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《週刊セットプレー 2023》vol.27

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◆CK10人攻撃!(清水)

ツエーゲン金沢vs清水エスパルスでのゴールを取り上げます。
清水エスパルスの2点目はコーナーキックから生まれました。

〈セットプレー開始時の配置〉

〈守備〉

11人全員が戻っての守備をしています。
マンマークを中心としたゾーンとマンマークの併用での守備をしています。2人(➋,➌)がゴールエリア内ニア寄りのゾーンを守り、1人(➍)がPA内ニア寄りのゾーンを守っています。
残りの選手はマンマークで守備をしています。

〈攻撃〉

フィールドプレーヤー全員の10人が上がっての攻撃をしています。
CK開始画面では8人しか映っていませんが、この後後方の2人も関わっての攻撃が行われます。

※番号は背番号ではありません

⑴.ボール付近を③が駆け上がる

後方からPA内ニア寄りのスペースを③が駆け上がります。
この動きでショートコーナーへの警戒は高まりますが、逆に言うと③が注目されているため、さらに後方にいる②への意識は薄くなってしまいます

これらの動きから②は余裕をもってパスを受けることに成功しています。

⑵.サイドを崩しにかかる

ボールを受けた②・フリーランしていた③・キッカーだった④の3人でサイドを崩しにかかります。
ボール付近に3人がいるため、守備側はゾーン守備だった3人(➋,➌,➍)がプレスに行きます。

この時、リスク回避と右サイドが無理だった場合の逃げ道として⑤が横パスを受けられる位置まで下がっています
もともと⑤にもマンマークががいたため、守備1人を無効化できていることも大きな要素です。

⑶.必ず生まれるスペースを突いてサイド突破そしてクロス

②から④へパスを戻します。
この時の守備陣形は最終ラインがバラバラになっています。
➋はトップスピードで④に寄せ、そのラインに合わせつつ➌は⓷のマークに付きます。
しかし、実際の最終ラインは➋,➌よりはるかに後ろのため、➋の後方に広大なスペースが生まれています。
自身の近くの相手選手とは駆け引きすることなく⓷はそのスペースに走り込み、④からのパスを受けています。

結果的にボールを受けた③はダイレクトでクロスを上げ、オウンゴールの誘発に成功しました。

◆過去記事

◆取り上げた試合のハイライト映像

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