20190405_渡邊さん_インタビュー_190406_0021_0

「消毒事業とリフォーム事業で人の主体性を引き出すハートフルな」渡邉浩一さん

プロフィール
出身地:大阪府
活動地域:関西(名古屋~大阪~姫路)
現在の職業及び活動:大阪西武消毒株式会社 代表取締役
消毒事業およびリフォーム事業
座右の銘:全ては自分の心次第 

安心と信頼を西日本一円に!

記者:どんな夢 Visionを持っていますか?

渡邉浩一さん(以下 渡邉 敬称略):事業を大きくしたいということはあまり考えていません。事業のモットーは昔某電機メーカーのテレビCMで流れていた「やってみますの〇〇〇です」と同じですね。困っていることをお手伝いする。難しいお困りごとに対して、無理というのは簡単です。とりあえずやってみることが大事だと思います。仕事を振る立場でも、すぐに無理ですといわれたら薄っぺらいと感じるでしょう。「段取りできるかわかりませんが、やってみます」と言うようにしています。こうして、渡辺さんのところに任せたら安心と思っていただける対応でお客様から信頼を得ていると考えています。こうして関西から西日本一円に安心と信頼で対応できるネットワークを作りたいですね。消毒事業の他リフォーム事業も営んでいますが、下請け会社のまとめ役もやっていましたので、自分がアンダーに入ったときも何か協力しようとし、マネジメント役に恥をかかせないことを信条とするようになりました。

記者:難しいことでもまずはやってみるというチャレンジ精神と相手の立場に立つ振る舞いでお客様やお取引先様の安心と信頼を獲得されているのですね。

主体性を持たせ、人の変化を通して信頼関係を築く

記者:どんな目標計画を立て、どのような基本活動をされていますか?

渡邉:何年先にこうなるなどの計画には縛られないですね。今できることを一歩づつ進めていく。今の得意先様に発展してもらうことを実行しています。全国展開されている会社の営業マンに仕事の考え方を伝えて、今実になりつつあります。我々の仕事は狭い床下にも入るわけですが、床下に潜って水漏れしていたら提案できると教えてあげます。床下点検の結果、問題なければ勿論現状問題ありませんと提案します。しかし、それで終わると商売になりません。実際、家はシロアリが出てから対策していては遅いのです。そのことをお客様のためにもしっかりお伝えすることが、結果的にお客様を守ることになると教えています。「5年間の安心保障と保険もついていますので、問題ないうちにシロアリ対策してください」といった具合の提案です。そしてシロアリ駆除で信頼を得て、最後は家を丸ごと販売するというところまで目指せ、何かあったら○○君という人を目指せと商売の根本を彼には伝えてきました。その結果彼は社内で全国売上No.1までいきましたね。自社の社員も勿論同様です。一人一人が主体的に動く環境づくりをしています。我々の仕事は体力的にきついです。床下狭くて暗く、かびが生えていたりする中を入っていかなければなりません。屋根の上を登るには危険が伴います。こうした職場環境でも意識高く取り組めるよう、このビルの屋上にピザ窯を手作りで作って、みんなで楽しめるようにしています。数字を見るのではなく、お互いがWin-Winの関係を作ることに集中しています。

記者:社内もお取引先も主体性という変化を作ることで、関係性を深めビジネスがのってくるようにされているのですね。

全ては自分、全ては自分の心次第

記者:夢に勝負するようになったきっかけには、どんな発見や出会いがありましたか?

渡邉:中学生の時に強烈に印象に残っていることがあります。萬屋錦之介さんが主演だったと思いますが「日蓮」という映画をみたことです。父はよく本をよんでいました。仏教のことや、宇宙とは何かという話を聞かされて自分なりに解釈はありました。この映画を見て「全てのことは、自分の心の中にある」というのが強烈に残っていて、そうなんやろうなあと思います。周りの人を不幸にするのも幸せにするのも全て自分。原因が自分でこの世が展開されているのを映画で見ました。宇宙全てのことが、自分の心の中にあると!

父はこういう風に言っていました。原因があって結果がある。それって科学やろ。突き詰めて考えて、なんで生きてんねん。なんで男やねん。全ては自分の心。人に頼んで健康になるわけがない。拝んで健康になるわけがない。

私はこうした教えから、弱い自分が出てきたら折れそうな時も頑張ろうと思え、人がミスしたら「失敗したやろ」ではなく人ができないところをフォローしていくという考えになりました。

記者:映画「日蓮」が渡辺さんに与えた影響は絶大ですね。キーワードは「全てのことは、自分の心の中にある」ですね。

父の教え

記者:発見の背景には何がありましたか?

渡邉:中学生の時は荒れていました。校内暴力全盛の時代でした。私も弱い子を平気で殴ったりしていました。ある時、夜中に警察沙汰を起こして夜中に父に迎えに来てもらいました。父は警察に頭を下げてくれ、その場で父は私には無言でした。翌日、殴られたら痛いやろ。相手の立場にたったらいろんなものが変わってくると言われました。変われるという実感があったときに「日蓮」の映画を見たり、宇宙の話をよく聞くようになったと思います。

父から、幸せとは何か?問いかけがありました。お金があるから幸福か? 病気があるから不幸か? 最後は心ひとつで決まると教えてくれました。

記者:お父様の日頃の教えが、映画「日蓮」の内容を渡辺さんの中に鮮明に刻むことになったのでしょうね。

読者へのメッセージ

記者:最後に読者の方へのメッセージをお願いいたします。

渡邉:全ては自分自身の心の中とつながっているということをお伝えしたいですね。誰々が悪い、何が悪い、環境が悪いと悲観せずにそうした考えを排除して、自分へ矢印を持っていき、逃げずに取り組めば、状況は必ず変わって良くなります。壁にあたった時には、「全ては自分の心の中にある」という言葉を浮かべて、状況を整理して欲しいと思います。


記者:お父様の教えに加えて「日蓮」という映画との出会いが、これほどまでに渡辺さんの人生に影響を与えていることに、人生における出会いの大切さを感じました。渡邉さん、本日は貴重なお時間ありがとうございました。

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渡邉さん(大阪西武消毒株式会社)についての詳細情報についてはこちら↓↓↓


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編集後記

今回インタビューの記者を担当した清水・中川です。

中学時代、記事にあるようなことがあったとは思えない温かいお人柄の方ですが、全ては自分の心の中にあるという信念が入ってから、人との接し方が変わられ、今の渡辺さんがあるのだろうと感じました。協力会社も含めた若手育成で、ビジネスだけではなく、人としてどうあるべきかを伝えていかれる姿勢に感銘を受けました。

この記事は、リライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。


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