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【FtM】ゆるっとSRS後日談

はじめに

都内のIT(?)企業で働いている、会社員FtMのオカダと申します。

2月上旬に千葉県のA病院でSRS(子宮卵巣摘出術・腹腔鏡)を受け、1か月が経過しましたので、その後の体調などについてまとめました。

今後、SRSを受けられる方、検討されている方などの参考になれば幸いです。

↓↓↓ 手術の体験談はこちら ↓↓↓

注意事項

  • 痛かったり汚かったりする話があります(傷口などの怖い写真は一切ありませんのでご安心ください)

  • 術後の症状や回復の速度には個人差がありますので、あくまで参考にする程度に留めてください

術後1ヵ月現在の体調

先日、病院での術後1ヵ月後の検診に行ってきましたが、血液・尿検査でも異常は無く、傷口も綺麗に治ってきているとのことでした。

現在は殆ど自覚症状もなく、少し疲れやすいことと、出血の可能性があること以外は、普通の日常生活を送れています。

ただ、自分の回復力では1ヵ月で術前の状態までは持っていけなかったので、当初1ヵ月の予定だった休職期間を上司の勧めで2か月に変更したのは、結果的に良かったと思っています。

腹腔鏡下手術の負担が開腹式に比べて小さいとはいえ、臓器を取り出しているわけですしね。

具体的な症状

術後に気になった症状を、症状別に、どのくらいの期間、どの程度あったのか等を、覚えている限りでまとめました。

手術の体験談と重複する部分があると思いますが、ご了承ください。

①傷口の痛み

【期間】術後すぐ~1週間後位まで
【不快度】★★★

自分の場合、術後の第一声は麻酔による気持ち悪さでも、熱による暑さでもなく、「痛い…!!!」でした。

傷口は、臍、右下腹部3か所、左下腹部1か所の合計5か所なのですが、術後すぐはどの傷が痛いかわからないくらい、お腹が全体的に痛かったです。

簡単に言い表すなら「生理痛レベル100」という感じで、腹部全体がギューッと絞られるような痛みを感じました。

痛み止めを使っていても術後すぐは思わず呻いてしまうくらい痛かったですが、時間が経てば確実に改善していきました。

術後すぐ~翌日までは安静にしていても痛みがありましたが、翌々日からは安静時の痛みが和らぎ、1週間ほど経つころには動いても強い痛みは出なくなっていたと思います。

1か月後の今現在は、体を動かしてもほとんど痛みはなく、少し引き攣れるような感覚がある程度です。(低気圧や天気が悪い日はチクチク、ヒリヒリしたりします)

余談ですが、術後1週間経った日のお風呂上りに、傷口に貼ってあるテープを剝すのがすごく怖かったです…。

自然に剥がれるまで放っておくつもりだったのですが、肌が弱く、かぶれでかゆくなってしまったので、先生の指示通り1週間待ってからではありましたが、自主的に剝してしまいました。

テープと一緒にかさぶたが剥がれてしまったのでめちゃくちゃビビりましたが、傷口は綺麗にふさがっていました。

②下痢

【期間】術後2日(退院後)~1週間後位まで
【不快度】★★☆

腹腔鏡下の術後について手術前に色々と調べていた感じでは、腹部に力を入れられないことから便秘になる人が多いとのことで心配していたのですが…。

抗生物質のせいか、しばらくは下痢がしんどかったです。

初めは、点滴の抗生物質なのに腸が荒れるのか疑問に思いましたが、抗生物質が細菌に作用するのは経口投与でも点滴でも同じため、副作用として下痢を引き起こすことはあり得るようです。(ネットで調べた範囲です)

また、元々体質的に胃腸が弱いので、手術や、慣れない入院生活のストレスで胃腸が弱っていたのもあると思います。

冷たいものや刺激の強いものを避けつつ、いつも通りの生活を続けていたら自然と治っていきました。

③肩から胸部の痛み

【期間】術後翌日~5日後位まで
【不快度】★★☆

これは術後に調べて分かったことなのですが、手術の際に腹腔内に入れた炭酸ガスが横隔膜を刺激して、肩や胸部に痛みを感じることがあるようです。

自分は術後翌日あたりから、左肩~胸部に心臓の鼓動と同じリズムでズキズキとした痛みがありましたが、おそらくこの炭酸ガスによる痛みではないかと思います。

安静にしていても痛むのでなかなか不快でした。

④腹部膨満感

【期間】術後すぐ~1週間後位まで
【不快度】★★☆

腹部膨満感も、手術で使用した炭酸ガスが腹腔内に残存することで生じる不快症状としてよくあるらしいのですが、自分の場合も、鏡を見てはっきりわかるくらいお腹がポコッと膨らんでいました。

