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B'zからみるファンの心理

私は日本のロックバンドB'zのファンです。彼らは、昨年30周年を迎え、壮大なライブを全国で繰り広げました。私もライブに参加し、今だ衰えぬ彼らのパフォーマンスに度肝を抜かれました。ミリオンヒットを連発し、CD総売り上げランキングは日本で一位。こんな実績のある彼らでも、新曲を次々と制作し、なんと今年も全国ツアーが開催されることが発表されました。いつかテレビのインタビューで松本さんがおっしゃっていましたが、音楽が好きだからやめられないそうです。やはり「好き」という力はとても大きなパワーを持っているんだと思いました。しかし、この31年目のライブで、サポートメンバー(バンドメンバー)が新たなメンバーに変わることが発表され、私を含めて、ファンの方々も少し困惑しているようです。今日はそこから、ファンの心理ということについて書いていきます。

B'zのサポートメンバーについて

B'zは、ギターの松本孝弘さんとボーカルの稲葉浩志さんの2人で構成されるロックユニットです。なので、当然ライブのときはドラム、キーボード、ベースなどがサポートメンバーとして参加し演奏します。サポートメンバーは固定されているわけではありませんが、ここ数年はお馴染みのメンバーで構成されていました。一番長い方で、20年以上サポートメンバーとしてB'zを支えていました。ファンにとっては、サポートの域を超えて第2のメンバーのような存在で本当に皆さん愛されていました。

そんなサポートメンバーが、今年のライブでは全員新メンバーで行われることになったと発表がありました。この発表を聞いたとき、ショックな気持ちがまず訪れました。ファンにとっても愛着のあるメンバーです。彼らがいれば、ライブもより一層盛り上がります。パフォーマンスはもちろん、彼らもB'zを全力でサポートするという姿勢が何よりも魅力的でした。演奏している彼らも、ファンと同じくB'zを愛していてくれるということが、何よりも嬉しいことでした。なので、今回のライブで彼らの演奏を聞けないこと、一緒になってライブを盛り上げることが出来ないことは本当にショックでした。ツイッターなどを見ると同様の意見の方も多いようです。この選択がB’zにとって正しいのかどうか、疑う方もいます。それでも、私を含めてほとんどの方々がB'zのファンであり続け、ライブにもたくさんのファンの方が参加されると思います。

何に魅了されているのか?

なぜ私たちはファンであり続けるのでしょうか。
私は中学校の頃からB'zのファンなりました。なので、15年くらいB'zを応援し続けています。もちろんはまったきっかけは曲でしたが、今は曲そのものが好きというよりも、B'zそのものが好きになってきます。曲というものは、彼らが世界に自分たちの魂を発信するための方法に過ぎないと思っていて、彼らがどんな曲を作ろうとも私はずーっとB'zのファンです。彼らの仕事に取り組む姿勢や、人間性に惹かれています。盲目的になっているかもしれません。世間では、彼らの音楽は古いという人もいるでしょう。でも、一度彼らのコアな部分を好きになってしまったらもう離れることは出来ません。ファンとはそういうものです。数字や評価だけでは現すことの出来ない部分に価値を感じています。

サイモン・シネックという有名なコンサルタントが、「whyから始めよ」という本を出版しています。彼のプレゼンはあまりにも有名ですよね。つまり、私がなぜB'zのファンであり続けるかというと、彼らの信念やビジョンに共感しているからです。サイモンシネック氏の言う「why」の部分です。B'zのようにプロフェッショナルでありたいと思うし、彼らの仕事に対する姿勢に尊敬をしているから、彼らの作る曲がより一層魅力に感じます。B'zが売れ続けた理由としては、彼らの信念に魅了される人が多かったのではないかと思います。

最近私の友人もB'zの熱心なファンになりました。高校からの知り合いなので、当然私がB'zファンということも知っていましたが、当時は曲を知っているくらいで、特にファンという訳ではありませんでした。そんな彼がB'zのファンになったきっかけはやはりライブだそうです。彼らの圧倒的なパフォーマンスに圧倒され、凄さを知ったと言っていました。そこから、B'zを知れば知るほど、のめり込んでいったそうです。それはやはり、彼らのコアな部分に触れたからだと思います。

これは全ての「ファン」に通ずる部分だと思います。音楽以外でも、企業でも同じことが言えると思います。上記のサイモンシネック氏のプレゼンテーションでは、アップル製品に多くのファンがいる理由をこの論理で説明しています。

今回のサポートメンバーが変更になるという発表をうけ、自分自身の気持ちを分析するとともに、ファンの心理ということについて書いてみました。

最後に…

最後に、サポートメンバーの皆様に今までの感謝の気持ちも書かせていただきます。私が初めてB'zのライブをDVDで見たのが約14年くらい前です。その時から、どのライブでもファンのことを一番に考えてくれて、一緒にB'zを好きでいてくれたことが本当に嬉しかったです。一番思い出に残っているのは、昨年の30周年ライブで、エキストラとして参加させていただいたとき、ギターの大賀さん、ベースのバリーさんが裏でスタンバイしている私たちに何度も手を振ってくれたり、こっちに向かって演奏してくれたりしてくれました。本当に細かい部分まで、B'zをサポートしてくれていて、会場にいる全員を楽しませてくれようとしていた姿勢を目の当たりにして、感動しました。ドラムのシェーンさんもInstagramやFacebookで今回の件について我々ファンに向けてメッセージをくれました。本当に嬉しいです。キーボードの増田さんは、私が生まれて間もないころからB'zのサポートメンバーでした。いつもライブで見せてくれる暖かい笑顔や言葉が大好きでした。私たちも、皆さんの演奏でB'zの曲が聞けないことは残念だし悲しく思います。でも、これからは皆さんのファンとして活動を応援します。道は違っても一人きりじゃないので、これからも応援し続けます。本当に本当にありがとうございました。

そして、これはB'zの新たな挑戦だと思います。守りに入ることなく、何年経っても攻め続ける彼らの姿勢にまた魅了されました。終わることは、新しいことの始まりでもあります。これから始まる新しいB'zを本当に楽しみにしています。これからもよろしくお願いします。


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