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【分析素人の挑戦#8】プレミアリーグ18-19第30節アーセナルxマンチェスター・ユナイテッド

こんにちは。TKB84です。
忙しさとコードウィンドウの作り込みにかまけて、だいぶ間が空いてしまいましたが、分析素人の挑戦シリーズの8回目です。

今回は、プレミアリーグのアーセナルxマンチェスター・ユナイテッドの試合をアーセナル目線で取り上げました。

コードウィンドウの作り込み

今までの反省点を元に、またコードウィンドウを作り変えてみました。今までのものは、入力とアウトプットをひとまとめにしていましたが、今回は入力とアウトプットを分けて作成しました。右側が入力用(アルファベットや記号はショートカットキーを表示しています)で、左側がスタッツのアウトプット画面です。フォーメーションは手動で入力、場所を動かしています。

ここ最近は両チームの比較をするような形にしていましたが、今回は片方のチームにフォーカスした分析にしてみました。スカウティングだったら片方のチームにフォーカスするかなと思いまして。

そして、内容は攻撃の傾向を探ろうという趣旨のもと、
1. ビルドアップの出口
2. シュートまでたどり着いた攻撃の傾向
の2点に注目してブレイクダウンすることに。

ビルドアップの出口は、エリアとして4種類、出口のパスをショート/ロングで分別、さらに成功/失敗を入力して仕分け。

シュートまでの傾向は、PA内外での分別、シュートの成功失敗での分別、攻撃の種類による分別、シュート前のプレーによる分別をしてみました。攻撃の種類は下記のような基準で分類。

ファストブレイク:ボール奪取からペースダウンすることなくシュートまでたどりついた攻撃(数値的な軸を決めるべきかとは思いつつ)
2ndチャンス:一度シュート失敗などしたあとの2次攻撃
B-UP:ビルドアップー相手全選手より自陣側からスタートした攻撃
SET PIECE:セットプレーからの攻撃

スタッツから何を読み解くか

前後半にわけてタグ付けしてみました。結果はこんな感じになりました。

Sofascoreではこんな感じです。Big Chanceの数などを見てもユナイテッド優勢の試合だったかなと。個人的には前半はアーセナルペースの時間が長かったように感じていましたが。ただし、結果は2−0でアーセナルの勝利。

今回のタグ付け内容を見ると、ビルドアップの部分ではそもそも試行数が前半と後半で段違い、ポゼッションにかなり違いがあったんだろうなあと推察できます。シュート数も段違い。実際ポゼッション率は前半はアーセナルが若干優勢、後半はユナイテッドが圧倒的に支配しているので。

また、ビルドアップ回数は多いのに前半は裏へのパスが少なく、ユナイテッドがラインを低めに設定していたのではないかという仮説が導けるかもしれません。前半は逆にDF-MF間によくボールが収まっているので、ユナイテッドはDF, MFのライン設定がうまく行っていなかったのかなとか。もしくはポジションのかみ合わせの問題かも、とか。ユナイテッドは後半途中で4−3−3にしてましたし。

今後の修正点

凡ミス的なところでいうと、
B-UPの出口での”ドリブル”を考慮していなかったこと
”B-UP”と”崩し”の仕分けができるようにすべきだったこと
という2点があります。

しかし、ちょうどタイムリーにサッカーアナライザーさんと500zooさんがこのようなツイートをしてくださっていました。

まさにその通りで、単純な数値や積算値の算出から導かれる「傾向」「回数」に意味がないことが多いのは、こんな記事書き続けておきながら思っている部分でもあります。

サッカーを語る上で、この内容は避けて通れないので、もっと深く洞察せねばならないなあと思っています。

ただ、だからといっていろいろな興味ある方の参入のハードルを上げたくはないので、引き続きゆるゆると発信していきたいと思います!

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