45歳 新天地での洗礼~一日で年収500万アップ【後編】

妻や家族の覚悟が後押しし、自分の全てを賭けて、私は社長直々に経営改善プロジェクトを立ち上げる提案をすることを決めました。

そして、その覚悟、決意は認められ、即時給与の改定に努めていただき、年収を1.7倍に引き上げ、プロジェクトを推進できる仕組みを手に入れました。

経営改善プロジェクトを推進し、幹である経営層の考え方、そして末端である現場の課題を整理していくと、本質的な課題が浮き彫りになりました。

そしてこの組織にとって、どのような体制が最適で、それに対し何が足りないかも明確にわかりました。

それは今後の発展のために今より更に、社員全員が能動的に問題意識と使命感を持って考えなければならないということと、間接部門では社員のポリシーを尊重した上で実現できることにフォーカスすることが重要だということでした。

そして見えてきたのが、顕在化せず潜在していたメンバーそれぞれのストロングポイントでした。

そして、前職でメンバーのストロングポイントを掛け合わせ構築した結果、事業が飛躍的に推進した結果から、今の組織でもそれを試みようと決意しました。

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私はプロとして組織の将来構想をした結果、各人の使命感を上げることが最も重要だという結論に至り、皮肉なことに、私の役割を無くし、役員・メンバーが分散してそれを担うことで、会社全体の士気を高まり、使命感が上がるということに気づいてしまったのです。

会社での現時点の役割はこれ以上ないので、私は組織内で自分の新たなミッションを作ることを考えました。

しかし今の組織だと、また決裁権を任せてもらうことが出来ないのではないかと頭をよぎりました。

責任を持って全うしたい、ならばゼロから始める、起業する決意をしました。

私のことを採用からプロジェクト立ち上げまで全面的に支援をしてくれた社長やメンバー、人生を左右するほどの負担をかけた家族の事を考えると、あまりにも自分勝手な結論ではないかととても悩みました。

その反対に会社、個人の将来を考えれば考えるほどベストな結論だと気持ちが固まってきました。

社長に自分の想いを告白し、早く新体制に移行することがベストだと考えて早期の退職を提案したところ、私の判断を尊重して、早期退職が実現しました。

関西に来てから一年半、悩みの絶えない日々でしたが、人生に無駄はないのだということが一つ一つの出来事を振り返って思うことであり、この会社のおかげで私は人生最大の決断に至ることができました。

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