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私見ターゲット読者：仕事というより「事業」にただならぬ関心がある人
おすすめの読書時間帯：朝か昼
完読の必須度：Squareやその他3社のケースだけ読んでも十分面白い
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はじめに断っておくと、この「スタック」はStuck（立ち往生）ではなくStack（積み重ね）を意味している。iPhoneに差し込んでクレジットカード決済ができるようになるSquareの創業者が書いた本だ。

とにかく冗談多めで軽快な文章が印象に残り、そしてイノベーションとは唯一最大の何かではなく一連のプロセス全体のことを指し、イノベーティブなパーツの組み合わせこそが本当のイノベーションなのだということが力説されている。

それが単なる机上の空論ではなく、彼がジャック・ドーシーと共に創業したSquareでの体験談はもちろんのこと、IKEAやバンク・オブ・イタリー（バンク・オブ・アメリカの前身）そしてサウスウェスト航空も10-20のイノベーションの集積によって他の追随を許さない圧倒的な強さを発揮した圧倒的事実が提示される。

そしてイノベーション・スタックを構成する重要なパーツのひとつが企業文化であることも記されていて、何だか会社経営をする身としては色々勇気をもらえる内容。

ちなみに書名は読んでみれば納得なのだが、やはり「スタック」と聞くとネガティブな意味合いに聞こえてしまうので、これではなかなか売れないのではないかと心配になる。友人が代表を務める東洋館出版にも、その旨伝達済み。

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