上部消化管内視鏡の前処置に餅られる薬剤

ジメチコン(ガスコンドロップ・バロス)
目的;消化管内ガス駆除剤
検査15分前に経口投与
40~80mgに10mlの水
副作用:軟便、胃部不快感、下痢、腹痛
保存保管は遮光した気密容器で室温
白濁した液で、海綿活性作用と消泡作用・緩下作用。希釈して服用することで、胃や腸内の気泡を破裂させ体外へ排出し、粘液を除去する。
上部、下部、カプセル内視鏡、胃腸のX線造影検査にも○。

プロキナーゼ(プロナーゼ、ガスチーム)
目的:胃内粘液溶解除去剤
検査15分前に経口投与
1包と炭酸水素Na1gとともに50ml~80mlの水に溶解。
副作用はショック、アナフィラキシー様症状あり。
禁忌は胃内出血、過敏症。
保存保管は遮光した気密容器で室温。
白色でわずかに特有なにおいと味を有する散剤の蛋白分解酵素剤。胃粘液成分の主成分である粘液糖蛋白質ムチンのペプチド結合を切断することにより、胃粘液を溶解除去する作用がある。
炭酸水素Naとともに投与することで、粘液溶解除去作用は増強する。

リドカイン塩酸塩水和物(キシロカイン、リドカイン)
局所麻酔剤で経口投与、ゆっくりと嚥下し、塗布して使用。
副作用はショック、意識障害あり。
禁忌は網戸型局所麻酔薬に過敏症の既往歴。
室温保存で取り扱いは劇薬。
神経膜のNaチャンネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経および運動神経を遮断する局所麻酔薬。
内視鏡前処置として、咽頭や鼻腔の表面麻酔として用いる。
キシロカインビスカス(2%):1回100~300mg(5ml-15ml)
キシロカインポンプスプレー(8%):1puch(8mg)-5push(40mlg)
使用上の注意として十分な問診+救急処置のとれるよう常時の準備。副作用を完全に防止する方法はない。ショック・中毒症状をできるだけ避けるために患者の全身状態の観察を十分に行う。必要最小量とする。過量投与には注意。気道内表面麻酔の場合には吸収が早いのでできるだけ少量を使用すること。


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