「ニッポン笑顔百景」が世界的にバズってるので、スタプラの海外人脈曲や海外にウケそうな曲を聴いてほしい

 まさかまさか、ももクロが2012年にアニメ「じょしらく」のテーマ曲が9年の時を経て、世界的にバズるとは…。でも、考えてみればももクロ、海外人脈から楽曲提供を受けていたり、海外にも目を向けていたんだよなぁと。スタプラ全体に目を向けてみても、こんな曲も聴いてみてくれないかなぁとプレイリストを作ってみました。

1.桃黒亭一門(ももいろクローバーZ)「ニッポン笑顔百景」(2012年)

 ヒャダインによる作品。歌詞に寿限無が入っていたり、三味線の吉田兄弟が参加していたり、考えてみれば、海外の人が好きそうな日本の要素が入り込んでる曲ではあります。とはいえ、まさかここまで話題になるとは驚きですね。東日本大震災後の2012年と、今の世界的状況がリンクする部分もあるのかもしれません。

ももクロ【LIVE】ニッポン笑顔百景(Nippon Egao Hyakkei) / MOMOIRO CLOVER Z (from MomocloMania2019 -ROAD TO 2020-)


2.ばってん少女隊「OiSa」(2020年)

 福岡を拠点とするアイドルグループ・ばってん少女隊の「OiSa」も話題です。リリースから半年後も有線のランキングで上位にランクインしています。先日、よく行く有名曲しか流れていないようなコンビニで、この曲が流れた時には驚きました。2020年の人々に寄り添う歌詞も、中毒性があり、祭りでの掛け声と、民謡も取り入れたサウンドももっと知られてほしい曲の一つです。

ばってん少女隊『OiSa』 -Music Video-


3.五五七二三二〇(私立恵比寿中学)「四味一体」(2016年)

 エビ中の顔バレ覆面ユニット。この名義では、ココナッツサブレのタイアップとして以前にも2曲リリースされていた。当時のメンバー8人が2人ずつ4曲に参加し、その4曲を同時再生すると1つの曲が出来上がるという仕組みです。RYO the SKYWALKER、U-zhaan、banvox、HIFANA & The Venturesがそれぞれ個性の強い曲を作ったうえ、さらに1曲にしてしまうという試み。今からでももうちょっと話題にしてもいいんですよ。

五五七二三二〇 『四味一体』Official Music Video(Special Mix)


4.TEAM SHACHI「SURVIVOR SURVIVOR」(2020年)

 作曲がJosef Melin・Agnes Grahnと海外の作家に依頼されたものです。改名後、ラウドポップを掲げ、ブラス民とともにより音楽面が魅力になっていた中で、イントロから新しさ前回で、さらなる進化を感じさせたと思いました。

TEAM SHACHI 「SURVIVOR SURVIVOR」【Official Live Music Video】


5.ももいろクローバーZ VS KISS「夢の浮世に咲いてみな」(2015年)

 日本のアイドルグループと、アメリカのハードロックバンドのKISSのまさかのコラボが実現したのがこの曲です。イントロのギターフレーズに三味線を感じるし、MVの海外のイメージする日本像みたいなものもまた良きです。歌川国芳「源頼光・四天王による土蜘蛛退治の図」を意識しているのが、KISSがクモのセットを吊るしたステージをしている事のオマージュというのも面白いですね。

ももいろクローバーZ vs KISS - 夢の浮世に咲いてみな(YUMENO UKIYONI SAITEMINA/MOMOIRO CLOVER Z vs KISS)


6.私立恵比寿中学「シングルTONEでお願い」(2019年)

 シティポップもまた、海外で注目されています。というわけで、シティポップ、ジャズ、山下達郎を愛するポセイドン・石川にエビ中が楽曲提供を受けた楽曲もどうぞ。動画のセルフカバーヴァージョンとの聴き比べも面白いですよ。

ポセイドン・石川「シングルTONEでお願い」ミュージックビデオ(作者によるセルフカバー)


7.ももくろちゃんZ×ピコ太郎「vegetable」(2018年)

 「PPAP」が、ジャスティンビーバーに発見され、世界的にブレイクしたピコ太郎と、ももクロによく似ているももくろちゃんZのコラボ。メンバーがちょっとアホな顔をしつつも、楽しそうです。YouTubeのコメント欄も、英語のコメントが多く、さすがピコ太郎と思いました。

Vegetable(ベジタボー)/Momoclo-chan Z×PIKOTARO(ももくろちゃんZ×ピコ太郎)


8.私立恵比寿中学「トレンディガール」(2019年)

 世界的には音楽トレンドが、音数が少ないものが主流となっている中、あまり派手ではないけど、印象的なサウンドという印象の楽曲です。案外こういうサウンドが、海外にウケるなんてこともあるかも。

私立恵比寿中学 「トレンディガール」MV


9.TEAM SHACHI「MAMA」(2020年)

 「SURVIVOR SURVIVOR」と同時にリリースされ、こちらも海外人脈による作曲です。RAP詞は、もはやシャチのオタク・KICK THE CAN CREWのMCUが提供しています。

TEAM SHACHI 「MAMA」【Official Live Music Video】


10.私立恵比寿中学「I'll be here」(2019年)

 シンガーソングライターiriから楽曲提供を受けたこの曲。iriさんの音楽自身、欧米の影響を受け、また、評価されてもいい音楽に思います。シティポップという見られ方もされている彼女の音楽もまた、海外の方にも聴いてほしいです。

柏木ひなた「I'll be here」


11.ももいろクローバーZ「ROCK THE BOAT」(2016年)

 ニコール・モリエ、グレッグ・カースティンによる作曲で、グレッグ・カースティンはグラミー賞受賞しており、この曲の前年にはアデルの「Hello」が世界的にヒットしていました。元々、ブリトニースピアーズが歌うはずだった曲を譲り受けたという経緯もあります。

ももクロ LIVE BEST ALBUM『TDF LIVE BEST』-TOP12 TRAILER-


番外編.Basement Jaxx「Back 2 the Wild (Japanese Version) [feat. Team Syachihoko]」(2015年)

 Spotifyに曲が見当たらなかったので、番外編としましたが、Basement Jaxxの楽曲の日本バージョンとしてチームしゃちほこが参加しているこの作品も注目です。

Basement Jaxx ft. Team Syachihoko - Back 2 The Wild (Japanese version)




日本の音楽は、海外のトレンドをどこまで意識すべきか

 日本の音楽がガラパゴス化していることに関して、様々な意見はあります。日本のミュージシャンや音楽グループが、世界を目指すことはいいと思うし、そういうグループは世界的なトレンドにあった曲をやるべきと思います。

 一方で、日本の音楽が独自性を持っていることにより注目されるケースもある訳で、世界的トレンドに合わせた音楽だけをやることが美徳とされすぎるのも疑問でありますし、日本の独自性はそれはそれで評価されてもいいんじゃないかと思います。

 「ニッポン笑顔百景」の寿限無がラップとして受け止められているなんてことを知ると、日本の文化が意外な評価をされていることが面白く感じます。


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