見出し画像

takaさんぽ【番外編】~世界遺産検定マイスター編~

■ごあいさつ

 改めまして、先月行われた世界遺産検定におきまして、マイスターに合格させていただきましたtakaと申します。
 前回は世界遺産検定1級編ということで、見ていただいた方やコメントを寄せていただいた方々に感謝しております。
 さて、今回は世界遺産検定の最終ステージであるマイスター試験についてお話しさせていただきたいと思います。

■世界遺産マイスターとは

 これについては様々な解釈があるかと思いますが、私個人としては世界遺産を愛し、その魅力や面白さを多くの方に伝えられる人だと考えています。
 なので、私自身試験には合格しましたがまだまだ道の途中であり、『合格してからが本番』と感じています。これから、色んなかたちで世界遺産の魅力や面白さを発信出来ればと思っていますので、よろしければ今後も応援の程よろしくお願いいたします。

■基本情報

 前置きが長くなりましたが、ここから本題に入りたいと思います。世界遺産検定マイスター試験とは、1級合格者のみに受験資格が与えられているものとなっています。
 これまでの4~1級試験と大きく違うのは全問記述式という点です。そのため、暗記することが多かったこれまでの試験と異なり、マイスター試験では、これまでに得た知識や情報(材料)を使って自分なりに論述(料理)しなくてはなりません。

試験の基礎情報

  • 全問記述式(大問3つ)

  • 制限時間は120分

  • 合格点は12点(ただし、問1・2で6点、問3で6点をとっていないと不合格となってしまします。)

■問題と対策について

 出題される問については、世界遺産検定HPに過去に出題された問題と講評が掲載されております。なので問題や基本的な勉強法についてはそちらをご覧いただいて、自分自身の対策をご紹介できればと思います。

問1.語句の説明

 問1はテキストや世界遺産関係で重要な語句について、簡潔に説明せよという問題です。
【対策】
 こちらについては、ひたすら書いて覚えた、というあまりアドバイスにならないもので申し訳ありません…
 まず書店等で、写真のような小さめのノートに約50文字程度(45~54文字)の文章で説明文を書きました。小さいノートなので通勤時間や昼休みにもサクッと読めるので手軽に勉強できました。
その他はひたすらノートへ練習していました…

暗記カードだと小さいのでこちらのノートを採用
改めてみると狂気を感じますね(笑)

問2.世界遺産条約の説明

 こちらは、当日与えられた4つのキーワードを使って世界遺産条約を説明せよという問題です。
【対策】
 世界遺産条約の穴埋め問題を作り何度も解いて、条約について理解するのと、語句の暗記を行いました。
(個人的にただただ文章を読んでいると、だんだん飽きてきて勝手に読み飛ばす癖があるので、穴埋め問題形式にして、半ば強制的に全ての文章を読むようにしていました。 )
 解答する上で注意したのは、どこか一箇所でもいいのでテキストにはない表現をいれることです。これは試験直前に後述する勉強会で講師の方にいただいたアドバイスです。私の場合、テキストどおりの解答となっていて『それでもいいけど、他の解答者と差がつかなくなってしまうよ』とご指摘をいただきました。
 具体的にどんな表現をいれようかと思ったのですが、本番では『従来とは異なる新たな破壊の脅威』のところに『ロシアによるウクライナ侵攻のような紛争や都市開発といった、従来とは異なる~』といったように、テキストにはない自分なりの表現を入れてみました。

世界遺産条約穴埋め問題

問3.小論文

 こちらは当日与えられるテーマに沿って1200字以内で自分の考えを論じる問題です。
【対策】
 具体的な対策は以下の3つだと思っています。
①情報収集
 テキストにある情報だけでは、答えられないと思ったのでフォロワーさんに教えてもらったり、ネットで調べたりした世界遺産関連の書籍や論文を色々と読んで知識や情報を増やしました。
 本以外には、前回の世界遺産委員会の報告書にも目を通して、どのような遺産にどのような課題があるのか、なぜ登録されたのかなどを確認しました。
②実際に書いてみる
 ただ闇雲に書くのではなく、しっかりと段落構成(プロット)を作って書くことをオススメします。最初書き始めた頃は世界遺産の情報や例示にばかり気をとられて自分の意見がほとんど入れられませんでした。そこで、自分なりに考えたのは『文章整理シート』の作成です。何パターンか出題されそうなテーマを決めておいてそれに対する例示の世界遺産やどんな課題や解決法が考えられるかを整理するためのシートです。文字数の目安も付けて本番はこれに沿って文章を組み立てて最後に自分の意見や、マイスターとしてどんな人材になりたいかなどを書きました。
③人に読んでもらう
 自分の考えを書く問題なので、正直答えは回答者の分だけあると思います。ただ、『分かりやすい文章か』『構成はおかしくないか』など客観的に見てもらった方がいい部分もあるので、誰かに読んでもらうのは必要だと思います。私の場合は勉強会の講師の方々や職場の先輩に読んでいただき評価や感想、アドバイス等いただきながら書きました。

参考図書
息抜きにこちらも読んでました(どれも面白いので是非読んでみて下さい!)
整理シート(意外とすっきり整理できて個人的にオススメです)

 今回の試験で私が回答した文章を載せておきますので、あくまでも参考程度にご覧ください。
 今回問われたのは奈良県の平城宮跡を横切る近鉄奈良線の移設問題でした。鉄道移設に対する賛否を示したうえで鉄道移設事業に関する自身の考えを論じるという内容です。どちらか一方の立場で書き続けようと思いましたが、文化財やそれが作り出す景観の保護住民生活の利便性の確保、両方の立場から今後どのような”まちづくり”が必要なのかという視点で書きました。

■勉強会について

 先ほどから勉強会、勉強会と書かせていただいておりますが、認定講師の方々で構成されている”秘密結社password”さんが主催となっている『みんなで勉強会』という世界遺産検定対策のセミナーのことです。
 2級~マイスターとそれぞれセミナーが開催され、同じ志をもった仲間と世界遺産の保護や国際問題について課題や議論を通して試験合格を目指す内容となっています。
 私も最初、知識や経験もない中でついていけるか不安でしたが、議論を重ねていくうちに色々なことが分かってくるので、楽しく受講することができました!
 また、色々と試験に関するアドバイスをいただけるので自分に足りないものが何なのか分かりやすく教えていただけるのも有難かったです。一人で悩みながら書くより仲間と悩んで書いた方が絶対良い論文になると思いますので是非参加してみて下さい。
↓↓↓YouTubeのメンバーシップ登録から勉強会へ参加できます!↓↓↓


■最後に

 今回、こちらで紹介させていただいたものは、ほんの一例です。ネットで調べたり、世界遺産検定公式の講評を参考にしたりするなど色々な勉強法が見つかると思いますので、自分にあった方法を試してみて下さい!
 今回、マイスター試験に合格できて素直に嬉しかったですが、それよりも試験勉強を通して感じたのは、同じ目標に向かって努力する仲間ができたことです。同じ気持ちを分かち合える仲間がいることほど心強いものはないです。試験後も仲良くさせていただいておりまして、日本全国に友達ができたのは何よりの財産です。
 先にも書かせていただきましたが、マイスターは合格してからが本番だと思っておりますので、これから色々な活動をとおして世界遺産の魅力や面白さを発信できればと思っています。

 今回の内容がこれからマイスター試験に挑まれる方々の参考に少しでもなればと思いますので、合格目指して頑張って下さい!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?