また、手術や入院の影響で運動量が減ったため腸の働きが落ち、腸内にもガスがたまって痛んだり苦しくなったりしたので、2重に不快でした。

痛みや傷口の状態、出血の量と相談しながらではありますが、できる限り積極的に歩いたり、体を動かしてガスの排出を促すように心がけたら、自然と治まっていきました。

⑤陰部からの出血

【期間】術後すぐ~1週間後位、現在も時々
【不快度】★☆☆

腹腔鏡下で子宮卵巣を摘出した場合、1ヵ月~2か月ほど出血が続く場合がある様ですが、いまだに時々出血することがあります。

術後すぐ~1週間後ほどは、ナプキンにこすったように着く出血だけで、おそらく量が少ない方だと思うのですが、5日前にここ最近で1番長く外出をして長距離歩いたら、鮮血の出血が見られたのでビビりました…。

量としては、昼用のナプキンが1枚ダメになるくらいだったのでそこまで多いというわけではないのですが、術後からスパッと出血が止まっていただけに焦りました。

先生にお話ししたところ、術後1ヵ月でも出血が見られるのはよくあるとのことだったので、改めて無理せず、静養に努めようと思いました。

手術の時にもらった書類に書かれている説明では、出血が多量な場合や、痛みや吐き気、発熱を伴う場合は病院に相談して欲しいとのことでした。

⑥発熱

【期間】術後すぐ~1週間後くらいまで
【不快度】★☆☆

手術直後から38度ちょっとの熱が出て、退院直前まで下がりませんでした。

ネットで調べた感じでは、免疫系の働きによって術後に熱が出ることはよくある様でしたが、鎮痛剤(解熱作用あり)を飲んでいてもほとんど下がらなかったので、先生も看護師さんも少し心配していました。

自覚症状としてはとにかく暑く感じ、真冬なのに窓開けっぱなしで、うちわであおがないとつらい、という感じでしたが、風邪で寝込んでいる時のようなだるさや不快感はありませんでした。

退院日の朝にやっと36.6度まで下がったので予定通り退院できましたが、退院後も地味に37度ちょっとの微熱が続きました。

⑦ホル切れの症状

【期間】術後2日(退院後)~接種まで
【不快度】★☆☆

オペ前に男性ホルモン注射を4週間ほどやめていたので、退院した時点で4週間以上の間隔があいてしまっていたのですが、ホルモン注射の効きが良い方の自分でもさすがにしんどくなりました。

浮遊性のめまいや体のだるさ、気分の落ち込みなど、生理があった頃のPMSと同じような症状が出たため、急遽滞在中の実家の近くで病院を探して注射してきました。

SRS受けられる方は、事前に術後の体調でも無理なく通院できる病院を探しておくことをお勧めします。

術後の生活

運動

自分は元々ストレッチやヨガを1日に30分程度するくらいしか運動習慣がなかったので、術前と術後で生活に大きな変化はありませんでしたが、術後1ヶ月は激しい運動と重いものを持つのは避けるように言われました。

基本は家で資格の勉強や読書などをしていましたが、あまりに動かないのも体に悪いので、できる限り毎日1時間程度散歩をするようにしていました。

ストレッチやヨガについては腹部に負担のないものに変更し、術後2週間後くらいから徐々に慣らしていきました。

食事

食事については制限がありませんでしたので、退院後から通常通りの食事を取っていました。

自分はお酒を飲まないので関係なかったのですが、お酒も運動と同じように一定期間控えないといけない場合もあるかと思いますので、必要があれば先生に聞いてみてください。

まとめ

この1ヶ月を通して思ったのは「術後1週間で思った以上に元気になった」ということでした。

とはいえ1ヶ月経っても出血が見られたり、目に見えない内臓の部分はわかりかねるのですが、痛みや発熱など術後すぐに目立っていた症状は、日ごと良くなっていくのを感じることができました。

術後の感染症や重篤な合併症もなく、順調に終わった方なのではないかと思いますので、引き続き無理せず、体第一に過ごしたいと思います。

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