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全日本プラネタリウムのすゝめ

国に200箇所以上ある常設プラネタリウム。
実はあなたの住んでいる街にもあるかもしれないプラネタリウム。
皆さんは年に何回ほどプラネタリウム行かれますか?
もし普段そんなに行かないとか我が人生にプラネタリウムの詞無しなんて人、勿体ない実に勿体ない。

例えば日差しが強く外に居る環境とは思えない暑い夏、たまたまマフラーを忘れ首筋から体温が奪われて危険だと思う寒い冬の日、もしくは営業行ってきますと出たものの玉もないし月初めだからテンションの上がらない手持ち無沙汰溢れる外回り時なんかにはもってこいの場所、それがプラネタリウムなんです。

僕はどちらかといえばプラネタリウムが好きな方で、定員が300席オーバーの大きなところから定員40席以下のローカルなところまで行くのですが、基本的にプログラムに沿った上映内容なのでプラネタリウムを見る場所でのプログラム自体に独自性みたいなものはあらわれにくいです。
場所によっては座席がフランスベッド製であったり、世界最大サイズのプラネタリウムドウムであったり、アルコールを提供してくれる等の特色はあるものの、そうではない他と一線を画すようなものでもありません。

休日に布団干している時、鍋の中に落とした箸をお玉で掬っている時、夜キレた牛乳を買いに玄関でサンダルを履いた時なんかに、
「あっ…プラネタリウム…」
とふと心のなかで呟いてしまったその日がプラネタリウム日和です。
心が、体が、プラネタリウム分を求めているのですぐにプラネタリウム分を摂取しないときっと多分あまり良くないんです。

少し脱線しますが、ローカルプラネタリウムやローカル映画館、ローカル図書館みたいなところが結構好きです。
その土地や風土に合わせた特集が組んであることが多いので、旅先の地元民のいる居酒屋のカウンターで酒を飲むのと同じレベルで風俗が身体に染み込んでいく感じがあります。
僕の華麗なるローカル図書館、ローカル映画館、ローカル居酒屋巡りの話はまた今度するとして、プラネタリウムは博物館や科学館と一緒になっていることが多いのでローカルだと展示されているものにローカル色が出るのです。この土地ならではの地形地層であったり。

さて兎にも角にもプラネタリウムに行け!行けば分かるさ!って話をしたいのではなくて、プラネタリウムの上映プログラムってのがあるんですよ。
0800 ○○○○○
1000 ✕△△□◯
1200 ✕✕✕✕✕
みたいな。
プログラムはホームページなんかに貼ってあるからそれを見て選べばいいのですが、下調べせずにそうだ京都に行こうよろしく“そうだプラネタリウムに行こう”的なノリで行くと、クレ◯ンしんちゃんやとっとこハム◯郎、ドラ◯もんみたいな子供向けプログラムの時間帯にハマることがあるので要注意です。(特に夏休み)
あとは本当に超個人的な話なのですが好きじゃないのが、宇宙のはじまりやビックバンにフォーカスした作品です。理由はビックバンの瞬間の音が大きくてびっくりすることが多いから。(大きい音怖いです)

ここらへんで少し今まで見てきた作品の中で個人的に良かったものの紹介を


・これは賢治先生の銀河鉄道の夜を考察して作られた名作プラネタリウム作品です。
カンパネルラ、ジョバンニの2人と一緒に銀河鉄道に乗り物語に沿っていく作品、泣けます。

・続いてこちらは小惑星探査機HAYABUSAのミッションから地球に帰ってくるまでを、ドキュメンタリーにした作品。めちゃくちゃ泣けます。子供以上に大人が泣く作品です。

・最後は宇宙と地球の息を呑む素晴らしい映像と共に、ヴァイオリンの上手なきみまろこと葉加瀬太郎ちゃん(たまにライブ行くくらい好きです)の音楽でただひたすら癒やしてくれる作品。

と学術的なものだけでなく多種多様なジャンルに渡る作品があり、あなたの琴線に触れる作品もあるのではないかと思います。

また僕にとってプラネタリウム巡りは趣味でありコスパとかタイパなんて全く気にしないのですがそこらへんも多分良いと思うので、デートなんかで使ってみるのも手なんじゃないですか?(暗闇だから手が繋ぎやすいんちゃう?知らんけど)
ただし下手に良いところを見せようとして、はくちょう座のβ星はアルビレオだよ!とか、しし座のγ星はアルギエバだよ!などと知ってる連星自慢とかするスノッブはデートだと嫌われるので要注意です。(宇宙よりも深く反省しています)

こうして日本人のプラネタリウム熱が高まり、良質なプログラムが増えることを大いに期待している限界独身男性は、6月のうしかい座流星群にその願いをかけることとします。
皆さん次の休み、もしくは手持ち無沙汰な平日はプラネタリウムに癒やされにいきましょう。

*トップ画は僕が撮ったオリオン座のなる木

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