年から大幅に変わったが、いまだに継続して参戦している。
年間100試合をこなす野球狂なチームだが、それによって試合に出れないメンバーがいなくなり、
結果的にチームが回っている好循環を生み出している。
※大体のチームは活動が少ない→試合数が少ない→人数が多いと出れないメンバーがいる(ゆえに人数はギリギリ)
 →活動が少なくなる・・・といった負のスパイラル。
自分の同級生がチームを運営しているのだが、よくやっているなと思う。

【思考】
戻ってから1年目と2年目は充実していた。
3年目から完全に暗礁に乗り上げた。
6年目で耐え切れず部署を移動した。
もっと早く部署異動すればよかったと後悔をしている。
前の部署には未だにムカついている。
人間関係も糞だったのなら、上司や組織に対して信用と信頼が出来なくなっていた。
仕事は好きだったので、信じて続けていたのだが心が悲鳴を上げていた。
涙が止まらなかったり、吐き気が止まらなかったり、帰り道に号泣したり。
精神があきらかにおかしかった。

そして、思考が停止するのだった。

次回テーマ「2019年前半の振り返り」

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