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《週刊セットプレー 2023》vol.14

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◆ショートコーナーで素早くリスタート

徳島ヴォルティスvs清水エスパルスでのゴールを取り上げます。
徳島の2点目はCKから生まれました。

町田は10人全員(退場者が出ていたため)が戻っての守備をしています。
マンマークを中心としたゾーンとマンマークの併用での守備をしています。

ゴールエリア内を2人がゾーンで守り、PKスポット付近ではマンマークで守ろうとしているように見えます。

気になる点としては、まだキッカーが助走に入っていない下の写真のタイミングではPKスポット付近でのマークが定まっておらず、守備の町田のほうが人数が多くなっているというところです。
(守備側が多いのは不自然ではありませんが、全員がマークにつこうとしているように見えるため、気になりました。)

攻撃側は、
ゴールエリア内でマークにつかれていない
ボール付近で数的優位(3人対1人)の状況を作れる
ということから、形が整う前にゴールエリア内からボール方向に走り、ショートコーナーでの再開を狙います。

構えられる前に再開をしたため、守備側の対応を後手にできていて、ボール付近で3対1の状況を作ることに成功しています。

ボールを受けた選手は相手選手と対峙し、無理をせずにフリーで回りにスペースもある後ろの選手にパスを出します。

この時、中央ではゴールエリア内でマンマークにつかれていなかった選手が、フリーの状態のままオフサイドにならない位置まで戻ってクロスを受ける準備をしています。

結果的に、ダイレクトで蹴られたシュート性のクロスを中央でフリーの選手が合わせてゴールが決まりました。

ちなみに、サイドからの早いボールを柿谷選手は左足アウトサイドで合わせていて、”らしさ”が出ているなと思いました。

左足アウトサイドで合わせる柿谷選手

◆繋いで繋いでシュート

Y.S.C.C.横浜vsギラヴァンツ北九州でのゴールを取り上げます。
北九州の1点目はCKから生まれました。

CKはゴールエリア内に多くの選手がいる状態でスタートします。

ゴールエリア角付近の選手にも守備側選手がついていますが、後方のケアも必要なため、やや前方にポジションを移します。
さらに、キッカーのモーションもクロスではなくパスに見えるため、前の選手へのプレスに向かっています。

これにより、ゴールラインに沿ったパスコースができました

ゴールライン際でボールを受けた選手は、自分が後方からプレスを受けることがわかっているため、ダイレクトで中へボールを送ります

ボールを送った位置は、ゴールエリア内の密集に比べて後方で、そのプレーを感じていた北九州の選手がパスを受けられています。

ボールを受けた選手は難しい体勢ながら中へボールを送り、ゴールが決まりました。

◆わずかなコースに強烈FK

ベガルタ仙台vsジェフユナイテッド市原・千葉でのゴールを取り上げます。
千葉の1点目はFKから生まれました。

ゴールからやや距離のあるこの位置からのFKで、多くの選択肢を持っています。

・直接ゴールを狙う場合

・味方選手へのパスからゴールを狙う場合

今回のシーンでは、左にいる選手へのケアを気にしたことでゴールへの直接のシュートコースがわずかに空き、そのコースに強いシュートを放ち、ゴールが決まりました。

立ち位置で相手を迷わせ、高い技術でゴールを決める素晴らしいFKでした。

◆過去記事

https://note.com/taka_spp/m/m77a9a994af0c

◆取り上げた試合のハイライト映像

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