父と風俗店経営

父は、会社の社命として風俗店の経営をすることになった。
社長は学習塾とは別会社の名義で運営するよう指示した。
父は有限会社を立ち上げることになり、一人社長となった。

埼玉県の有名学習塾が風俗店を経営している。
この事実が明るみになると社会的に問題があるので、別会社で父を社長に仕立て上げたのだ。普通に考えれば、倫理的に考えても、「学習塾が風俗店経営などやめた方がいい」と止める人がいそうな物である。しかし、この頃の父はほぼ社長直下で部下なしで働いていたのもあったので、今でも某学習塾の社内で、この事実は明らかになっていないのである。
また、父から「やめた方がいい」という提言はなかったのかというと、社長の命令には一切逆らえなかったのだ。教育事業だろうがなんだろうが、中小企業なんて所詮そんなもんである。
あと、社長側が使えない父を厄介払いしたような印象も受ける。
憶測に過ぎないが、「風俗店」なんて普通にサラリーマンをやっていた人間がお世話になることはあっても、経営側に回ることはまず無いことであり、無理難題を押しつけて、追い出したのではないかとも思われる。
ましてや、早稲田大学という世間一般で優秀と言われる大学を卒業した人間どもがやっていることである(父も、社長も早稲田大学卒業なのだ)
鈴木家解散の諸悪の根源であり、鈴木が一生を掛かって憎むべき人間は、この埼玉県の学習塾の社長なのだ。正直、父が残した書類等で住所もわかるし行こうと思えば行ける環境にあるのだが、鈴木にも社会的な責任や立場があるので会いには行かない。
直接会ったら、瞬間湯沸かし器のように頭が沸騰し、押さえられない憎悪でどうするかわからない。もう現世などどうでも良いと、世捨て人になる決心をつけたらわからぬが。
無職最強説ってあるよなと、思うがもし無職でも父のために社会的に死ねるかといったら、やはり死ねないのである。鈴木は「やりたいことをやって死ぬと」決めてるので。
父に復讐する気があるなら、勝手に復讐すればいいのだ。父はやらないだろうが。

話を元にもどす。
別会社での風俗店経営だがゼロから立ち上げたわけではなく、「出会い喫茶」を既に経営している店のフランチャイズとしてオープンした。
風俗店にフランチャイズとは、まるでコンビニのようである。
最初は、上手くいっていたらしい。

しかし、利益があがっても父はE社の規定の給料しか出なく、不満があったようだ。
また、取り分や配分等の問題もあったのだろうか。
独立したのか、社長からはめられて独立させられた。
話を聞くと両方の側面があったように思える。
兎も角、最終的に父はE社から独立してしまった。有限会社Aの誕生である。

次回テーマ「早稲田大学卒業の父が風俗店を経営した結果www」

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