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野付半島 となりは国後

北海道の端っこに行こうと、
冬の増毛、離島の焼尻の次に
道東のいちばん端、
野付半島に足を踏みいれた。

国後島をわずか16キロほど
望むことができる。

鳥の嘴のような
あるいは海老のような形の
全長26キロの細長い
野付半島のなかほど

ナラワラ                     2014

なにやら異様な木々の群がみえた。

足元が水に浸かりそうになって
冷や冷や歩いていくと、

立ち枯れた木々のナラワラ
眼前に現れた。

しかも、倒れて湿地に没した大木もある。
自然に戻っていくのだろう。

樹齢100年ほどのミズナラの原生林
地盤の低下によって
海水の浸食で立ち枯れて、
骸骨のごとく白骨化したのだ。

ちなみに、トドマツの木々が立ち枯れると、
それをトドワラという。

野付崎・灯台           最果ての道の先は?      2014

荒涼たる奇観に
自然の厳しさとはかなさを感じ、

声も出ずただ眺めるだけであった。

これぞ、地の果てか


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