体感型ミュージカルの作り方 #0 プロローグ

初めまして、劇作家の重信と申します。風雲かぼちゃの馬車という劇団で13年ほど座付き作家をしています。ミュージカルや演劇の台本を書いてきました。そして、これは日本初!?かもしれない体感型ミュージカル創作の記録です。

ミュージカルというと多くの方はブロードウェーや劇団四季といった大きな舞台をイメージされると思います。しかし、ミュージカルの世界にも知る人ぞ知る小劇場、つまりインディーズの世界があるのです。

そんな世界はご存知ない?。無理もありません。当然です。なぜなら・・・

ブロードウェーや劇団四季はいわばメジャーリーグやプロ野球。ロングランといって何ヶ月も先の公演のチケットが売られていて(そして売り切れていて)、毎日ステージがあります。一方、我々、小劇場の世界のほとんどの劇団は数十席から100席規模の劇場を借りて週末だけ公演を行います。ステージ数は多くても10回未満、それを年に数回だけという小劇団がほとんどです。

そう思うと出会うこと自体が奇跡ですね(ファンと出会いに感謝)。

というわけで普通に暮らしていると絶対に出会わないであろう私とあなた!それがこうして出会った(ここまで読んでくださって本当に本当にありがとうございます)。

この連載では華やかなミュージカル界の地底に住まう劇作家の創作の喜びや苦しみをお届けしようと思っています。

ただし、皆さんが期待しているようなスターの裏側のようなキラキラしたものは一切出てきません(断言)!!

これも何かの縁です(断言2)!!

最後までお付き合い下さいましたら幸いです!

いつの日か、劇場でお会いしましょう!

劇作家。演劇、ミュージカル、オペラの台本作家です。